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9850タイプをつくる(20)テンダー前面

しばらくCタンクにかまけて放置状態だった9850タイプの工作に戻りました。
本日はテンダー前面のディテール工作をしました。
鉄博の保存機9856を参考にしてまとめていきましたが、よくわからないのが石炭取出し口の機構です。
TMS259の中尾さんの図面では、取り出し口の蓋?にレバー様のものが描かれていますが、鉄博の9856にはありません。取り出し口脇の左右にレバーがありこれが石炭取出し口の開閉レバーか?とも思うのですがよくわからないので適当にまとめました。
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なお右下のアナログメーター式の水面計?は少し小さいですがウィストの英国型加減弁ハンドルを改造しました。
手すりは片側だけ作りましたが外にはみ出し過ぎのようです。もう一段凹まそうかと思います。実物はキャブ側もテンダー側も一段凹まして、手すりを付けてあるという凝った造りです。
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ピッツバーグタイプCタンクを作る(14)

ちょっと体調崩したりしてなかなか工作が進みません
キャブ手すり、後端梁、バッファーなどを追加しました。
バッファーは横濱鉄道のNYさんが作られた特製ロストパーツです(6500と2850にもつけました)
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プロポーションを考えて更にボイラー中心を0.5mm下げました。
あとは砂撒き管、キャブ下のブレーキシリンダー(細いので蒸気ブレーキでしょうか)、ランプ掛けあたりが残っています。5月の連休中には未塗装完成させたいです。


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ピッツバーグタイプCタンクを作る(13)

煙突をつくりました。煙突と胴は別の2ピースにしました。
今回は気に入ったキャップができました。
製品の元の煙突は切り取って、ネジ止めしました。
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分別吸い取りヘッド

本来は昆虫などを掃除機で分別して吸い取る道具のようですが、工作室の掃除するときに便利です。
誤ってパーツ吸い込んで、掃除機のゴミバック漁りしたり、金属粉吸い込んで奥さんに怒られることもなくなります。吸い込んだゴミはペットボトルに貯まります。
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旋盤の回りの掃除した結果はこのとおりです。
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分別吸い取りヘッド クリーンキャッチ A-76215で検索するとAMAZONや楽天で売っています。

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模型と実物の違い(イコライザーと牽引力)

イコライザーを入れて(全動輪が線路に密着しても)牽引力は増えないという話は、以前書きました。最近ある方の実験の結果をお聞きしたところによると、模型の場合は動輪上重量が同じであれば牽引力は動輪の軸数には関係ないようです。動輪上重量が同じならBタンクでもD型機でも牽引力は同じということになります。
例えば模型では動輪が3軸あるうちの2軸が線路から浮き上がって、1軸のみに全荷重がかかっても牽引力は変わらないということです。実物だと軸重の制限があり、そういう事態になると線路がダメージを受けるので、イコライザーで均等に動輪に荷重がかかるようにしているという理屈になります。
模型の場合は集電の問題があるので、イコライザーを入れ(全動輪が線路に密着してい)ると集電が向上するので走行性能は当然向上します。ただ先従輪などからの集電も考慮してロコ全体としての集電性能を確保すれば、スムースな運転のためには動輪可動式は必ずしも必要がないことになります。一部のブラス製品を除けばヨーロッパの鉄道模型製品に動輪可動式がなく、それでも走行性能がよいのはそのためでしょうか?

二線式の鉄道模型では集電が重要になりますのでイコライズは意味がありますが、重量の軽い小型鉄道模型でバッテリー駆動やライブスチームなら動輪可動は牽引力増加のためには必要ないという結論になるのでしょうか?

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ピッツバーグタイプCタンクを作る(12)

前部デッキを作りました。
これもボールドウィンとは形が違います。
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天窓は可動式にしました。

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分解すると下の写真のようになります。
これは竹田英毅さんのアイデアをいただきました。
ヒンジは帯板(t0.5X1)から作りました。
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ピッツバーグタイプCタンクを作る(11)

サンドドームに砂箱蓋をつけました。こうやって加工するとグッとピッツバーグらしくなります。蓋は3mm丸棒から旋盤で挽き出して、頭のつまみの部分はデッキ用掴み棒の先を使いました。
ところでキット含めて市販品のドームは砂捲き管取付用孔の位置が高すぎると思います。このエコ−のパーツも孔はあいていませんが、砂捲き管位置の凹みはついていますが、それより約1.3mm下に取付孔をあけて、ウィストのロストパーツをつけました。こういう小型機にはやや大きめです。
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ボイラーバンドもつけました。キャブの天窓は可動式とします。
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パイロットモデルと製品の関係

