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新編H.K.ポーターの機関車

機関車史研究会の近藤一郎さんが「新編H.K.ポーターの機関車」を出版されました。故金田茂裕さんが出版された「H.K.ポーターの機関車」をさらに追加・発展させた内容となっています。古典機ファンやナローファンの方にはおすすめだと思います。
近藤さんが再作成された長州鉄道のCタンクや三井三池のBタンク、国鉄4000形などの大判組立図が折り込みで入っています。
Hkp2

機関車史研究会近藤一郎さんの連絡先アドレスは
ikondo1067○zeus.eonet.ne.jp
です。メールするときは○を半角の@に変更してください
定価は\8,400ですが、その価値は十分ある本です。

なお機関車研究会の本は、O&Kの機関車(コッペルの本)以外はすべて在庫があるそうです。
一部でプレミア付きで取引されているようですが、近藤さんに連絡すれば定価で購入出来ます。

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8760(23) 近況報告

最近あまり工作すすんでいません。
ランボードの上板を張り替えて、キャブの床板を付けました。
ボイラーの元のハンドレール孔を埋めました。
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また正月明けに珊瑚模型に行ったら、偶然13mmの巨匠のT.H.さんにお会いしました。そのときこの機関車見ていただいたらボイラーの欠き取りが横から透けて見えるのが気になると指摘されたので、ギアボックスに当たらない部分は塞ぎました。確かに空制だとボイラーの書き取りはエアータンクで隠れて目立ちませんが、真空制動の原型だとシルエットが気になりますね。
ところでT.H.さんは、原型はパイピングなどのディテールがないのですぐ完成してしまうのが気に入らないそうです。私はディティール工作はあまり好きではないので原型の方が楽でよいのですが、人それぞれだと思いました。
煙突はそのとき珊瑚で買った86用ロストパーツを載せてみましたが、こちらの方が似合いそうです。

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3台目のターンテーブル

高校生や大学生の頃、電動式のターンテーブルを何度か作ろうと試みてうまくいかなかったことがトラウマになっているのか?どうもターンテーブルを自作しようという気にはなりません。
とういうわけで将来のレイアウトに備えて、フライッシュマンのHO用小型(180mm径)とウォルサーのNゲージ用(248mm径)をHO用に改造するつもりでストックしてあります。現在前者は生産中止、後者はアナログバージョンはなくDCCバージョンのみが発売されています。
ただこれらはお座敷運転では使えません。先日某運転会でYSさんが薄型のターンテーブル自作されているのを見せていただいて、気軽にお座敷運転やテーブル上で遊べるターンテーブルが欲しいと思っていました。
最近米国のバックマンから同社のEZ-TRACK用の薄型電動ターンテーブルが発売されたようなので、取り寄せてみました。定価は$140ですが、大体$85前後で売られているようです。位置あわせはすべての線路のところで一旦停止してまた動き出す仕掛けですが、非常にスムースに動きます。ターンテーブルの線路は#100なのでそのままユニトラックには接続できませんが、接続線路を制作しようと思います。
フロアにおいても機関車をクルクル回して結構楽しく遊べますよ。
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ターンテーブルに乗っているのは9200です。ターンテーブルの長さは10インチ(約25cm)なので、C62はちょっとしんどいですね。
ターンテーブルの運転室やモーターユニットをカバーする機械室は嵌め込み式ですが、一旦装着すると外すのがやっかいなので、マグネット着脱式に改造するつもりです。On30にも使える大きさなので、Oスケールの運転室も自作して着せ替え式にしようと思っています。

