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9850タイプをつくる(8)全体仮組み

9850タイプ少しずつ進んでいます
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全体を仮組してみました。まだドームや煙突は仮パーツを置いています。
車高はかなり下げましたが、ギアボックスとの当たりを避けるためウェイトをフライスで削る必要がありました。それについてはまた次回に書きます。
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キャブは珊瑚の86のSキャブ用側板を加工したものとF式エッチングで自作した妻板を組み合わせました。
屋根はt0.35の真鍮板にリベットを打ちましたが、やはりt0.2ぐらいの洋白板の方がシャープに打てたかもしれません。ただ滑らかなカーブということなら快削ではない真鍮板の方が曲げやすいので素材の選定は悩ましいところです。
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テンダー内部は大きなスピーカーが占拠しています。今回もDCCは機炭分離で、後方にMRCのサウンドオンリーDCCデコーダーを搭載します。
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旧二条駅舎(京都鉄道)のペーパークラフトを組む

将来?のレイアウト建設に備えてストラクチャーもそろそろ触ってみたいなと思っています。

最近はエムズやクラッシックストーリー、さんけいといったメーカーあたりから、駅舎のキットも多く発売されていますが、16番/HOサイズではローカル線の中小型駅舎が主体で、中規模駅の駅舎のキットは、あまりないようです。(Nだといろいろ発売されているようです。嵯峨駅とか大社駅とかいろいろ感じの良い駅が出ています)

ネットでみているとストラクチャーキットではないですが、京都の旧二条駅舎のペーパークラフトというのを見つけました。なお現在実物は梅小路の蒸気機関車館に移築されて資料館として保存されています。
以前はJR西日本のページから無料でダウンロードできたようですが、ダウンロード終了となっています。
そこで作者の千葉さんに連絡したところ有償で展開図を分けてもらえました。現在ダウンロード終了しているものでも頒布可能な物もあるそうなのでどうしても欲しいものがある時は作者に相談してみては?いかがでしょうか。

ところでこのペーパークラフトはフリーランスではなく作者の千葉さんが、JR西日本から駅舎の図面の提供を受けて設計されたスケールモデルだそうです。スケールは9/1000で約1/111ですが、PDFデータなので、出力時に拡大縮小すれば任意のサイズにできます。ちなみに139%拡大で1/80サイズとなります。ところで元データはA4なので1/80に拡大して出力しようとするとA3カラープリンターが必要になります。A3カラープリンターは持っていないので出力代行屋さんに持ち込む必要がありますが、その前にとりあえずオリジナルサイズで組んでみました。

1,2時間であっさり組み上がるかと思ったのですが、PDFデータはA4で15枚の大作で、組み立て説明書はついていないので、いろいろ考えながらやっていると、切り出し組み立てに各3時間の作業で二晩かかりました。建物本体は窓は印刷のはめ殺しですが、軒先部分は窓抜きが必要なので結構時間がかかりました。編成物量産されるペーパー屋さんにはどうということのない作業なのでしょうが、普段真鍮ばかり触っている身には紙は扱い慣れないのでかなりこたえました。といっても設計はしっかりしてあるので複雑な形態の屋根などは一発で合いました。

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次は1/80に拡大して組んでみようと思います。今回はインクジェット用の厚手印刷紙にプリントしたのでですが、1/80 1.4倍に拡大するとかなり大きくなりそうなので。紙素材ももう少し厚手の物を使用した方がよいかと思っています。実際梅小路に行って見た感じではそんなに大きな建物という印象は受けなかったのですが、旧京都鉄道の本社社屋を兼ねていただけあってかなり立派な大きめの建物ですね。実際にレイアウト用のストラクチャーとして作るときは、自由形化して横幅を多少縮小しようかと思います。

ペーパークラフトの作者が参考にされたこの駅舎の図面もみてみたい気もしますが、機関車の組立図が入手できたから、よい模型がつくれるわけでもないので、見ない方がよいのかもしれません。

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9850タイプをつくる(7)キャブ仮組み

エッチングで作成した妻板を切り抜いて、加工した珊瑚の8620型Sキャブ側板と組み合わせてハンダで仮組みして、ボイラーに載せてみました。ドーム類は仮のパーツをのせています。車高も下げたので少しは日本の輸入機っぽいプロポーションになったでしょうか?
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車高を下げるのは後部台車シリンダー上の取付部をカットしました。以前の写真と比較してください。これで煙突上端でだいたい50mmでC62と一緒なのでまあよしとします。(9850の実物は3810mmなので1/80で47.6mmです)
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F式エッチングをこころみる

