鉄博の96二軸テンダーのモデルについて
鉄道博物館でもう一つ見たかったのが、「模型でたどる鉄道史 1号機関車から“スーパーこまち”まで 」という特別展です。
気になっていたのは、箱根越えの補機として投入された9600の初期型の銀色の模型です。
このモデルを参考にされて久保田富弘さんがTMS346号に96二軸テンダーを発表され、それを参考に珊瑚模型から96二軸テンダーバージョンが発売されたときいています。
珊瑚の製品はスケールどおりの小さい二軸テンダーを牽いていますが、この鉄道博物館の模型のテンダーは実物に比べて少し大きくつくられているようです。展示物に手を触れて計測するわけにもいかないので見た印象だけでいうと、9550や8620初期型のテンダーの下回りだけ二軸化したような印象です。
またキャブ窓の感じもやや縦長で9600というより6700のような感じがします。ランボード上にも一部リベットがありますが、この時期の川崎車両の機関車は沈鋲を使っていたのでリベットは表面に出ていなかったという話も聞きました。久保田さんのモデルはランボードの縁にリベットが打ってあり、珊瑚の製品もリベットがあるのですが、模型としてはリベットがあった方が見栄えがして精密感出るのでどちらがよいかとはなんともいえないところです。
私は峠専用の機関車というのはあまり好きではないので、珊瑚の96二軸テンダーのキットを組むときやはり本線用として 通常の箱形テンダーに振り替えようか、鉄博のモデルのように長めの二軸テンダー牽かそうか、あるいは86の初期型のような三軸テンダーに振り替えようか悩んではいます。
また9850が展示してある前にこのモデルのレプリカ?が常設展示されていますが、テンダー上縁のフレアー部分のRが小さかったり、ランボードが細かい網目板使ってあったりオリジナルの印象をイマイチ伝えていないと思いました。アクリルケールに入っているため写真が見苦しくなってしまいました。
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