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シンダー落とし管 煙室下のパイプについて

先日 6760の煙室の下についているパイプについての疑問を書きましたら、ある方より下記のようなメールをいただきました。

Locomotive Dictionary 1906 EditionとLocomotive Cyclopedia 1927 Editionによと,このパイプ状のものはcinder hopperとかspark hole chuteと呼ばれるもので,煙室下部に開けたcinder hole(またはspark hole)に止めてあるcinder pipe(或いはspark hopper pipe)を通して煙室内に溜まったシンダーを捨てるためのものです。パイプはフレームの間を通って下に延びており,ピットやそれに類する場所でシンダーを落とします。煙室内に溜まったシンダーは,煙室の左右どちらか一方にあるcinder cleaning holeを開けて,そこから棒やpoker(火掻き棒)を入れて中のシンダーをパイプの口に運んで落とします。パイプはただ素通しで付いているのではなく,煙室直下の部分はcinder pocket(hopperやspark pocketともいいます)と呼ばれるように,溜まりになっています。
同書に図解されているペンシルヴェニア鉄道の例では,パイプの途中に斜めに入れてある四角い板状の仕切り(cinder pocket slide/hopper slide)を抜くことでシンダーを落とす方式ですが,シンダー・ポケットの両側に円形ハンドルがついている(これを回して仕切りを開ける)形態のものあります。ということで,系譜図の側面図にはクリーニング・ホールは描かれていませんが,シンダー・パイプが付いている以上クリーニング・ホールがない筈はないので,反対側にあると考えなければ説明がつきません。所載の写真がすべて左側面なので確認できないとはいえ,ないとは考えられません。クリーニング・ホールとシンダー・パイプはセットだということですね。ですから,シンダー流し管というよりは,シンダー落し管という方が機能に適った呼び方ではないでしょうか。
当然の話ですが,シンダー・パイプが付くのは煙室が前に延長されたextended smokeboxに限られます。古い蒸機(例えばリオグランデの初期型コンソリ)や小型機(例えば木曽のボールドウィン)のように,煙室がシリンダーより先に出ていないもの(短煙室とでも呼びますか)ではクリーニング・ホールもパイプもありません。短煙室の機関車では,煙室内のcinder(燃え殻)やsparks(火の粉)は直接煙突から排出されてしまうので,ダイヤモンド・スタックのような何らかの火の粉止め装置を付ける必要がありました。しかし,それでも充分ではなかったので,煙室を延長してそこに金網を何段かに設置するなどの火の粉止め対策を講じたわけです。
なお,サイクロの説明には水で流すと云う記述はありません。後年そうしたのかどうか判りませんが,したとは考えにくいですね。
また,イギリスではLMSが始めたself cleaning smokeboxを採用していたので,こういうパイプついていないという話をネット上で目にしたことも付記しておきます。

短い煙室だとこのシンダー落とし管だけではなくクリーニングホールもついていないようです。これでひとつ疑問が解消したような気がします。

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8760(22) 仮組み

上下を仮組みしてみました。
リベッティングしたランボードの上板を貼りましたが、リベッティングに矛盾が出てしまいました。
上板だけ作り直すことにしてもう二枚目の打ち出しも終わりました。
テンダー連結してみましたが、なんとか550Rは通過できそうです。
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煙突やドームの位置はもう少し検討します。
煙突はシュミット式過熱器を装着しているという設定だともう1-2mm前方に寄せたほうが良いかもしれません。煙突はキットの8620用のすっきりしたものをつけていますが、6760オリジナルはもっとカーブがゆるくて太い印象を受けます。感じでいうとむしろ9600に近い印象を受けます。煙突もこのまま使うかパーツを新製するか要検討です。

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レイアウトビデオのDVDを借りました

正月に時間があったので、レンタルで「鉄道模型 レイアウト編」というのを借りてみてみました。
松謙さんモロさんShimaさんが出演されていますが、実際車両が動くところを見れるのは楽しいですね。やはり「鉄道模型は動いてなんぼ」だと思います。
こういうDVD購入しても何回も繰り返してみることはないので買うのはためらわれますが、借りてなら時間のあるときに一見の価値はあります。
こういったマイナーなものまでレンタルできるようになったのはいい時代になったものです。それとも鉄道模型がメジャーな趣味になったのでしょうか?

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8760(21) 先台車復元装置 イコライザー

今回はdda40xさんのブログ記事を参考にして、コロ式の復元装置をつくりました。私のはかなり簡略化してあります。先台車は後方のリンクで前後動を止めています。コロは外形5mmのミニチュアベアリングです。
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イコライズは、第1-2動輪のイコライザーAとその中点と第3動輪を支えるイコライザーbでおこなっています。この方式ではC型で動輪間の軸距離が等しい場合は、動輪の支点が第二動輪の真上に来ます。イコライザーAの第2動輪の支点の上方に穴をあけて、イコライザーBをその上からネジ止めしています。
今回はイコライザー・バネ併用ですが、イコライザーAの中点のピンをイコライザーBにつけた線バネで支える簡単な仕掛けとします。

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8760(20)前部デッキ シンダ流し管?

