OnフェルドバーンBタンク(2)
アルモデルのキットはいつも、なるほど!!と小さなサプライズがあるのですが、今回はこの動輪クランクの位相合わせ治具でしょう。パワートラックの車輪に外側クランクをはめて、外側からこの治具に外側クランクをはめこんで位相を合わせて固定します。
バックウッズのキットなどが目分量で位相合わせるのに比べると、非常によく工夫されていると思います。なお外側クランクはロックタイトで車軸に固定しました。
この治具は良く出来ているので、是非アルモデルから発売されているロッドセットに添付するか、単独で分売してもらいたいと思います。
OnフェルドバーンBタンク(1)
アルモデルから新発売されたフェルドバーンBタンクが昨日ついたので、早速組み始めてみました。今回はいつものキットより少し半田付けが必要な部分が多くなっているようです。ほぼオリジナルどおりに組んでいますが、自作の二段減速パワートラック組み込むための床板の改造と 私の好みでボイラー中心を1ミリ高く改造しました。
今野さんプロデュースのHOeフェルドバーンとのツーショットです。
詳しい報告は後日します。明日は大阪合運に出かけます。
その次の週末は軽便祭と汽車関係イベントが続きます。
6500(28) キャブの色
6500 最初キャブとテンダー上回りは、タミヤのブリティッシュグリーンのカンスプレーを塗ったのですが、やはり光沢では浮いてしまうので、上からつや消しクリアーをかけました。その時のクリヤーでキャブには少し垂れが生じてしまいました。他に塗面が汚いところもあったので思い切って塗り直しました。
シンナー漬けでラッカーは綺麗に剥がれましたが、マッハのメタルプライマーは残りましたので、シンナーを漬けた歯ブラシで擦り落としました。
前回の塗色は色が多すぎて落ち着かないという批判もありましたので、一旦黒だけ塗って組んでみましたが、キャブ側面を黒にすると、ボイラーからキャブへの色の流れが断ち切られてしまってやはり変ですので、グリーンに塗ろうと思います。
蒸機の色塗はなかなか大変です。
8760(10) シリンダーブロック1
8620と設計のベースにした6760ではランボードの高さが異なるので、8620のシリンダーブロックの上方への延長が必要となります。あっさり新製してもよいのですが、キット利用ということでキットの部品を使用しました。またキットのシリンダー間隔は26mmとやや広いものの、二軸先台車のカーブでの振りによる車輪とクロスヘッドの当たりなどを考えると、狭めずにこのまま使うことにしました。
このキットではシリンダー前後板は0.5mm厚真鍮板でやや薄いので、別の0.5mm真鍮板にハンダで貼り付けて加工しました。もとのシリンダー部分は二枚重ね、上方の延長部分は一枚となります。シリンダーの組立を考えて2本1mm径の真鍮線を串刺しにしておきました。取り付け板はちょうどこの2本の真鍮線の上に載るカタチとなりますので、ハンダ付けするときの位置決めが楽になります。またこのようにしておくとシリンダーブロック前後板の平行を出すのも楽です。
8760(9)テンダー
テンダーの後部端梁を作りました。今回の8760は空制化前という設定なので、エアホースなしでバッファーがつきます。もとの86のキット(15周年廉価版)に入っていたものは、真鍮のガラ打ちで見劣りがしますし、ブレーキテコも一体となっていたので使用せず0.5t洋白板から自作しました。なおリベットの位置と間隔は模型として見たときの美しさ?の観点から実物どおりではなくディフォルメしています。
上辺に並んだリベットは、0.5mm真鍮線の植え込みですが、少しごつ過ぎたかもしれません。下孔開けはケガいてポンチを打ったのではなく、材料をクロステーブルに固定して、旋盤のバーチカルユニットをつかってハンドルの送りで、1.5mm間隔の下孔を開けましたので楽に出来ました。リベット(真鍮線)は植え込み切り揃え後、コーンカップカッターで頭を丸めたのち、さらに0.06mm線のキサゲ刷毛で擦ってあります。
