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8760(39)ブレーキ装置について

先日平野さんにこの機関車を見ていただいたら、開口一番に「この機関車は真空制動のようだが、真空ブレーキシリンダーはどこに置きますのや?」という鋭い指摘を受けてしまいました。そこまで考えていなかったのでちょっとフリーズしてしまいました。初期の真空制動の8620では太い真空ブレーキシリンダーをキャブの下に左右一本ずつ置いているようです。鉄道史料40号の臼井さんのブレーキの記事をみても、8700,8800,8850は真空シリンダーをキャブ下左右に一本ずつ置いているようです。6700や6750は中央に真空シリンダー一本だけなのですが、これでは制動力が不足したのでしょうか?
この機関車では後端梁に取付ネジを見せるのが嫌なので、キャブ下でネジ止めするようにしたので、真空シリンダーの取付がすんなりいきません。もう少し頭を捻ってみます。

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8760(38)先台車、メインロッド

サイドロッドは洋白製らしいのですが、合金の配合が違うのか?白銅製?黄色味が強くて他の洋白製のロッドと違和感があるので、めっき工房を使ってニッケルメッキをしました。また洋白地肌よりニッケルメッキの方が、鉄っぽい感じがしたので洋白製のメインロッドなどもニッケルメッキをしました。
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先台車にディテールを追加しました。といっても主台枠のクリアランスもあり実物どおりにはできないので、これも横から覗いたときバネなどがそれらしく見えるようにデッチ上げました。また最初は前部カプラーはボディーマウントするつもりだったのですが、カプラーポケットと先輪がカーブで当たるので、先台車マウントとしました。先台車マウントにはケディーカプラーの16番が便利なのですが製造中止らしいので、手持ちの6番のポケットを短く切断して取付けました。
ところで実物の排障器は英国型の8700は主台枠前端についていますが、ドイツ型の8800と8850は先台車についているようです。6760や8620も先台車についているようなので、この機関車も排障器は先台車につけました。
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Bタンク(7) バネ入り三点支持

Bタンクの三点支持のオーソドックスな方法は、コンさんがブログに書かれているように、第二動輪を固定して第一動輪の中央を一点で支える方式です。Bタンクの究極の可動式は勿論ロンビックイコライザーですが、今回はそこまでやる気はないのと、やはり軸バネを入れてみたいのでちょっと工夫してみました。
左右の軸箱は珊瑚とかで昔からある逆Ω型の線バネで支えますが、押さえ板は第二動輪は軸箱の下で支えますが、第一動輪は中央で動輪に被さったパイプを下から支えています。こうすると第一動輪は線バネで動輪押さえ板の支点に圧着されて、そこを中心にスイングすることになります。
この方法でも線路の凹凸変化はすべて三点支持機構で吸収し、バネは衝撃吸収のみの役割となります。通常の状態では線バネは突っ張ったままで撓んでいません。バネが撓んで動輪が動いて線路の凹凸に対応するわけではありませんのでバネは固めです。

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8760(37)テンダーのブレーキ

テンダーにブレーキを付けました。後の二軸はエコーモデルの小型ブレーキシュー(1775)を使いました。前の一軸は可動式で構造上軸が前後方向に少し動くのでショートをおそれて、シューが台枠で隠れて外からは見えないのをいいことに省略し、ハンガーを帯板で作っただけの手抜き工事です。またブレーキ梁も0.5mm線で代用してしまいました。なお後ろの一軸のみは中央部を万力で圧迫して帯板状にしています。
珊瑚の96テンダー用ブレーキロストパーツも購入したのですが、今回は取り付け板がイコライザーと干渉するので使えませんでした。またの機会に使用します。
最近の模型誌上に掲載されるスーパーディテール機からみるとお恥ずかしい限りですが、見えないところは極力省略する主義です。テンダーを裏返して見ることは考えず、横からのぞき込んだときシルエットとしてそれなりに見えればよいと割り切って考えています。

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機関車ナンバープレートのフォント

仲間内で機関車のナンバープレートをエッチングで発注しようという話になっています。
原画の作成ですが、森井さんの作成されたフォントを利用させていたただくと簡単に作成できます。
私のところはMacOSX(10.7.5 Lion)ですが、MacOSXではウィンドウズ用TrueTypeフォントがそのまま利用できます。森井さんのHPから浦田勝彦さんが作成されたMac用フォントへのリンクが張ってありますが、MacOS9以前ではあちらのフォントを使う必要があるようですが、MacOSXは森井さんのウィンドウズ用フォントで大丈夫です。
MacOSXへのインストールですが「ライブラリ」-「フォント」フォルダーにOldloco.ttfファイルをドロップするとインストールできるようです。
なぜかFont Book.app アプリを使って組み込もうとするとエラーになります。
ただしフォントメニューのフォント名は文字化けしてしまいます。

試しにDraftingCADProで作成した画像は下のようになります。
数字は[機関車表記文字旧字体]です
「形式」の文字は森井さんのフォントにはないので[DFP太丸ゴシック体]です。
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Bタンク(6) 下回り

