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CONCOR の米国型古典客車の分解

約2年前に購入したCONCOR の米国型古典客車ですが、カプラーに少し細工した以外はそのまま手を付けずにいました。
やっと手を入れようかと思って、今回分解してみました。
分解法についてはHRさんがブログで詳細に解説されておりますが、多少違う点もありますので報告しておきます。HRさんのはブラジル製で私のは中国製なので、同じ金型を使って製造されたようですが、材質などに差があるかもしれません。
まず車両の両端の屋根を浮かせます。屋根は弾力のあるプラなのでかなりそらせても大丈夫のようです。
嵌め込みだけではなく車体の両端部に少し接着されている部分があるようなのですこしずつこじってハズします。そのまま車体と屋根の隙間に爪を差し込んで左右に揺すると車体と屋根が外れました。HRさんのように明かり窓から爪楊枝で車体幅を拡げなくても外れました。
本来嵌め込みだけで組み立てられるような構造に設計されているようですが、中国製なので成形の精度が悪いのか、一部が接着されているようでした。ただその接着も個体ごとに少し場所が違うし、外れている箇所も多く、個体差が大きいようです。
なお外すとき5両のうち1両の片側は車体の屋根固定用の爪が折れました。どうやらこの部分には接着剤が塗られていたようです。また1両だけ屋根の固定用の部分が破損しました。
なお屋根固定部分がこわれてもピッタリ嵌まり込むので、オリジナル以外の屋根と車体の固定方法を考えるつもりです。
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室内の座席や鉄板製のウェイトもしっかり嵌め込み接着されているものもあるし、外れているモノもありとにかく個体差が大きいです。一体化された椅子は窓ガラス外さなくても車体中央部を少し手で拡げれば外せるようです。

台車のピンはかたく押し込まれていて、爪先で弛めようとしてもびくともしませんでした。そこでこのプラ製ピンの台車側のおへそからドリルで穴を貫通させるとピンが弛んで引き抜けました。最初に1mmドリルで貫通させてから2mmドリルでひろげました。
車輪はダイカスト製の品質が??の車輪がついているので、軸長さがほぼ同じのアルモデルの9.5mm径プレート車輪に交換しました。
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改造計画としては
1. 室内灯の点灯化(LED)とそれに伴う台車からの集電化改造。
2. 台車センターピンのネジによる分解可能化。
3. 椅子の配置変更 シートピッチが窓間隔とあっていないし、この手の米国型客車は転換クロスになっているのを模型化しているようなので、やはり通常の固定式ボックスクロスシート配列に変更しようと思います。キットの部品を切り継ぎするかイモンなどのパーツ使うか検討してみます。
1等車は作りませんが、1,2両は2・3等合造車にはするつもりなので、2等客室はクロスシートではなくロングシートにした方がよいでしょうか?
4. 1両は切り継ぎして荷物合造車にします。

といってもいつのことになるやら・・・

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8760(51) 進行状況

遅々としてなかなか完成にたどり着けない8760です。

実は先月、平野さんの千曲鉄道で試運転をさせていただいたところいくつかの問題点が判明しました。

1.ウェイト不足で牽引力が足らない
これはキャブ内、窓下と天井に補重しました。

2.第二動輪の上下動に問題あり
これはモーターと主台枠に付けた火室覆のケーシング部分が干渉していたのと、
ギアボックス上部とボイラー内のウェイトが当たっていました。
前者はモーターの尻を少し持ち上げて解決しました。
後者はなかなかわかりませんでしたが、ボイラー内のウェイトを一部削って対応しました。

3.キャブの機炭間渡り板が、一部Sカーブで当たってショートする。
渡り板自体は、8760(52)に書いたように、裏面にテープを貼ってテンダーとのショートを防いでいました。しかし渡り板の断面がテンダーのブレーキハンドルあたりに当たってショートするようなので、真鍮パイプを直接渡り板に半田付けするのは止めて、帯板にハンダ付けしてそれを薄手の両面テープで渡り板に貼ることにしました。これでショートしなくなりました。
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本日再乗り入れさせていただき、金属製客車5両(ナハ22000系など)を牽引して山線を登りましたので、走行性は合格免許皆伝となりました。ということで次はDCCデコーダーの搭載です。
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ユニトラックE-Zトラック接続線路

バックマンから発売されている薄型電動ターンテーブルを購入したことは以前ブログに書きました。ただしこのターンテーブルは接続線路が同社のE-Zトラックです。そこでE-Zトラックとユニトラックの接続線路を作りました。
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どちらも普通の直線線路を切断して継ぎました。ただ使用されているレールがE-Zトラックはコード100、ユニトラックはコード83でそのままでは継げません。ここはフライッシュマンから発売されていたコード100-83接続用のジョイナーで継ぎました。2本のレール間に置いたのがそのジョイナーです。
ただユニトラックのレールは底面が細くてジョイナーがガサガサなので、ハンダ付けしました。E-Zトラックの方は差し込んだだけです。
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両者の道床の断面を接着しただけでは強度的に不安なので、1mm厚のアルミ板で裏打ちして補強しました。なお道床の裏面は1.5mmの段差があるので、1mm厚と0.5mm厚のアルミ板でスペーサーを作っています。アルミ板同士はセメダインのメタルロック、アルミ板と道床はコニシの多用途SUで接着しました。
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貨車の製作 続編の続き