前部デッキは、8620とはランボードの高さが違うので8620キットの部品は使えず新製となりました。また上面の板も6760や8620の初期の原型は編み目板ではなく平板だったようなので、0.2tの洋白板にリベッティングしました。今回は8620キットのエッチングのリベットとの対比を考えて小さめにしたら目立たなくなりました。もう少し大きくした方が模型としての見栄えは良かったかもしれませんが、全体のバランスを考えると難しいところです。
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ところでこのあたりを工作していると疑問が出てきました。
機関車の系譜図4 p476に掲載されている6760の組立図をみると、煙室下部に米国型蒸機にみられるようなシンダ流し管?がついています。米国では普段は煙室内に貯まったシンダを掃除するには、英国型のようにいちいち煙室戸を開けるのではなく、側面についたクリーニングホールの蓋を開けて、そこからホースを突っ込んで水で洗い流すのが通例だったようです。そのための太い排水管が煙室下部についているのが普通のようです。そして定期点検の時だけクリートを外して煙室戸を開けて煙室内を掃除していたとききました。
すると6760では煙室脇にクリーニングホールも付いていないし、煙室戸もクリートで固定する米国式ではないし、まさか煙室戸を開けてホースで水をかけて掃除していたわけでもないだろうし・・・この管の意味は何だったのだろうか?というのが疑問です。
どなたかご存じであれば教えてください。

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8760(19) やはり弛んだ珊瑚動輪

今年は12月はバタバタしていて、あまり工作がすすみませんでしたが、年末年始は自宅でまったり工作しています。

8760を作り始めたのは昔の珊瑚キットの再活用という面もありました。
これはもう20年以上前の珊瑚15周年記念ということで発売された廉価版キットだったので、当時でも一昔前の品質だったので、はっきりいって素組みにすると現在ではかなり見劣りがします。といって珊瑚さんで分売パーツを買って交換したり、他社のディティールパーツを付け加えていくと、金食い虫の年増の厚化粧になってしまいそうなので、こういう形で仕切り直しました。

ところでこのキットの動輪ですが、昔の珊瑚の動輪はどうも軸と輪心の嵌め合わせが他社に比べて緩い上に、以前軸箱を交換したりしていたのをまた抜いたりしたものでゆるゆるになってしまいました。車軸にローレットも切り直したのですが衝撃が加わったりするとやはり抜けやすいので、絶縁側はロックタイトで固定しました。あと輪心とタイヤの固定も特に絶縁側で緩く、位相を決めて固定するときにタイヤに力がかかると振れがでてしまうようなので要注意でした。
年末年始は動輪の調整とイコライザー関連で暮れてしまいました。
昔の車輪でタイヤ絶縁のものは、珊瑚やニワ製品では絶縁側のタイヤが弛むものが少し出ています、やはり絶縁材の経年変化などがあるのでしょうか?こういったものはロックタイトで固めています。
なお最近の珊瑚製動輪では、「弛む」といった問題は解消されているようです。

ただこのキットは基本設計はしっかりしているので労力を惜しまなければ、現在でも通用するそれなりのものは出来そうですが、予想以上に手間がかかってしまいました。

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今年はどうする?

あけましておめでとうございます。

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年末に総括しようと思ってそのままになってしまいました。
昨年は8年がかりの6500が完成し、30年近く前の大学生のときに購入してあったミズノ9200のレストア・原型化ができましたので比較的豊作の年ではあったようです。
本格的にDCCサウンド化に舵を切りましたし、ddx40aさんが提唱されているバネ併用イコライザーも作ってみました。

とはいっても8760(6760のテンホイラー化自由形)音源車アルモデルの客車改造など越年したプロジェクトも相変わらず多く、またボツボツやっていこうと思います。
東北震災復興プロジェクトでお預かりしたUさんの機関車も一台はお返し出来ましたが、もう一台はお預かりしたままです。こちらも早期に仕上げてお返ししたいと思っています。

あと不覚にも年末に黒石病に感染してしまい、整理したはずのまたゲージが増えてしまいました。
乙にだけは手を出すまいと決意してるのですが、On2の13mmには手が出そうで困っています。
ゲージだけではなくスケールも特に9mmナロー関連が、HOn30、1/80、OO9と混在して収拾がつかなくなりそうな予感です。これも整理しないといけないようです。

またマンション住まいの哀しさで塗装に不自由しています。工作は自由に出来るスペースがあるのですが、塗装は条件が揃った日にベランダで塗るしかないので不自由を来しています。もう一軒家を建てる気もないのでこればかりはどうしようもないかもしれません。

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