シリンダーブロック(2760)にシリンダー前後板(2762,2765)やバルブガイド(1772)、スライドバー(0.8mm洋白角線)などをハンダ付けして クロスヘッド(1774)とロッド類をくみ上げてみました。シリンダー前後板ハンダ付けするときは、シリンダーに大穴が開いてしまったので、前後板の裏面に3.1×4.8mmの真鍮ワッシャをハンダづけして位置決めしました。
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第2動輪のクランクピンは、1.2mmの六角パンタ用ビスに1.5x1.3パイプを切断したものをはめてロッドピンにしています。
( )内の番号はエコーモデルの製品番号です

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Bタンク(5)

結局シリンダーブロックは、シリンダー部分の前後を大きく削り落として小型化?しました。その代わり両端に大穴が開いてしまいました。
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動輪は三点支持にする予定ですが、バネが併用できないか機構を検討中です

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Bタンク(4) 大失敗

シリンダーの後蓋を加工しました。まず0.6mmぐらいのドリルで貫通させて、0.8、1.0、1.1と少しずつ太いドリルをピンバイスにくわえて、だましだまし孔を拡げていきます。このときドリルの刃が喰い込みやすいので切削油を使った方がよいです。
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ところがいざ組み立ててみるとメインロッドが支えて、車輪がまわりません。シリンダーの前後寸法が大きすぎました。シリンダーブロック作り直しか?頭を冷やして考えます。

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Bタンク(3)シリンダーブロックとフレーム

シリンダーは、コンさんのオリジナルとは違って、エコーの中型機用シリンダー(2760)を使いました。これは同じモノが2個入っていますので、取り付け板を自作して左右連結します。シリンダー中心からパーツに開いている取付孔中心までの距離は9.5mmです。今回はシリンダー中心間隔は25mmとしましたので、取付板の取付孔間隔は25-9.5X2=6mmとなります。
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パーツの取付孔を2mmに拡げて、2X1.5mmのパイプを両方に通してカシメて仮固定します。
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その後ハンダを流して固定します。これから多くのパーツをハンダ付けしていくので加熱したときにずれるのを防ぐため1mm真鍮線のピンを打ちます。またこのままだとフレームにはまりこむ下部が12mmで狭いので、片側約0.5mm削って13mmとします。なおフレーム外幅は12.5mmとしました。
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コンさんのオリジナルは下からシリンダーを固定するようになっていますが、今回のパーツ利用ではそれは無理なので、上から固定するようにします。シリンダーの切り欠きを入れた後、ハンダで貼り付けた二枚を加熱して剥がして組み立てます。
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動輪を入れて回して見ると軽く引っかからずに回り、ひと安心です。モーターはイモンのミニモーターを使います。このモーターは取付孔間隔が8.5mmでマシマ製モーターの8mmより広いのですが、なんとかネジ止めできました。
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シリンダーがやや大振りなので、下回りだけ見るとつぼみ堂より鉄道模型社的な印象となりました。


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8760(36) ブレーキシュー

ブレーキシューをつけました。やはり下回りが引き締まるようです。
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形態的には8620の短いブレーキハンガーより6760の長いのが好きなので、サンゴの5500用ドロップ製パーツを整形して、0.4t1.5mm幅の帯材を折り曲げた支えにハンダ付けしました。ブレーキテコは、市販のロストパーツで簡単にまとめるつもりです。ただブレーキハンガー自体がかなり大きいので、車輪面のとのショートで調整には悩まされそうな予感がします。
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あと押さえ板関係のディテールとしては、この時代の機関車では軸バネは動輪下にあるので、ダミーの板ばねとイコライザーを付ける予定です。

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8760(35)エッチングのリベットにひと手間かける

先日のクラブの例会にこの機関車を持っていったら、テンダーのリベットは打ち出しですか?という質問を多く受けました。これは珊瑚96テンダーのパーツでエッチングのリベットですとお話しすると驚かれるのですが、実はこれにはひと手間かけています。
以前ご紹介した3Mのスパイラルホイールをモーターツールにつけてリベットを研磨しています。エッチングのリベットは角張っているので質感がイマイチなのですが,研磨して角を落としてやると丸みがでてぐっと感じが良くなります。一見打ち出しリベットのようにも見えます。塗装するとリベットはひとまわり小さくなります。
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確かエッチング板のリベットを研磨して小さくするのは、太田安幸さんが160形蒸気をエッチング板からつくられたTMSの記事で、少し大きめのリベットをキサゲ刷毛で研磨すると感じがよくなると書かれたのが初出ではないかとおもいます。私も以前の機関車ではエッチングのリベットをキサゲ刷毛で研磨しましたが、結構大変でした。モーターツールで3Mのスパイラルホイールで研磨すると非常に簡単にできますよ。昔の製品の大きめのエッチングのリベットもこうやって研磨すると小さくなって感じがよくなります。

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