また台枠の水タンク支え?ですが、高梨さんのHPの解説を読むと、珊瑚のは後期型の位置で前期型は位置が違うそうです。8760は8620の初期型と製造時期は同じという想定なので矛盾することになります。まさに「資料は製作後から出てくる」というU様の格言どおりになりましたが、今回はこのままにします。
なお申し遅れましたが、今回の8760の製作については、初瀬春日さん、杜の都の車両工場さんの珊瑚8620バラキット製作記録を参考にさせていただいております。
被災車両の復興事業に参加
今年3月の東日本大震災で、宮城県石巻市は津波で大きな被害を受けたことはみなさんご存じだと思います。石巻にお住まいの高名なモデラーである浮津さんもご自宅が津波で大きな被害を受けられました。そのときこれまで製作された16番の蒸機模型も水没して海水をかぶってしまいました。
現在所属しているクラブで、みんなで手分けして修復をしようという話が持ち上がり私もお手伝いすることになりました。私も二両お預かりしていますが、まず三井三池B1タンクから着手しました。
海水をかぶっても真鍮の部分は大丈夫ですが、鉄とダイカストの部分は腐食して固着しています。ネジを切断したりして何とか分解したのが下の写真です。今後この機関車の修復についてもレポートしていきます。
KKC被災車両復興事業について報告しているブログは、下の続き Continue reading をクリック
切断機台
遠藤機械の切断機ですが、毎日使うものではないので棚の下に入れておいて時々引っ張り出してきて使っていました。この切断機使うのは机の上において斜め目線で見るより、床の上などに置いて真上から見てケガキ線を刃に合わせた方が使いやすいようです。
ネットでは自作例などもありましたが、少し手間なので、以前から何かよい台がないかと探していましたが、机下収納のプリンター台というのがありました。本来は机の下に置いたレーザープリンターなどを移動できるようにする台なのですが、切断機置くのにちょうどですし、重いレーザープリンターも置ける(耐荷重35kg)ので強度も十分です。またキャスターのうち手前の二個はロックがかけらるようになっています。
なお切断機の手前についているのは旋盤の複式刃物台をつかった材料送り機です。これをつかうとハンドルを回すだけで、0.1mm精度の幅で板を切断出来ます。
8760(8) フレームを作る
フレームは左右二枚をハンダで貼り合わせて加工します。
まず1mm厚真鍮板から遠藤機械の切断機で11mm幅帯板を切り出しました。今回はdda40xさんおすすめの快削真鍮板を使ったところ、切断機で切っても角があまりダレないし、糸鋸でもサクサク切れましたので気持ちよく作業がすすみました。
二枚貼り合わせた状態で最後まで仕上げるのではなく、外形などは貼り合わせたまま仕上げますが、軸箱のはまり込むペデスタルなどは、大体の形を仕上げておいて剥がした後一枚ずつ、ノギスで計測しながら仕上げていきます。
組立には挽物のスペーサーを利用しました。利用したアダチ製の挽きものはネジ止めになっているので、フレームを仮組みして調整できるので便利です。
軸箱の幅は5mmですが、ペデスタルは5.10-5.15mm前後にしておかないとスムースに摺動しないようです。このあたりはノギスで計測しながら、ロッドを付けた動輪をはめて、現物合わせで調整します。あまりきっちりした寸法に仕上げても、かえってスムースに回転しないようです。
また今回は20年以上前に自分で第1、3動輪には角形軸箱を打ち替えてあったのでそのまま使います。第2動輪(主動輪)のみはオリジナルの真鍮挽物の軸箱です。これはキットオリジナルのようにこの軸箱を直接ギアボックスでくわえるつもりなのでそのままにしておきます。最新の珊瑚の8620のキットは、ギアボックスで直接車軸をくわえるようになっていますが、これは改悪だと思います。
第3動輪にはサウンドコンタクトも打ち込んであったので抜くのも煩わしいのでそのままにしておきます。
ただ珊瑚製品の通例どおり20年前とはいえ、一回動輪をばらしているので緩み気味です。調整中ロックしたとき少し位相が狂いました。手で捻って修正できましたが、一度分解して車軸にローレット切った方が良いかもしれません。