フワ30000形のことを調べていたら、やはりそれから改造されたツ400が旧式ブレーキなのもおかしいような気がして、普通のブレーキに戻しました。今回はブレーキテコやロッド類は省略です。
当鉄道は客貨車は裏返してみるようなディティールは付けない主義です。線路に置いたときに横からチラリと見えるモノだけ簡単に付けています。
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ところでフワ30000形っていうのは明治の貨車かと思っていたのですが、大正に入ってから増備されたようです。1925(大正14)年の自動連結器への交換前は、列車分離も多く、貨車の直通ブレーキもなかったので、ひとつの貨物列車にも数両 こういった監視小屋付きブレーキ車が必要だっのでしょうね。

次はこのフワ30000形貨車作ってみたいです。


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最近の買い物より(2) バックマンのCサイドタンク

今年8月にバックマンからポータータイプのサイドタンクが発売されました。
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サイドタンクとサドルタンクを並べてみました。
バックマンのサドルタンクは以前から発売されていましたが日本には存在しないようなスタイルでした。それでも海龍から室蘭タイプとか称して安全マークのレタリングを入れて日本国内でも発売されていました。私はこのモデルには以前トーマモデルワークスから発売されていたOn30の王子テンダー機の動力装置として出会ってその動きや集電のスムースさに驚きました。その後この下回りのみをつかってOn30の仙北ポータータイプCタンクを自作しました。
今回の製品は下回りはサドルタンクとは共通で、上回りを型をおこして新製したようです。
動輪径は約13mmで動輪の軸距離は約19+15mm シリンダー中心間隔は約28mmです。動輪配置は、だいたい1300形あたりのCタンクと同じですが、上回りがやや大振りです。
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機関車の上のイラストは、九州鉄道の1320形で、片野正己さんの「一号機関車からC63まで」(NEKO刊)のスケールイラストを125%拡大して引用させていただいたものです。
今回のものは塗り替えや上回りの小改造だけで日本の炭鉱や専用線のロコとしても使えそうです。

またOn30のナロー蒸気の下回りとしても有用だと思います。今回のサイドタンクはメインロッドが第二動輪にかかっているので使いやすいと思います。

このモデル定価は$130ですが、米国では35%オフぐらいで売られていますので、今回は直接米国の模型店から送ってもらいました。とはいっても送料(米国版国際ゆうパック?)が五千円くらいかかっています。また最初からDCCデコーダーが入っています。ただサウンドはついていないので、走らせると最近のVVVFの電車のような音がします。デコーダーがモーターをパルス制御しているので低速は効くのですが、少し興ざめです。デジタル音源車などを考えたいと思います。

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最近の買い物より(1) 4-6-0

バックマンから発売されている米国型テンホイラー(4-6-0)を購入しました。このモデルは動輪径で二つのバージョン(52inchと63inch)の2種類がでていますが、私の買ったのは動輪径の小さい方です。
私がこれをネットで見つけたときにはすでに米国の模型店では私の欲しかった塗りのバージョンは品切れになっていましたが、日本のネットオークションで比較的安価に購入できました。
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このモデルは機関車本体は奇しくも平野さんがTMS804号(2010年1月号)に発表された8480形と比べると動輪は少し小さいものの、上回りのプロポーションはほぼ寸法的に同じです。シリンダーはスライドバルブで弁装置がワルシャート式ですが、この組合せは日本ではマレーの9750,9800や9550ぐらいしかないので、やや見慣れず違和感があります。いずれはバルブギアーを改造して内側スティーブンソン式にしてみようかとも思います。
なお63inch動輪バージョンも発売されていますが、こちらは近代的なテンダーが付いていますので、そのままでは日本型古典機には不向きだと思います。テンダーを振り替えればよいのかもしれません。
この製品はDCCサウンドが出荷時から搭載されていますので、線路に載せればすぐ汽笛やドラフト音を楽しめました。
日本型(輸入古典機)化するには、煙突やドームを交換して背を低くすればそれらしくなるだろうと思っています。もちろんキャブやテンダー側板のレタリングは消します。


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貨車の製作 続編

フライッシュマンの二軸タンク車は、結局下回りも利用することにして、形式番号板や手すりなどを切り取りました。床板もエアブレーキシリンダーや補助空気溜も切り取りました。軸受けはプラ製のコロ軸受けは切り取って、エコーの小型電関用のホワイトメタルの軸箱を貼りました。接着にはエコーモデルでA店主に教えてもらったセメダインメタルロックという2液型接着剤を使いましたが、非常に強力です。ホワイトメタルの接着には、低温ハンダはもう不要だとおもいました。

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珊瑚のバラキットを組んで、フカひれ化したツ400にはブレーキを組み込みました。この車両は大正9年にフワ30000形からの改造で製造されたらいしので、当然大正14年の自動連結器交換や直通空気ブレーキ化計画に備えて準備工事がされていたと思います。しかし当鉄道は真空ブレーキ、バッファーリンク連結器の時代という想定なので、あえて旧型のブレーキ機構を搭載しました。このあたり上手にウソがつけたでしょうか?
ところで明治にはよくみられたフワ30000形などの、有蓋車の端の高いところに設けられたに鳥小屋のようなドイツ式?の車掌室は乗務員に不評であったそうで、早期に廃車になったのかとおもってましたが、大正時代に通風車や冷蔵車に改造されたようです。おそらくあの車掌室に乗っていたら、江戸時代の駕籠に乗っているぐらい揺れたのではないかと想像しています。ドイツなどとは線路の路盤の強固さが全然違うので揺れて大変だったでしょうね

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