7750形の改修(2) サウンド・走行の調整

7750は同じモーターとギアボックスを使ったので7850と同調するはずだったのですが、スローで力も弱いので??と思っていました。

よく調べてみるとフライホイールが、バックプレートにつけたパーツの裏側に出ていた足に当たっていました。これを切り取ると2両の足並みはほぼ揃いました。組み上げてみるとブラインドになるところなので、文字通り盲点でした。

あとテンダーのドローバーピンが短過ぎて外れやすかったので、旋盤で挽き出して新製しました。

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サウンド関連では、動輪コンタクトのブラシがギアボックス一体型だったので新製しました。コンタクトは40年前に作った側面型接点の自作品です。今回はブラシのみ新製しました。コンタクトの回路には0.1μFの積層セラミックコンデンサーを入れました(純正は0.047μFのコンデンサーです)
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機関車側のサウンド回路の接点は以前はネジ止めしていましたが、脱着が面倒なので、IC用丸ピンのソケットをハンダ付けした板をネジ止めして、これに電線の先にはんだ付けしたものを差し込むようにしました。

今回7850と7750の2両のサウンド走行調整をしましたが、コンタクトブラシの新製もありましたが、低速でスムースに走ってかつブラスト音の音飛びがなくなるまで半日がかりの作業となりました。これならコンタクト式よりDCCのBEMFによる速度検出でのブラスト音疑似同調が遙かに楽で、それでいいのかと思ってしまいましたが、過去のSL1/PFM方式の機関車をすべてDCCに改造する時間も経済的な余裕もないので、このまま既存の車両は、手直ししながら使い続けようと思っています。

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7750形の改修(1) モーター交換 

約40年前につくった7750形ですが、久しぶりに出して走らせてみると、走行がスムースではなく、モーターの磁力低下のため?速度が遅くなってしまったようなのでモーターを交換することにしました。

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珊瑚のM0.2 1:60ギアを使っていましたが、このギアは耐久性に問題があるので、珊瑚のA8用のギア(M0.3 1:28)とギアボックスに交換して、モーターも7850と同じマクソンの13mm径20mm長のコアレスモーターに交換しました。フライホイールはIMON製品HOE020を使いました。

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これで走行性能が揃ったので、7850形製作時、といっても20年前、の目論見どおり 重連が可能になりました。

PFM/SL1サウンドシステム用接点の改修はまだ未完です。

それからドローバーなどの接点部分で黒メッキした部分の表面が酸化したようになり、接触不良となっていましたので、磨き出しました。やっぱり接点には黒メッキは見映えはよいですが、経年変化などを考えると電気接点に使うには問題がありそうです。

☆7/17追記

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千曲鉄道の山線を7850と7750の重連で走行しました。

 

 

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「一号機関車からC63まで」形式順インデックス

NEKOムック 片野正己さんの「一号機関車からC63まで」の形式順インデックスを作りました。
この本では製造年順?に並んでいるので形式から探すのは不便ですね。RMの折り込み付録からMOOK化されるときに形式順のインデックスもつくのかと思いましたが、つかなかったので自作しました。やはり調べ物をするときは機芸社の「明治の機関車」コレクションのように形式順に並んでいる方が便利ですね。
インデックスはここをクリック

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もう一度 日立Cタンクをつくる(1)

12年前TMSに掲載していただいた「日立タイプCタンクの作り方」の記事を単行本に再収録するために、記事の再編集をおこなっています。最初は記事の組み直しだけでよいと思っていたのですが、一部は設計し直して書き直さざるを得ないようです。
下回りについては、挽物製の主台枠スペーサーが入手困難になってしまったことや 設計でいい加減なところがあったので、自分で書いた記事を読みながら、主台枠はもう一度作り直しています。
真鍮板から切り出してバラキット状態になったところです。
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組立治具で左右を仮組みしたところです。
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Bタンク(7) バネ入り三点支持

Bタンクの三点支持のオーソドックスな方法は、コンさんがブログに書かれているように、第二動輪を固定して第一動輪の中央を一点で支える方式です。Bタンクの究極の可動式は勿論ロンビックイコライザーですが、今回はそこまでやる気はないのと、やはり軸バネを入れてみたいのでちょっと工夫してみました。
左右の軸箱は珊瑚とかで昔からある逆Ω型の線バネで支えますが、押さえ板は第二動輪は軸箱の下で支えますが、第一動輪は中央で動輪に被さったパイプを下から支えています。こうすると第一動輪は線バネで動輪押さえ板の支点に圧着されて、そこを中心にスイングすることになります。
この方法でも線路の凹凸変化はすべて三点支持機構で吸収し、バネは衝撃吸収のみの役割となります。通常の状態では線バネは突っ張ったままで撓んでいません。バネが撓んで動輪が動いて線路の凹凸に対応するわけではありませんのでバネは固めです。

