トフを組む(2) フカヒレイコライザーを組み込む
或る機構っていうのは、フカヒレイコライザーのことです。
これについてはコンさんのブログやddx40aさんのブログ、ワークスKさんのブログで詳しく解説されていますので改めて私が述べるまでもないと思います。
今回は貨車などにつける簡易型ということで作ってみました。今回使った軸受けはクラブの内部配布品でDfさんの設計・企画によるものです。オリジナルは車輪が外せませんが、ネジ止めで車輪が外せるように改造加工しました。
構造は写真のとおりですが、簡易化したのは支点をピンにせず、クッション材入りの工業用強力テープの小片としたことです。これなら工作が簡単になりますし、緩衝材としての効果も期待できます。実際ジョイント音は軽くなったように感じました。また左右のフカヒレイコライザー接合部のピンですが、U字型に曲げた真鍮線で簡単に作りました。
両面テープはイコライザーの回転軸方向に貼りました。(この図を追加)
フカヒレイコライザーの場合は、左右の支点は車輪間の中央にする必要はなく、車輪中央部と左右の支点を結ぶ四角形が赤色の平行四辺形になればよいようです。仮想の支点は緑色のひし形の上にあり、その対角線の交点上に左右のフカヒレイコライザーの結節点があればよいと思います。
なお今回はこのジョイント部は、赤色の平行四辺形の中点連結線上に設置していますので、ねじれますが、折れ曲がらないことになります。またイコライザーも小さくて軽いので、Brass_solderさんのつけられたトーションバースプリング=Gキャンセラーはつけていません。
※赤の平行四辺形と緑の菱形の中点連結線は一致します。また中点連結線の交点と対角線の交点も一致します。
これらの考察について、おかしな点があればご指摘お願いします。
Comments
こりゃあ凄い。ビックリしました。軸受に厚手の両面テープ?を使ったところは、まさに“柔軟”! 接合ピンを斜めにされたのは初めて見ました。
Posted by: ワークスK | February 25, 2013 01:42 AM
ワークスKさんのブログをみて、ロンビックイコライザーとフカヒレイコライザーが似て非なるものであることがよくわかりました。
それにしても40年以上前に中学の数学の時間に学習した幾何の知識が模型に役立つとは思いもよりませんでした。
Posted by: ゆうえん・こうじ | February 26, 2013 10:44 PM
その後考察を進めていくと、上記の記述に一部誤りがあることが判明しました。
「仮想の支点は緑色のひし形の上にあり、その対角線の交点上に左右のフカヒレイコライザーの結節点があればよいと思います。」というのは私の誤解で、フカヒレの回転軸となる車輪中央部と左右の支点を結ぶ線が、二つのフカヒレイコライザーで平行となっていれば、支点の位置はどこでもよいです。ロンビックイコライザーではないので、左右の支点はフカヒレの回転軸受けだけで、荷重は理論上は受けていません。したがって左右には仮想の支点などは存在しないのです。
また左右の接合点も、この赤い平行四辺形の対角線の交点に置く必要はなく、上の平行四辺形の半透明の赤の中点連結線上のどこに置いてもよいことになります。
Posted by: ゆうえん・こうじ | March 16, 2013 11:32 PM