F式エッチングという、コピートナーを防蝕膜にするエッチングパーツ作成方法があるのはみなさんご存じかと思います。
私も遅ればせながら作成してみました。今回作成したのは9850タイプのキャブ妻板です。
コピーを使ったエッチングの防蝕膜作成法の詳細については、オリジナルのHPをごらんください。
私はエッチングの原図は、MacのDraftingCAD PROで作成しました。
まず私がつまずいたのは、私の仕事場のプリンターがすべてブラザー製であったことです。(ブラザーにしているのは、仕事でリナックス使うのでプリンタードライバーの対応がキャノンやエプソンに比べてよいからです。)
ところがブラザー製プリンターは使用しているトナーの溶着剤の溶解温度が他社より高いらしく、ラミネーターでの真鍮板へのパターンの転写がうまくいきませんでした。
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キャノンのレーザープリンターならうまくいくとのことだったので、ちょうどネットショップで在庫処分で叩き売りされていたキャノンのカラーレーザープリンターLBP5050を¥8,010で購入しました。交換用のトナーセットよりも価格が安かったです(笑)仕事でも月に数枚はカラーで印刷する必要があるので購入しましたが、やはり旧型だけあって印刷スピードが非常に遅く、仕事でのふだん使いのプリンターにはやはり不向きです!が、無事ラミネーターで転写できました。なおラミネーターは最高温度で5回通しました。
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F式の作者さんは、エッチング抜き落としでパーツを作られているので両面に転写されているようですが、私は片面の腐食なので片面にしか転写していません。裏面は全面にテープを貼って防蝕膜としました。
腐食液はF式の記事通りのエジンバラ液(市販のプリント基板用腐食液+クエン酸水溶液 混合)dda40xさんのブログにある 3%オキシドール+クエン酸水溶液の混合液の 両方を試してみました。
お湯を入れた大きな容器に浮かせた二つの小さな容器に2種類の腐食液が入っています。茶黒いのがエジンバラ液、青いのがオキシドール+クエン酸です。
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腐食作業後は下図のようになります。難しいのは腐食の深さを決めることでしょう。抜き落としなら抜ければ完成ですが、片面腐食の場合は適当に引き上げて様子をみるしかないです。次回は余白にいくつか防蝕膜パターンを作っておいて、引き上げたときに防蝕膜を剥がして腐食の程度をチェックしようと思います。F式のサイトには、ラッカーシンナーで拭いてトナーの防蝕膜を剥がすとか書いてありますが、ペーパータオルで強く擦るか爪で擦れば簡単に防蝕膜は剥がれます。
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左がエジンバラ液、右がオキシドール+クエン酸による腐食の結果です。


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(続)室内灯回路

ブレッドボードを買ってきて、いろいろやってみました。
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Step1
まず三端子レギュレーターの入力側に0.33Fのスーパーキャパシタを2個直列にしたものを並列につないでみましたが、電源を切るとすぐ暗くなりました。スーパーキャパシタの耐圧は5.5Vなので12Vでの使用はできないので、二個直列にしました。
電源切断直後の三端子レギュレーターの出力側の電圧は3.9V前後で、スーパーキャパシタを1個を出力側に並列につないだときとあまり変わらない感じです。

Step2
そこで三端子レギュレーターの出力側に470μFの電解コンデンサーを並列につないでみたところすぐ暗くなる感じはなくなりました。これなら瞬断には対応できるかという印象です。電源切断直後の電圧は4.7Vぐらいです。といってもやはりすぐに暗くなってしまいます。
また入力側の2個直列につないだスーパーキャパシタの電圧を測定したところ通電時は11Vあったのが、通電を中止するとすぐ6.5V前後に低下するのがわかりました。

Step3
今度は三端子レギュレーターの入力側1Fのスーパーキャパシタを2個直列にしたものをつないでみました。
これなら電源を切断しても10秒程度は明るさは変わりまぜん。
スーパーキャパシタの電源切断直後のスーパーキャパシタの電圧も10V前後はありました。
三端子レギュレーターの出力側電圧も5Vが維持されています。
出力側に電解コンデンサをつないでも明るさの変化は変わりませんでした。

テスターで測ってみるとLEDには3mA程度ながれているようです。
コメントいただいたTakさんは少し暗めがよいので2mA流しているといわれましたので、もう少し抵抗や定電流ダイオードなど考えてみたいと思います。

結局整流後、三端子レギュレーターの入力前に大きめの容量のスーパーキャパシタをつなぐのがDCCを優先するとよいようです。ただしダイオードや定電圧レギュレーターのドロップダウンを考えると線路電圧が7V前後にならないと明るさが一定しないのでアナログDCから考えるとイマイチでしょうか?
またPFM-SL1アナログサウンドをつないだときの影響も確認する必要がありますね。もちろんその時は直列にインダクタを入れます。

これ以上やるとすれば、三端子レギュレーターを1.5V用にして一旦降圧して、昇圧回路で5Vに上げることでしょうか?

