東日本大震災 外国からの印象
地震がおきてから一週間以上が経過しました。
仙台とその近郊に数人、模型仲間がおられますが、全員のご無事が確認できほっとしております。
被災されたみなさんが一刻も早く元の生活に戻れるようにお祈りし、出来ることがあればお手伝いしたいと思っています。
ところで・・・
数日前以前スイスに住んでいたときの知人からもお見舞いのメールをいただきましたが、ヨーロッパでは今回の地震、津波、原発事故がかなりセンセーショナルに報じられているらしく、日本全土が津波に襲われて放射能汚染が広がっているようにヨーロッパの多くの人は思っているようです。私の住んでいる西日本の街ではほとんど影響がなく、普通に生活しているとご返事しました。スイス人からは国外避難が必要なら、スイスの自宅に来てくださいというありがたい申し出もいただきましたが、そのくらい日本全国悲惨な状況になっていると思われているようです。航空会社の乗務員が放射能汚染を心配して搭乗拒否して、欧州航空会社の便が欠航したり、成田から関空や中部に発着地変更おこなっているというのもなるほどと思います。
最近はアップルのiTurnのPodcastで、ドイツのZDFやフランスのFRANCE DUなどのテレビニュースが無料で視聴できるので、見てみるとチェルノブイリ原発事故のときの映像も交えてかなりセンセーショナルに報道されているようです。
昨年の春アイスランドの火山噴火で飛行機が欠航になってドイツで足止めくらっていたときも、現地は雲ひとつない晴天だったのに、日本で帰りを待っていた家族はテレビでアイスランドの画像を見て、ヨーロッパ全体に黒い火山雲が立ちこめて、街が灰まみれになっているように思って心配していたのを思い出しました。
今回の東京からのテレビ中継画像で、多くの人が花粉症対策のためマスクをして歩いているのをみて、放射能汚染のためみんなマスクをしているのだと思っているという笑えない話もあるようです。ちなみにヨーロッパでは3,4月のスギ・ヒノキの花粉症はなく6月頃に白樺の花粉症があるようです。
ヨーロッパでもテレビ報道は刺激的な映像を流すので、今回の震災の状況の誤解が生じているようです。津波が押し寄せる映像などが毎回流されていたようです。昨年春の火山騒ぎの時もBAがインドネシアの火山噴火の火山雲に突っ込んだときの再現ビデオを繰り返し現地のテレビが流していたのを思い出します。
あと意外に思ったのは日本人以外の欧米人でも放射能に対して強い恐怖感を持っていることです。
フランスあたりは、原子力潜水艦や原子力空母まで所有して核武装しており、原発もたくさんあるので、あまり放射能に対する恐怖心がないとかと思っていたのですが、非常に神経質になっているようです。そんなに放射能が怖いのなら核武装するな!!と言いたいのですが、その恐怖心があるので核兵器が抑止力として価値があるのかとも思ってしまいます。
※今回は模型の話ではないので、このメッセージに対するコメントは受け付けないことにします。ご了承ください
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