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8760(8) フレームを作る

フレームは左右二枚をハンダで貼り合わせて加工します。
まず1mm厚真鍮板から遠藤機械の切断機で11mm幅帯板を切り出しました。今回はdda40xさんおすすめの快削真鍮板を使ったところ、切断機で切っても角があまりダレないし、糸鋸でもサクサク切れましたので気持ちよく作業がすすみました。
二枚貼り合わせた状態で最後まで仕上げるのではなく、外形などは貼り合わせたまま仕上げますが、軸箱のはまり込むペデスタルなどは、大体の形を仕上げておいて剥がした後一枚ずつ、ノギスで計測しながら仕上げていきます。
組立には挽物のスペーサーを利用しました。利用したアダチ製の挽きものはネジ止めになっているので、フレームを仮組みして調整できるので便利です。
Img_0139

軸箱の幅は5mmですが、ペデスタルは5.10-5.15mm前後にしておかないとスムースに摺動しないようです。このあたりはノギスで計測しながら、ロッドを付けた動輪をはめて、現物合わせで調整します。あまりきっちりした寸法に仕上げても、かえってスムースに回転しないようです。
また今回は20年以上前に自分で第1、3動輪には角形軸箱を打ち替えてあったのでそのまま使います。第2動輪(主動輪)のみはオリジナルの真鍮挽物の軸箱です。これはキットオリジナルのようにこの軸箱を直接ギアボックスでくわえるつもりなのでそのままにしておきます。最新の珊瑚の8620のキットは、ギアボックスで直接車軸をくわえるようになっていますが、これは改悪だと思います。
第3動輪にはサウンドコンタクトも打ち込んであったので抜くのも煩わしいのでそのままにしておきます。
ただ珊瑚製品の通例どおり20年前とはいえ、一回動輪をばらしているので緩み気味です。調整中ロックしたとき少し位相が狂いました。手で捻って修正できましたが、一度分解して車軸にローレット切った方が良いかもしれません。

Img_0131

先台車の後輪に対するフレームの欠き取りは少し大きめにしました。どうせクロスヘッドやバルブギアーなどで隠れて見えにくくなる部分ですし、ショートしてもわかりにくい部位なので、形態より安全策をとりました。横から見てシルエットが透けて見えるのが気になるようなら、透けないように対策考えようと思います。


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