サウンドシステムのスピーカーについて
6500の仕上げ・走行調整をしています。
この機関車は元々設計・製作時にはPFM-SL1サウンドシステムの搭載を予定していましたので、スピーカーもこれまでのアナログサウンドと同じく、安価なヘッドホンやイヤーレシーバーに使われる直径28mmの薄型スピーカーの搭載していました。電気パーツ屋でだいたい350-1000円ぐらいの品です。
これも8オームの規格なので、DCCサウンドに変更後もデコーダーに直接つないで音を出していましたが、どうも音が悪いのです。とくに音量を上げるとビビって音が割れる感じです。このロコに搭載しているデコーダーはMRC-1665のサウンドオンリーデコーダーですが、付属している反響室?つきスピーカーに比べてもかなり音質が悪いのです。残念ながらスピーカーの大きさの関係で付属のスピーカーは使えません。そこでストックしているスピーカーをいろいろ引っ張り出してきて、デコーダーにつないで比較してみました。SL1では前述の安いスピーカーでもあまり音質の差は感じなかったのですが、DCCデコーダーにつないでみると音質の差がハッキリしています。ベストは昔PFMブランドで発売されていた箱形スピーカーです。ブラスト音はともかく、汽笛を鳴らすと音質の差は歴然としています。というわけで自作の虎の子機であるこの機関車にはこのスピーカーを採用することにしました。このスピーカー現在は入手が難しいようです。10年以上前に銀座の天賞堂で試しに購入したと思いますが、五千円の値札が貼ってありました。当時はそこまで高価なスピーカーを使う必要を感じずお蔵入りになっていたものです。
サウンドシステムの音のクオリティーが向上すると、搭載するスピーカーも再検討が必要なようです。
Comments
スピーカーはどんな高価なものでもエンクロージャーに入れないと良い音がしません。
逆に100円のジャンクスピーカーでも、それなりのエンクロージャーをつければそこそこの音がしてくれます。PFMの箱型は確かに良い音がしますね。
私も一個持っていますが、これはエンクロージャーの設計が良いのだと思います。
Posted by: ozu | March 24, 2011 04:15 PM
ozuさんが言われるようにスピーカー単体で鳴らすと音は小さいし、音質も悪いですね。
サウンドシステムとしてはテンダー全体をエンクロージャーにしてしまうという 名古屋の井上豊さんの方法*にしていますが、それでもやはり上記のような結果となります。別の意味でDCCサウンドではスピーカー選びもまた違ってきそうです。
*TMS NMRCスペシャルに再録されています。
Posted by: ゆうえん・こうじ | March 24, 2011 05:42 PM
ozuさんのコメントがすでに有りますが、MACのスピーカーについている「入れ物」は反響室ではなく遮断箱とでもいう役割のものです。本当は反響(振動)して欲しくないので、振動しにくい物で作りたいのです。オーディオでは一般的に木材が使われるのはそのためでしょう。
当方も制振のため、テンダーの内側に鉛板を貼って好結果を得た例も有ります(8100)。低音のしまりが出ます。おそらく、テンダー側板が不要な振動をしてその音がノイズになるようです。 あとは、許容入力の問題が有ります。8Ωとしか書いていない例も多いですが、デコーダーは1W程度出力しているものも多いので、対応したスピーカーで無いと、音割れ、焼損につながります。最近は、モバイルオーディオ用に小さくても1~1.5Wのスピーカーが有りますので、それを選ばれると良いかと思います。このあたりの顛末は弊サイトの「鉄道模型」→「工作帳」→「KATO DE10DCCサウンド取付」とたぐって頂いた辺りに記しています。
Posted by: 廣瀬 | March 25, 2011 01:18 AM
スピーカの前面に径の同じパイプ(径の1/3くらいの長さ)を接着してみてください。
意外な効果があります。もちろん後ろは箱に入れるのは当然です。
PFMより良くなりますよ。といっても音は官能検査ですから、人によって評価が異なります。
Posted by: dda40x | March 25, 2011 06:46 AM
私もサウンドの挑戦して数年、SL-1のときには「このスピーカー高いなぁ」と思いましたが、その後、ありとあらゆるスピーカーをテストした結果、なるほど、このスピーカーは金額なりの効果があると実感するに到りました。