先台車の後輪に対するフレームの欠き取りは少し大きめにしました。どうせクロスヘッドやバルブギアーなどで隠れて見えにくくなる部分ですし、ショートしてもわかりにくい部位なので、形態より安全策をとりました。横から見てシルエットが透けて見えるのが気になるようなら、透けないように対策考えようと思います。
8760(7) ニワのロッドの軸距離
そろそろフレームにかかろうと思うので、ニワのロッドの軸距離を実測してみたら、左右の平均で第1-2動輪が24.1mm,第2-3動輪間が23.9mmでした。実物は1900mmなので23.75mmのはずです。これまで16番日本型蒸機では軸距1900mmの蒸機は24mmとするのが通例でした。第2-3動輪間が少し短いというのはわかるのですが、第1-2動輪間が少しのびているのは??です。拡大して見ても特にロッド孔がずれている印象はありませんし、ロッド左右での差は0.02mmなので私がロッド孔を拡げるときに寸法を狂わせた訳でもなさそうです。第二動輪の孔を拡げる前に修正しておけば良かったと後悔しています。もう一度埋金して修正も可能ですが、かえってロッドの形とずれてしまいそうなのでそのままにしようかと思います。とはいってもメインロッドのビッグエンドに隠れてほとんど見えなくなります。フレームの寸法をそれにあわせて加工すればすむことですが、最初からこのような仕様であるのなら、なぜ1-2,2-3動輪間で寸法を変えたのか不可解さが残ります。
8760(6)ロッドとロッドピン
機関車の動輪の軸距離は、模型で24mm+24mmとしましたので、もとの86のキットのロッドは使えません。今回はネットオークションで入手しておいたニワモケイの洋白製のロッドを使うことにしました。ロッドピンはこの珊瑚のキットに入っていたものは、ニワモケイ規格より少し大きいようです。最初はロッドピンを削ろうと思ったのですが、ロッドのピン孔を少し拡げる(1.7->1.8mm)こととロッドピンの頭を沈める皿もみを2.3mmのドリルでおこなうことで、第1、3動輪は対応できました。しかしオリジナルの86のロッドよりこのニワモケイのロッドの方が厚いので、オリジナルのロッドピンの真ん中につばの付いた第2動輪のロッドピンは使えず、ストックしてあったストレートのロッドピンを装着しました。このロッドピンは径が2.0mmなので、ロッドの孔を2.1mmのドリルで拡げました。
ところでこの動輪、さすがに20年以上前の品ですので、ロッドピンが1/16インチネジです。最近は日本国内向けは1.4mmネジになっています。昔トビーの輸出品で、080というインチ規格のロッドピンもありましたが、もう見かけることはないようです。
なおこのロッドも20年近く前の製品なので経年変化で変色しています。ピッカフェルトで磨いてもイマイチです。洋白なので、銀磨きで磨けばいいのでしょうか?
8760(4) 先台車1
二軸先台車を作りはじめました。
先台車の軸距をいくらにしようか、かなり悩みました。6760の実物は1828mmなので1/80だと23mm弱になりますが、模型では車輪のフランジが大きいし、実物よりはるかに急曲線を通すのでスケールのままでは無理です。そのまま作ると直線走行専用モデルとなってしまいます。
平野さんの8700のTMS記事をよむと750Rを通すのを前提で24.5mmという数字を書かれています。珊瑚のキットの図面をみても国鉄の制式機の先台車でスケールプラス1-2mm前後で設計してあるようです。今回のロコは600Rの曲線は通したいので、少し間延びしますがプラス2mmで25mmとしました。なおシリンダーカバーの前後寸法をつめて、先台車の軸距をスケール通りに抑える設計方法もありますが、シリンダーまわりが貧弱になるので私はそのやり方は嫌いです。
実際の工作では、6X12X6の真鍮引き抜きチャンネルから加工しました。今回はベアリング利用のコロ式復元装置を付ける予定なので、そのための穴を中心に開けています。車輪はエンドウの10.5mm径ピボット車輪の車軸を作り直したものです。後輪は真ん中に軸受けを付けて三点支持化する予定です。
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