もう少しいろいろやってみようと思います。


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CONCOR の米国型古典客車の改造(2)

台車の中心ピンに真鍮のスリーブを入れたのは一昨日書いたとおりですが、スーパーXを使って接着したら台車のネジを強く締めたときに弛んでしまいました。プラと金属なのでロックタイトは効かないようなので、メタルロックで接着したところ今度は強く締めても弛むことはなくなりました。
それから台車ピンに固定したブラシで車軸を擦って集電するというのも、集電が不安定なので没です。やはり台車自体に集電ブラシ付ける必要がありそうです。
室内灯回路についても、まだ満足がいかず検討中です。DCCとアナログサウンド付きDC運転の両方対応というのがくせ者のようです。少し欲張りすぎなのでしょうか?室内灯に関してはいろいろコメントいただきありがとうございます。線路からの集電を止めて電池搭載にすれば一番簡単なのかもしれませんが、いろいろ考えるのも楽しいのでもう少し試行錯誤かさねてみます。
あと車体のサンタフェのレタリングは、HRさんのオリジナルのブラジル製のように簡単にプラ塗料の溶剤では落ちず、削り落としました。
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旋盤の環境整備

サカイのML210は壁際の机の上に置いて使っていたのですが、上や横からのぞき込む角度が限定されて不自由なので、ワゴンを作ってその上に載せました。
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ワゴンはアイリスオオヤマののメタルラックで組みました。(楽天パリーグ優勝時のセールの時に買いましたので少し安くて、ポイントがたくさんつきました)前後でポールの高さを違えて、後ろのポールは高くしてベニヤ板のバックプレートをつけてオイルの飛散防止とクリップライトの取り付け座としました。誤算だったのは、ポールの高さによって棚板取付用の溝の位置がちがうことです。キャスターの取付ネジで高さを調整しました。またキャスターの取付ネジはメートルネジではなくインチネジでした。
なおワゴンの左側にはテーブルタップを強力両面テープで貼りつけました。

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旋盤にはパソコン用の書類ホルダーを利用した簡易プロテクターを付けてあります。
主軸には手回しハンドルをつけてあります。これはコレットホルダー用です。
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右が通常のコレットホルダーのドローバーで、左が手回しハンドルです。6mmの寸切り、自分で挽いた真鍮製のアダプターに鍋屋バイテックのハンドルを組みあわせました。

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室内灯回路(スーパーキャパシタの問題点)

DCCとアナログ共用の室内灯回路をいろいろ考えていたのですが、結局模型仲間の電気に詳しいNSさんにお願いして回路設計をしていただきました。スーパーキャパシタ(大容量コンデンサー)による停車時の一定時間の点灯も考慮した回路です。
回路図の概略は下図のようなものです(発振防止のコンデンサーなどは省略して描いています)
線路からの電流をダイオードブリッジで整流して、定電圧レギュレターで5Vに電圧を落としています。スーパーキャパシタは耐圧が5.5Vなので、定電圧レギュレターと発光ダイオードの間に継いでいます。
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実際の回路でLED室内灯を点灯してみると、レールに電気を流している限りは、線路の電圧にほとんど左右されずにLEDが一定の明るさで点灯します。しかし不満なのはレールから供給される電気が途切れると、スーパーキャパシタでバックアップしているのでLEDは1,2分程度点灯しますが。明かりが少し暗くなってしまうことです。この現象については井門さんがブログに書かれています。井門さんは集電不良によるちらつき防止ということなら、スーパーキャパシタをLEDに並列に継いだだけではあまり効果がなく、普通の電解質コンデンサーをLEDに並列に継いだ方がちらつき防止には効果があると結論づけられているようです。
スーパーキャパシタは充電するときは5Vで充電されていますが、放電時には内部抵抗が大きいためか放電特性なのかチャージしていたときより電圧降下して放電するようです。実際にテスターで測ってみると放電時の電圧は 3.6-3.8V程度しかないようです。
これについては下図のようにスーパーキャパシタを定電圧レギュレターの前にいれるようにした方がよいのかもしれません。

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ただその場合はスーパーキャパシタは耐圧が5.5Vなので、DCCの線路電圧12Vに耐えるためには二個直列にする必要があると思います。もう少し試行錯誤が必要なようです。
いいアイデアお持ちの方あればコメントをください。


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CONCOR の米国型古典客車の改造(1)

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台車の取付方法と集電対応ですが、台車ピンの孔にはネジを切ったスリーブを埋め込んで接着し、台車は真鍮の段付きスリーブをはめて、そのスリーブにネジ止めしました。
これらのスリーブは旋盤で挽いて自作する覚悟でしたが、先日東京のワムで買い求めたジャンクの真鍮スリーブでなんとか寸法に合うものがあったので使いました。手間が省けました。
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集電は台車中心ピンにつけた集電ブラシで車軸をこする簡易(=手抜き)方式です。
集電状態が不安定ならまた考えます。
また今回は室内灯回路に大容量キャパシターを組み込む予定なので、走行抵抗のことを考えて全軸集電にはしませんでした。

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