ユウレイ [客貨車に動力を仕込んで機関車の牽引力を補う動力車] は邪道という方もおられますが、16番以下の大きさの鉄道模型では現実的な解決法の一つだと思います。
ただし、機関車よりもユウレイが強力過ぎても、走行特性(電圧と速度の関係や起動電圧)が違いすぎても、機関車とユウレイの間に挟んだ非動力車両が脱線して具合が悪いようです。
すくなくても
(機関車の牽引力)+(ユウレイの牽引力)>(牽引列車の走行抵抗)
(ユウレイの牽引力)<(牽引列車の走行抵抗)
がなりたたないといけないように思います。
*追記
これは動力付きの機関車と補機としてのユウレイについての話です。動力なしの機関車を押す元祖ユウレイでは、話は違ってきますので念のため。
また上記の牽引力の関係で
(機関車の牽引力)>=(ユウレイの牽引力)
であった方が調子がよいと思います
またユウレイは、車輪からモーターが逆回転できる(線路上で手で押しても動く)方が、機関車とユウレイの協調性がよいようです。
これは車輪からモーターを逆回転可能なギアシステムを使うか、クラーケンさんの機械式クラッチなどを使うことが考えられます。
市販の逆回転可能なギアを使った動力装置として、すぐ想い浮かぶのは3条ウォームギアのKATOのHO はやぶさ用動力台車です。というわけで罪庫を引っ張り出してきました。

実験してみると、80g程度のウェイトを載せた状態で、12v空転時で0.3Nの牽引力があり、引っ張ってみると線路絶縁時で0.1N弱、線路短絡時で0.2Nの走行抵抗があるようです。これはニュートンメーターを使って測定しました。
コアレスモーターを使っているためか1.5Vぐらいで走り始めます。そのため起動電圧の高い旧型モーターとは走行特性があわないと予想されます。
これについては、DC運転では以前NZ さんが作られていたダイオードの順方向電圧降下を利用してみようかと思います。DCCへの対応は未定です。この電圧低下回路は、Dさんの”ある装置”(逆起電圧キャンセラー)の機能もあるのではないかと期待しています。
なお逆回転時に 逆起電圧(BEMF)は2Vぐらいはでるようです。
搭載車両はこの台車の軸距が28.5mmなので、罪庫していた珊瑚の山陽鉄道電源車のエッチング板組んで仕込んでみようかと思い始めました。
またある程度まとまったら報告します。

牽引力と牽引抵抗については、Dさんの定義を使わせていただきました。
趣味だから、そこまで厳密に言葉を定義しなくてもよいのでは?といわれる方もおられますが、最低限メカニカルな部分では言葉をきっちり定義しないと話の行き違いがおきると思います。言葉の意味が違うと賛成しているようでも実際考えていることは違う 同床異夢状態になってしまいます。レイアウトなどの情景芸術的なそういう言葉で明確に定義できない領域も鉄道模型に含まれるのはこの趣味のオモシロいところだと思います。
☆5/6追記
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