« January 2014 | Main | March 2014 »

イコライズの効能

一昨日の狂気会の二次会でYさんから聞かれたことに
イコライズの効能があります。
そのときお話ししたのは
1.イコライズすると車輪の線路への追従性がよくなるので集電性能は向上する。
2.イコライズしても牽引力はあまり変わらない
3.イコライズするとイコライザーを調整することにより車体の前後左右への傾きが容易に補正できる。
という3点です。

逆にいえば固定軸でも、先従輪含めて全軸集電とか集電対策を完全にやればスムースに走るということです。
ではなぜイコライズさせるかというと、それは工作の楽しみでやっているということになります。
とはいっても動輪とスプラッシャーやブレーキシューの間隔を実物並みに狭くしたいということならむしろ固定軸の方が有利かもしれません。

またイコライズにしても動輪のみイコライズした方が牽引力が増すのでよいという意見もありますし、逆に先従輪までイコライズした方が支点間距離が長くなって車輌が安定するという意見もあります。これもどちらが正しいということではなくプロトタイプの大きさや車軸配置によってもまた前提条件が変わると思います。

まあ自分でも固定概念は持たず、いろいろな方式で作ってみようと思っています。

一概にT社がいうようにイコライズした蒸機模型が高級とはいえないと思います。
走らさないで飾っておくだけなら、むしろ固定軸の方がよいと思います。
といってもT社のTPE方式は先台車と第一動輪を結ぶイコライザーで前後の傾きの調整ができるのでそれなりの効用はあるのかもしれません。

| | Comments (6)

ハンダづけとメッキ

昨日神戸で某狭軌(狂気?)模型関係会合に出席して、そのとき話題になったのがハンダづけとメッキの方法です。

ハンダ付けは私はハンダゴテ使うことは少なくて、バーナーで組むことが多いです。
バーナーは私はコールマンのミニトーチを愛用しています。
これは軽くて(95g)、炎の調整がしやすいです。市販のライター用ガスが充填できます。
http://www.coleman.co.jp/item/IS00060N01247.html

1709105

材料を置いてバーナーで炙るときは
銀ロウづけ用の多孔質のセラミックボードの上に材料を置いて加熱しています。
新富士バーナー セラミックボード RZ-400
http://product.rakuten.co.jp/product/-/f8a8e806b48b165e3ee4773db40b368c/?sc2id=gmc_407124_f8a8e806b48b165e3ee4773db40b368c&scid=s_kwa_pla

メッキは、めっき工房を使っています。
よく使うのは(銀色の)ニッケルめっき液と黒ニッケルめっき液です。
http://www.higasi-osaka.com/mekki-koubou-senyou.htm
少し高価ですが、めっき液の取り扱いが簡単で、綺麗な仕上がりが得られます。
ただ少しめっきが薄くて弱いです。

| | Comments (0)

ピッツバーグタイプCタンクを作る(2)

ネタとなったバックマンのCタンクですが、とにかく大きくて背が高いです。ボイラーの上端が線路面から34mmあります。1350はボイラーの上端が線路面から29mmなのでそのままボイラーの利用は不可です。日本に来たポーターの機関車だと最大級の神中鉄道のDタンクが、実物で2588mmで1/80で32.4ですので、1/80->1/87で一割小さくなっていることをかんがえても、バックマンのCタンクのプロトタイプはかなり大きな機関車のようです。
またモーター固定ブラケットの上面が31mmなので、大改造しない限りはボイラーの上端は真鍮板で新製しても32mm程度が限度です。
またボイラー直径は、1350は14mmですが、バックマンのCタンクは17mmあります。煙室部は使いたいので、シリンダーのサドルを削って2mm下げることにしました

ということで片野正己さんの1350の図面をパソコン上で切り貼りしてなんとかピッツバーグ風にまとめましたが、1350の軽快さは消えて、3400の子分のような格好になりました。上回りはもとのピノチオのエッチング板がオーバースケールだったので1/80では収拾がつかず、1/76程度に拡大して何とかまとめましたが、全体のプロポーションは1690を参考にしてまとめました。

1350d3

車体幅はエッチング板オリジナルが28mmなので、サイドタンク部のダイカストブロックが29.5mm幅ありますので、27mm程度まで削りました。


| | Comments (0)