 最近は3D-CADなどで造形して試作もなしにそのまま製品にしてしまうこともあるらしいですが、昔からのブラスモデルでは、まず試作のパイロットモデルが出来て、それをベースに量産された製品がつくられるのが普通です。
 普通は業者さんの内輪でパイロットモデルがつくられますが、アマチュアのモデラーがつくられた秀作をパイロットモデルとして製品が作られることも少なくありません。有名のなのが故内野日出男さんのK27で、これをベースにしてPFMの傑作といわれるK-27が作られた事例だと思います。
 ただ量産品でオリジナルのパイロットモデルの完全なコピーができるかどうかはまた別問題で、蒸機では量産品ではドームの形状などがイマイチということも少なくありません。とはいってもメーカーを非難は出来ず、自分でもガレキ作成で一度経験しましたが、自分のイメージどおりの挽物の図面を描くのは大変難しいです。米国のPSCや最近の日本のメーカーでもドームがロストなのは??と以前は思っていましたが、微妙なカーブの再現ということならロストの方が良いかもと思うようになりました。最近の3Dスキャナを使えば、パイロットモデルをスキャンした立体イメージから加工すればオリジナルと寸分違わぬドームなども出来るかもしれないです。全体のコピーも可能かもしれないですね。
 いささか話が脱線しましたが、つまりパイロットモデルをそのまま製品化するのは難しいくて成功事例は少ないということです。そういうわけでパイロットモデルが素晴らしくても製品が????というとは珍しくありません。
 最近某社から発売されたある蒸機のバラキットでも、パイロットモデルとなったアマチュアの某氏が作られた手作りの作品はすばらしかったのですが、発売された製品を入手してみるとドームの形態やキャブの窓の大きさなどがイマイチでした。特に発売元の発行配布しているフライヤーには、発売予告に某氏のパイロットモデルの素晴らしい写真が掲載されていたので落胆しました。もう一度そのパイロットモデルの記事が掲載されたTMS旧号も引っ張り出してきて写真を確認してみましたがやっぱりキットとは印象が違います。他にも同じような印象を受けられた方もおられたようで、ネット上で失意のメッセージ書き込みをみました。
 ところが私が製品の辛口批評をしたのが、回り廻ってパイロットモデルを作られた某氏のお耳に入ったようで、お怒りをかってしまったようです。別に私は製品を批判しただけで、某氏のつくられたオリジナルのパイロットモデルを中傷したつもりではないですが・・・

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ピッツバーグタイプCタンクを作る(10)

サイドタンクの給水口は、ピッツバーグでは真円形のようですが、ボイラーが太くなって少しサイドタンクがスリムになったこともあり、楕円形にしました。珊瑚の古典機用水口ロストパーツの胴体の部分を糸ノコで切り詰めて使いました。
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キャブの天井も1350形はオリジナルは天窓がなかったようですが、ないと間が抜けたようなのでつけることにしました。3400形は最初からついていたのでしょうか?
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この写真では、まだドームはオリジナルパーツのままですが、ボールドウィンの形態ですのでこの後で削って、ピッツバーグ風の砂箱蓋を載せることにしました。
なお煙突も削ってみましたが、お気に入りのものが出来ずボツとなりました。
また後日削り直してみます。

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ピッツバーグタイプCタンクを作る(9)

ピッツバーグ製タンクロコの特徴である、サイドタンク前部のサイドタンクとボイラー・煙室の連結ステイ?を作りました。リベットの位置などがなかなか気に入ったものができず、3回も作り直してしまいました。サンドドームなみですね。これで半日つぶしてしまいました。
煙室のハンドレールナブの位置も変更しました。また前部フロントビームも切り落としました。真鍮板から新製して貼り付ける予定です。フロントデッキもまたボールドウィンとは違いますね。
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実物はサイドタンクのステイに折り曲げたアングルをボルト止めしてあり二段となっていますが、模型では一体化してt0.2の洋白板から切り抜きました。ただ左右対称なのでまず真鍮でジグを作ってそれに2枚洋白をハンダで貼って加工しました。真鍮板のジグでのポンチはOptical Center Punchで打っています。このポンチを使うとで非常に正確に孔開けができます。
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ジグごと切り抜いて整形しました。洋白薄板から小パーツを切り抜き加工するのは、切り抜きやヤスリ仕上げ時に歪んでしまいがちですが重ねて加工するとそのリスクは減って加工しやすいです。だいたいのカタチになったところで加熱してハンダを剥がして、最後の整形をします。
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模型のリベット表現について

模型のリベットですが、頭を小さくして実物どおりの数と間隔にした方がよいのか?それとも頭を少し大きめして間隔を拡げた方がよいのかは、各人の模型感の違いもあって結論が出ない問題です。
昔はエッチング製造工程の技術的な問題もあり、あまり小さいリベットは出来なかったそうなので、リベットは大きかったそうです。小さいエッチングパターンだとレジストが剥がれて、リベットが飛んで歩留まりが悪かったと聞きました。
最近は技術が進歩して、エッチングでも小さいリベットもできるので、市販のキットなどでは繊細なほとんど実物通りの間隔と大きさになっているようですね。ただそうなると製作途中に表面にハンダが流れたり、塗装で少し厚塗りにするとリベットが埋まってしまう?ので注意が必要です。
また自作で打ち出しにする場合は、1/80前後のサイズではリベットの頭がややオーバースケールになるので、リベットのパターンによっては間引かざるを得ないと思います。
また一概にスケール通りがいいとはいえず、昔の天賞堂のCタンクの大きなリベットも模型としてはいい表現だったと思います。トビーの4030(輸出用のDタンクを含む)は初期製品が打ち出しで大きなリベット、後期製品はエッチングで繊細なリベットですが 模型としてみた場合は優劣がつけがたいと思います。私の主観では前期製品の表現が好きです。
わたしはスケール通りにはせず、少し間引いてリベットの頭の大きさも勘案して、みた感じのよい間隔としています。

あと実際に製作するとき、私はリベット打ち出し機を旋盤に装着して、材料を刃物台に固定して動かしてリベットのピッチを出していますが、あまり半端な間隔にすると、ダイヤルを回すだけといっても頭が混乱してきます。打ち出し作業をしている途中に何か声でもかけられると「時そば」の落語のソバ屋ように間違えてしまいます。というかこれで数枚サイドタンクやテンダーの側板をオシャカにしてしまいました。これは刃物台の送りをDRO化しても同じだと思います。
それこそNC化するか、DRO機器からパソコンにデータを入力して、寸法送りをアシストするようなプログラムでも作らないと私には無理だと思っています。

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