モジュール0.2のギアの耐久性
以前「古典大系」のブランドで発売されていた 珊瑚模型の古典機機関車にはモジュール0.2のギアが採用されているものが多くあります。8100,5900,1000,2120などです。モジュールを細かくすれば歯数が多くとれ減速比を大きく出来るのでスローが効くという発想でつくられたのだと思います。
ところがこのM0.2のギアというのは、私たちが鉄道模型で使うには不向きなようです。
少しでもウォームギアとウォームホイールの噛み合わせが少しでも狂うとすぐ坊主(歯車の歯が摩耗して無くなってしまう状態)になってしまうようです。
私も2120の動輪を使った7750で一回坊主にしましたし、5900でも坊主になったという話を複数の方からおききしました。
最近1000の中間ギアを坊主にされてお困りの方をブログ上でお見かけしたので、使うあてもないままストックしていたギアがあったのでお譲りしましたが、この方は3個坊主にされたようです。
「古典大系」シリーズが発売されていた20年近く前は、回転数が高くトルクがあまり強くない小型モーターしかなかったので、高減速比を取るためにM0.2のギアが使われたのだと思います。高性能な小型モーターが入手出来る現在では、高減速比をとる必要もないのでもう耐久性に問題のあるM0.2のギアは必要ないようです。その後珊瑚で生産された2120や8100ではM0.3のギアが使われているので公式なコメントはないですがメーカーとしてもM0.2はもう不要と判断されているのだと思います。
というわけで私の鉄道でも動輪についているM0.2のギアは抜いて打ち替えています。
なおだるまやのM0.25は坊主になるようなことはありません。
精密なギアボックスつくるのでなければ、実用的なモジュールは0.25以上というのが私の結論です。
Comments
私も鉄道模型のギアは、0.3くらいが使いやすくていいと思います。
0.25でも、自作するときには少ししんどい感じがします。
Posted by: ム | August 13, 2011 03:37 AM
珊瑚のMo.2の材質は何でしょうか?
ダルマヤのM0.25はウオームは洋白、右ヘリカルは燐青銅、左ヘリカルは真鋳と一応考慮されているようですが。
ウチも最近は専らダルマヤのM0.25を使い、複数のアイドラー入りのギアボックスもクリアランス0.1mmで自作したりしていますが、トラブルなしですね。
Posted by: railtruck | August 13, 2011 07:56 AM
ムさん、railtruckさんコメントありがとうございます。
珊瑚のM0.2のギアの材質は真鍮です。1000や5900では中間ギアがデルリンになっていますが、これがまた耐久性がないようです。
M0.2のギアがダメだということではなく、通常鉄道模型で使うギアボックスの精度では噛み合わせに精度を要するM0.2のギアは向かないということなのでしょうね。
ところで現在(といっても10年以上前から600の再生産以降で)珊瑚が使っているM0.3のデルリンの中間ギアを介したギアボックスは非常に好調で、このギアボックスが使えるロコならわざわざギアボックスの自作をしようとは思わなくなりました。最近作の6500や9200もこのM0.3のギアボックス使っています。
Posted by: ゆうえん・こうじ | August 13, 2011 08:47 AM
小生8550に使っただるまやのモジュール0.25のギアを坊主にしてしまいました。これはギアのせいというより、真鍮製の貨車20両くらいを牽引して長時間走行するような酷使の結果というべきかもしれません。。。。16番の模型にモジュール0.2はなるべく使わないようにすべきというご主張にはまったく賛成です。
Posted by: Mogul | August 13, 2011 04:37 PM