ピッツバーグタイプCタンクを作る(1)

昨年に購入してあったバックマンHOのポーターCタンクですが、やっと古典機化改造に着手しました。
今回は上回りは、ピノチオの1350のエッチング板を利用することにしました。このエッチング板もう40年以上前に販売されていたものです。私はその当時に購入したのではなく、あとでネットオークションで入手しました。
聞くところによると天賞堂のダイカストCタンクの上回り改造用だった?とか、そのためオーバースケールとなっています。特に高さが高いです。ただ先代店主の設計感覚は秀逸で、キャブのサイドビューなどはピッツバーグの繊細さがよく出ています。
昔のエッチング板ですので窓は抜けていないので、糸ノコで切り出しました。

20140206113125965


20140208191837498

オリジナルは、サイドタンクとキャブは一体になっている設計ですが、サイドタンクは寸法が変わって使えなくなるのでキャブのみ切り離しました。

| | Comments (6)

Suger Cube スピーカー

Mさんのホームページに、Suger Cube という小型スピーカーが紹介されていました。早速クマタ貿易楽天店のHPでみたら売り切れだったので、米国の模型店に発注しました。
今回注文したStreamlined Backshopでは、CT Electronik社の他のサイズも今年1月から同店のブランドで発売されているようなので、オリジナルとその同サイズと他の2種を取り寄せてみました。このCT Electronik社というのはオーストリアのメーカーでサウンドデコーダーも発売しているようですね。
20140215210527370
右下がオリジナル、右上が同等品、左がこのショップブランドの大きさ違いです。
まだ実際の音は聞いていませんが、この大きさならタンクロコにも入りそうですね。


| | Comments (2)

リンクの追加

一昨年から昨年にかけては黒石病という悪疫が私の回りの模型人には流行ったようですが、最近はイヌフルエンザが流行しているようですのでご注意ください。黒石病は潜伏期の長い遅発性ウィルス感染症でしたが、今回のイヌフルエンザは急性感染症のようです。あの地鉄の神様もすっかり病に冒されてしまった・・・

というのは冗談として
イヌゲージ鉄犬をリンクに追加しました。
なおこのページの内容は私の模型趣味の傾向とはほとんど関係ありません。

あとパーツの通販でお世話になっているimonのページもリンクいたしました。

| | Comments (0)

9850タイプをつくる(18)テンダー台車からの集電

平野御大のレイアウトでは問題なかったのですが、正月に乗り入れさせていただいたENさんのレイアウトではポイントとクロスの無電区間で止まってしまったので、テンダーからも集電することにしました。後部のボギー台車の絶縁車輪にに集電ブラシを付けました。燐青銅線の先は輪心中心の絶縁ブッシュの外側の導通部に当てています。また平野御大はスムースな運転のためにテンダーの導通側車輪にもにも集電ブラシをつけておられるので、私もつけました。前部の一軸台車からは集電しておらず、ブラシから延長したコードを機関車キャブ下のICソケットを利用したコネクターに接続するようにしました。
20140211233114409

あとキャブ下のブレーキテコを付けました。これは後部台車に固定されているので、ブレーキシリンダーの作用ロッドは、シリンダー中央部の大穴に先を差し込んであるだけです。
今回は簡略化モデルなのでこの辺はロストパーツなどは使わずに簡単に仕上げました。

20140211233114312

またNYさんの横濱鉄道に乗り入れたとき600R程度の急カーブでシュートすることがありました。前部台車受けの絶縁が不完全だったようなので修正加工しました。やはりレイアウトで走らせないとフロアに敷いたエンドレスではわからない不具合が多いです。

最近になってある方に9850のワークスフォトをみせていただきました。また詳細な部品図も存在するらしいですが、それを見てしまうと製作意欲がかえって減退するかもしれないので、折角のお申し出ですが拝見するのはご辞退させていただきました。
こういうキット利用のフリーランスの場合、実車のプロトタイプに近づけようとするとキット利用の意味がなくなって、スクラッチした方が早かったなんていうことになりかねないので、どこまでやるのかが難しいところです。
なお今回は簡略化モデルということで、ボブ・ブラウン流にブレーキシューも省略します。


| | Comments (0)

« January 2014 | Main | March 2014 »