« 水田を作る | Main | 水田を作る(3) 水田の並び方 »

水田を作る(2) 水に関する蘊蓄

今日は朝から田植えというか水田ブラシの塗装作業をしています。

水田というといつも水が張られているようなイメージがありますが、刈り入れ前になるともちろん水は張ってありません。いつ頃まで水が張ってあるのか農家の方に聞いてみました。
岡山の備前平野の場合、水が張ってあるのは田植えから夏前まででそれ以降は時々水はいれるが、むしろ田んぼの土は乾かして稲に根を張らせるのだそうです。水を張ったままにすると稲の根が伸びないので稲穂が出て倒れたり、台風が来て風雨で倒れてしまうのだそうです。またそういう作り方の方が株が増えてうまい米ができるのだそうです。また中国地方の中山間部などの棚田では、夏以降も常時水が張ってあり、刈り入れ前になると水を落とすそうですが、平野部ほどうまい米はできないそうです。
このあたりは地方よって違うと思います。

今回作っている水田は稲穂が出て頭を垂れる前の晩夏〜初秋を想定して作っていますので、水は張っていないのが正解となりますが、やはり水が張ってあった方がイメージ的には水田らしいので、悩むところです。

またあまりアジアを知らずに来日した外国人がよく水田をみて、なぜ日本では農地で雑草?を栽培するのかという質問をしますが、草っ原と水田の違いを考えてみると、水田は規則的な間隔で稲=草が植えられているというのが、草原やヨーロッパの牧草地と違うところですね。
とにかく草が規則的な間隔で平面に生えていれば水田に見えるようです。

|

« 水田を作る | Main | 水田を作る(3) 水田の並び方 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 水田を作る | Main | 水田を作る(3) 水田の並び方 »