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Bタンク(3)シリンダーブロックとフレーム

シリンダーは、コンさんのオリジナルとは違って、エコーの中型機用シリンダー(2760)を使いました。これは同じモノが2個入っていますので、取り付け板を自作して左右連結します。シリンダー中心からパーツに開いている取付孔中心までの距離は9.5mmです。今回はシリンダー中心間隔は25mmとしましたので、取付板の取付孔間隔は25-9.5X2=6mmとなります。
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パーツの取付孔を2mmに拡げて、2X1.5mmのパイプを両方に通してカシメて仮固定します。
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その後ハンダを流して固定します。これから多くのパーツをハンダ付けしていくので加熱したときにずれるのを防ぐため1mm真鍮線のピンを打ちます。またこのままだとフレームにはまりこむ下部が12mmで狭いので、片側約0.5mm削って13mmとします。なおフレーム外幅は12.5mmとしました。
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コンさんのオリジナルは下からシリンダーを固定するようになっていますが、今回のパーツ利用ではそれは無理なので、上から固定するようにします。シリンダーの切り欠きを入れた後、ハンダで貼り付けた二枚を加熱して剥がして組み立てます。
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動輪を入れて回して見ると軽く引っかからずに回り、ひと安心です。モーターはイモンのミニモーターを使います。このモーターは取付孔間隔が8.5mmでマシマ製モーターの8mmより広いのですが、なんとかネジ止めできました。
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シリンダーがやや大振りなので、下回りだけ見るとつぼみ堂より鉄道模型社的な印象となりました。


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Bタンク(2) メインロッド

今日はBタンクのメインロッドを1mm厚洋白板から切り出しました。私はロッド類は図面書いただけでは完全に形が想像出来ないので、少し大きめに切り出して 図面上において感じを見ながらヤスリでけずっていきます。そのため小さなメインロッド2本作るのに1時間以上かかってしまいました。みなさんはどうされているのでしょうか?
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なお私は油壺とかボルトなどのディテールは一体に切り出さす後付けにします。洋白線を植え込んだり、洋白板の小片をハンダで貼ります。


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Bタンク(1)

毎日コンさんのブログを拝見していたら、ムラムラっときてしまい、私もBタンクが作りたくなりました。まだ8760も中途半端だというのにこういうことをやってるから仕掛かり品ばかり増えるのでしょうね。
TMS571号を引っ張り出してきて、元記事とブログを参考に とりあえず台枠側板を作ってみました。

まずベースになる10mm幅の帯板を切り出します。材料は1mm厚の快削真鍮板です。切り出しはエンドウの切断機に送り装置をつけたもので切り出します。材料を固定するときにはスコヤーを当てて切断線の直角を出します。勿論切断する前にスコヤーは取り外します。このくらいの厚板になると10.0mmにダイヤルを合わせて切断しても実際には10.10-10.15mmぐらいの幅になるようです。やはり切断するとき少しずれたり、材料が延びるのでしょうか?
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以前は材料を直接固定していましたが、それだとネジで固定した部分に傷がついてしまうので、最近は固定用の板を両面テープで材料に貼り付けています。
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基本的な寸法はコンさんの記事通りですが、台枠の前後の切り欠きなどは変えています。またシリンダーはエコーのパーツをそのままつかうので、まだ取付部分の切り込み入れていません。
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動輪は手持ちのエコーの11.5mmを使うことにします(コンさんのオリジナルよりひとまわり大きいです)。なおサイドロッドは、ワムのDL用動輪を買ったときについてきたドロップ製を使うことにして、少し楽をすることにしました。このサイドロッドは公称軸距離20mmですが、デジタルノギスで実測すると0.05mmほど長かったので台枠もそれに合わせて軸距離を0.05mm伸ばしておきました。
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被災車両の復興事業(2)

浮津さんからお預かりしている三井三池B1タンクの修復ができました。
修復の課程で分解して、いろいろ勉強させていただきました。
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もう一両お預かりしていますが、そちらも年内には修復したいと思っています。

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被災車両の復興事業(1)

東日本大震災の津波で海水をかぶった石巻の浮津信一朗さんの作品修復プロジェクトに参加させていただいております。
お預かりしている二両のうち、三井三池のポーターB1タンクを修復中です。
鉄ネジを切断したり頭を落として分解後、固着したネジの胴体を 一週間ステンレス容器に入れた塩水に漬けて溶かしました。その後シンナーで塗装を落とし、クレのラストリムーバーで鉄錆、真鍮の酸化皮膜やダイカストから析出した水酸化亜鉛を除去しました。最後にマッハのピッカフェルトの手磨きと3Mのスパイラルホイールをモーターツールで使って、何とかピカピカにしました。オリジナルのモーターは、海水をかぶっていて使えないので、イモンモーターに交換予定です。
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