Bタンク(1)
毎日コンさんのブログを拝見していたら、ムラムラっときてしまい、私もBタンクが作りたくなりました。まだ8760も中途半端だというのにこういうことをやってるから仕掛かり品ばかり増えるのでしょうね。
TMS571号を引っ張り出してきて、元記事とブログを参考に とりあえず台枠側板を作ってみました。
まずベースになる10mm幅の帯板を切り出します。材料は1mm厚の快削真鍮板です。切り出しはエンドウの切断機に送り装置をつけたもので切り出します。材料を固定するときにはスコヤーを当てて切断線の直角を出します。勿論切断する前にスコヤーは取り外します。このくらいの厚板になると10.0mmにダイヤルを合わせて切断しても実際には10.10-10.15mmぐらいの幅になるようです。やはり切断するとき少しずれたり、材料が延びるのでしょうか?
以前は材料を直接固定していましたが、それだとネジで固定した部分に傷がついてしまうので、最近は固定用の板を両面テープで材料に貼り付けています。
基本的な寸法はコンさんの記事通りですが、台枠の前後の切り欠きなどは変えています。またシリンダーはエコーのパーツをそのままつかうので、まだ取付部分の切り込み入れていません。
動輪は手持ちのエコーの11.5mmを使うことにします(コンさんのオリジナルよりひとまわり大きいです)。なおサイドロッドは、ワムのDL用動輪を買ったときについてきたドロップ製を使うことにして、少し楽をすることにしました。このサイドロッドは公称軸距離20mmですが、デジタルノギスで実測すると0.05mmほど長かったので台枠もそれに合わせて軸距離を0.05mm伸ばしておきました。
8760(33)引き続きディテール工作
この機関車のデザインで迷ったものの一つは、逆転棒とそのクランクのデザインです。
臼井さんが言われる陸の八八艦隊、明治末期に次期機関車の参考にするため輸入された 8700,8800,8850,8900のうち8700と8800は原型では逆転棒のクランクはむき出しだったようです。さすがにトンネル内で燻されて調子がわるかったのか、後にカバーが追加されていますし、6760や8620は製造当初からシンダ対策でカバーがついたようです。ただ形態的にはやはりむき出しクランクが面白いので、何とかデッチ上げました。
いろいろパイピングなど追加していくと機関車らしくなってきます。
煙室サドルは、スイス国鉄のA3/5のように大きなゆったりしたカーブと思って作ったのですが、実際装着してみると少しうっとうしいイメージになります。むしろ8700と8800のようなあっさりした小さい煙室サドルにした方がよいのかもう少し考えてみます。というようなことを言っているのでなかなか完成しないのしょうか?
二週間後に所属のクラブの例会があるので、それまでには未塗装完成にはしたいですが、間に合うでしょうか?
Optical Center Punch + オートポンチ
ケガキ線の十字の真ん中にポンチを打てるかどうかが、蒸機のロッドを自作するための基礎技術として重要なのは平野和幸さんが「蒸機を作る」の中の対談でのべられているとおりです。現在はクロステーブルやボール盤使えばこの技術なしでもロッドは作れますが・・・
Dさんのお世話で、 Optical Center Punchを購入しました。これはケガキ線の十字の中心にポンチを打つための道具です。まず透明な拡大鏡となっている透明なピンを差し込んで、上からのぞき込んでこのピンにマークされたセンターをケガキ線の十字の中心に合わせてから、付属の鉄製のポンチに差し替えてポンチを打つと、その位置にポンチが打てるという道具です。
アメリカ人というのは器用な人は少ないですが、その分専用の道具を作って簡単にしようということには、非常に長けている文化を持っていると思います。鉄道模型でもMicroMarkやWalthersのカタログみると、車両やレイアウトの工具でなぜこんな用途を限定した特殊な工具が必要かというものまで売ってますね。それに対して日本では、特殊な道具を使わず一般的な道具でうまく工作出来るかが賛美の対象になっているようです。テレビの料理番組でも米国やヨーロッパの見ていると皮むき器とかカッターなどで本当に特殊な料理道具が出てきますね。
特殊な道具の使わずに上手にするのがよいというのは日本の文化なのでしょうか?マニュアル化して専用の道具を作って、誰がやっても簡単に同じものができるというのが米国流なのかもしれないです。
ところで、オートポンチも一般工作用のモノは、バネが硬くて衝撃が強いので鉄道模型工作では使いづらいところがあります。これも仙台のKさんのお世話で入手した歯科用マレット(金属冠を歯に填め込むときにつかう道具)改造のオートポンチです。
手前の黒いのが一般工作用のオートポンチ、後ろの銀色のがこの精密工作用ポンチです。
真鍮製の外径9.5mm内径3.2mmのアダプターを真鍮棒から旋盤で挽きだして、Optical Center Punchでこの精密作業用ポンチが使えるようにしました。
オートポンチの先端にこのアダプターをかぶせて使います。
ところでこの光学ポンチですが、ケガキ線の十字にポンチを打つよりも、Kさんに教えていただいたように細い帯板の真ん中にポンチを打つというのに一番重宝しております。
8760(32) 少しボイラーにディテール追加
キットの汽笛/安全弁座は、プレス製で見劣りがするので、エコ−のロストパーツ(1760)に交換しました。ただこのパーツは中小型機の細いボイラー(10-14mm径程度)用なので、裾がそのままではボイラーにフィッティングしません。20mmの丸棒に取付ランナー?を避けるための孔を浅くあけて、万力に挟んでプレスしてフィッティングさせました。ロスト製のドーム類はこの方法で裾の調整が可能です。
砂捲き管は一本でクランクによる手動なので、細密パイプ(0.8X0.6)などを使ってそれらしく作りました。もちろん空気作用管などはありません。砂箱蓋はニワのロストパーツ(SL-7)の取っ手を小さく削り直しました。
煙室戸は30年以上前のトビー製のドロップパーツを加工、前照灯は珊瑚の古典形の油灯タイプを加工しました。チップLEDを入れるにしても少し小さいのとLEDでは油灯としては明るすぎるので、光学繊維を用いて煙室内のランプの明かりを導くことにしました。斜めに孔を開けて、細密パイプ(1.1X0.9)を後ろからつっこみました。中に0.75mm径の光学繊維を入れます。
この時代の機関車の前照灯はいわゆるサーチライトとしての役割は殆どなく、標識灯としての役割だったので、明るすぎると困ります。
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