それでも高いですけどね(笑)
エンクロージャーの使い方については、私もHPやらブログにチョビチョビUPしてますが、米国のモデラーはかなりユニークでかつ効果的な使い方をするのに感心します。
金額的に厳しいのですが、いずれ欧州(ESU)のスピーカーも使ってみたいと思います。
Posted by: ム | March 25, 2011 08:56 AM
すいません、先に発言をUPするのを間違えてしましたので消してください(汗)
私もSL-1やDCCによるサウンドに挑戦していますが、スピーカーの選択はかなり難しいです。
最初に騙されるのが「同じ8オーム」ということで、単純にMRCの28φを国産の安くて小さいものに買えることなのですが、私の経験ではほとんどだめで、むしろ16φの16オームの方が相性が良いことがあったりします(これも一概に言えることではありませんが)
天賞堂の四角いやつ、これは意外に優れものですね。
問題は価格ですが・・
エンクロージャーについては、MRCやSOUNDTRAXのものは背面を表にして使うタイプがありますが、理屈では「おかしいよね?」と思うのに、これが案外低音部が出るようになったりして、米国人の発想の柔軟さに感心したりします。
Posted by: ム | March 25, 2011 09:04 AM
廣瀬さん、dda40xさん、ムさん
コメントありがとうございます。
これまで、スピーカーのインピーダンス適合しか考えていなかったのですが、許容入力とかいろいろ考慮しないといけないことがあるのですね
おそらく最初6500に搭載予定であったスピーカーの許容入力をサウンドデコーダーの出力が超えてしまったので、音が割れてしまったのでしょうね。
あとデコーダーとスピーカーの相性っていうのもかなりありそうですね
PFM-SL1サウンドシステム搭載した機関車をDCCサウンドに換装するのは、コンデンサーとチョークコイルをサンドデコーダーに取り替えればよいと単純に考えていたのですが、そう簡単にはいきそうにないことが見えてきました。
ムさん、特に問題なければ最初のコメントもそのまま置いておきますが、どうしましょうか?
Posted by: ゆうえん・こうじ | March 25, 2011 01:57 PM
ゆうえんさん、こんにちは
> 特に問題なければ最初のコメントもそのまま
今見て見ると、良さそうですね(笑)
> デコーダーとスピーカーの相性っていうのも
SOUNDTRAX、MRC、Digitraxでも違いますが、一番違いが出るのが「音源そのものの性格」ですね。
私の経験では、蒸気機関車のシュッという音はいいのですが、電車のウィ~ンから少し難しくなり、ディーゼルのシャラシャラでかなり難易度が上がり、発動機は猛烈に難易度が上がり、向いているスピーカーやエンクロージャの作り方が変わってきます。
私自身、「まだ修行の身」だと感じております。
Posted by: ム | March 25, 2011 04:49 PM
ツナミの説明だったかと思いますが、「スピーカーの前と後ろの空気を切り分ける」を実践しています。密閉度が低いと、駄目みたいです。
MRCのスピーカーの「入れ物」は良くできています。
28ミリが入らない時は、20ミリに変えています。
永末さんの旧国デコーダー、「下電」のY氏は、MRCをつけています。(ケース付)
小生は、千石だったか秋月だったかで購入した、小さいけれど1W位入れられる500円もしないスピーカーを使っています。エンクロージャは、ペットボトルのフタでもいけると思いますが、隙間があると空気が漏れますので、「バスコーク」を充填して隙間を塞いでいます。
MRCも永末も、音の出力が大きいので、1W位入れられるスピーカーが良いかと思います。
入力インピーダンス、ESUだけは、100Ωでしたが…
Posted by: 穴熊 | March 25, 2011 07:07 PM
穴熊さん
ESUは100Ωですか?
まるで、イヤホーンみたいですね。。。
ちなみに、エンクロージャーの主な役割は
1)前後の空気の遮断
無限大のバッフルが理想的ですが不可能。
2)そこで密閉式
振動板の動きを邪魔しない容積が必要
3)スピーカーの枠を確実に固定
不要振動すると、音量が落ちたり、音が濁ります。
詳しくは、オーディオ関係の書籍・サイトを見ると良いですが、結構「ウソ」も多いので要注意です。
Posted by: 廣瀬 | March 26, 2011 03:23 AM