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ボイラーと台枠のあいだのスケスケ感について

現在7000形タイプの設計中です。迷っているのは、実車のボイラー直径は1/87だと10mm弱なのですが、利用する とーまさんのキットのボイラーの一部を使って12mmにする(上)か、ボイラー新製して10mm(下)にするかということです。
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ところでスケールどおり10mmにすると主台枠とボイラーの間が結構スケスケになります。実物がそうだからそれでいいのかもしれません。ただ日本の蒸機ではこういう主台枠とボイラーの間があいてスケスケになっているものは少ないですね。だから少し違和感があります。

これが問題になったのは、5/20付けコンさんのブログIMONの木曽のポーターがサイドタンクと主台枠の間が空いていて違和感があるので格好良くないという話になったときです。もっとも実物はそうなのですが、この部分が空いていない方が私も格好がよいと思います。ドイツなら大型機のBR50あたりでもこの部分空いていて、日本の制式機ならランボードに吊してあるエアータンクが主台枠の上に直角の方向に載せてあったりします。
というわけでボイラー少し太めにして、実物とは違いますがこの部分が透けない方が感じがいいのかとも思っています。結局は作者の好みということになるのでしょうが、「これは実物通り作れば良いのではない」のかどうか もう少し悩んでみます。


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ドイツ技術博物館

昨日ベルリンのドイツ技術博物館に行ってきました。
ここは鉄道のみならず、交通以外の技術(印刷、製造)などについても展示しています。
とはいっても鉄道部分だけで扇形庫2棟分の展示があります。
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他に船や飛行機などの展示も充実しています。帆船模型や飛行機好きのかたもたまらないだろうとおいます。

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これは初期の機関車の複製のようです
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あといろいろ機関車ありましたが、個人的にはP8(DBの38型)がいちばん好きですね。
ドイツ型では一番完成された形だと私は思います。といっても狭いところに押し込んであるので全体写真は撮れませんでした。
ナローもいろいろありました。

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今フランクフルトの空港でビール飲みながら書いています、
あと1時間で搭乗で今回はANAで羽田に帰ります。


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ハンブルグのミニチュアワールドを訪問しました

現在ドイツ・ベルリン滞在中ですが、一昨日にハンブルグのミニチュアワールドに行ってきました。

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これは泊まった駅前のホテルの部屋から撮影したハンブルグ中央駅の実物写真です。模型ではありませんが、キブリのキットみたいですね!


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ミニチュアワールドは港の煉瓦造りの建物の中にあります。
数年前に訪問したENさんによると入場は30分ぐらい待つので予約して行ったほうがよいとのことでしたので、ネットで予約したのですが、その時間の30分ぐらい前にいったら今ならすぐ入れるとのことで待たずに入場できました。ただよい時間に来たと入場券売り場のおじさんに言われたので普段はかなり待つのだと思います。

建物の2階部分をぶち抜きでレイアウトが造られています。精密度はけして高くないのですが、その建物や人形の数には圧倒されます。
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あとギミックてんこ盛りというのでしょうか、自動車は自動で走っていて曲がるときにはウィンカーを出すし停車するときにはブレーキランプが点くという芸の細かさです。

また空港があって模型飛行機が実際に離着陸して、スポットまで入って搭乗橋が動くというのには驚きました。
入場者にはこのアトラクションが一番受けていたようです。
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ANAの777もありました。NGさんご安心ください。

ここのレイアウトの特徴は、大きいことが第一ですが、内容では通常の鉄道模型レイアウトでは動かない車や船、人形に動きを与えたということだと思います。レイアウトのギミック好き方がごらんになるとたまらないと思います。その反面鉄道模型はただ走り回っているだけで、一部で自動往復運転があるぐらいで芸がないと思いました。せめて地下鉄でも駅で停車すると扉がひらくぐらいやってほしいと思いました。

また見せ場をつくるため、交通事故や火事などのアクシデントが多いのも少し食傷気味です。また車のライトは発光ダイオード使っているので夜景になるとギラギラして少し違和感がありました。
最初は他の来場者と同じように写真撮っていましたが、途中で静止画いくら撮っても仕方がないと思って撮るのは止めて、最後にショップでDVDを買って帰りました。
やはり一般向けの見せ物レイアウトということで個人のレイアウトとはかなり異質なものだと感じました。というより鉄道模型レイアウトではなくむしろミニチュアジオラマの中を鉄道模型が走り回っているという印象でした。
一部のギミックにみるべきところはありました。
とかいいながらもしっかり2時間ほど時間をつぶしてしまいました。

頻回に行こうとは思いませんが、鉄道模型やっているものとしては一見の値打ちはあると思いました。


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ウィーンの鉄道博物館

仕事のついでに週末からヨーロッパに来ています。今ウィーンにいます。
ウィーンは仕事なしで、昼は鉄分補給で夜は芝居見物です。
今回はFerIさんという方のブログ「オーストリアこぼれ話」で紹介されていたシュベシャット鉄道博物館と、前回いちど訪問したことのあるストラスホッフのオーストリア鉄道博物館にいってきました。シュベッシャットでは館内でフェルドバーンSLのキャブに乗せてもらいました。
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館内は小型機関車が中心のコレクションですが、形式10のスタンダード版のようなロコもありました。

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ウィーンは先週から天気がわるいそうで、今日も曇りです。昨日は雨だったのでストラスホッフ鉄道博物館では、屋外に放置?された廃車体群をゆっくり観るという希望は叶わず、館内(機関庫)のロコを眺めてきました。ドイツ系のロコはバルブギア-がきれいですね。こういうのみると制作意欲が沸きます。

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Before After ビフォー・アフター

以前このようなタイトルのテレビ番組をやっていたのを覚えておられる方も多いと思います。不便な古い住宅をリノベーションして、便利な新しい住宅に生まれ変わらせるという内容です。
番組が始まった最初のころはよく見ていましたが、そのうちその住宅の改造過程より、不便な住宅に住んでいる人の生活の様子を覗き見するような要素が強くなってしまったので見なくなってしまいました。
あるものを改造して全く別物に作り替えて(あるいはそう見せかけて?)人をびっくりさせるというのは、怪しげな?健康食品の広告などにもよく使われるテクニックです。

鉄道模型でもフル・スクラッチにこだわらなくても、自分の思うようなものを違った市販品を活用して作ることはできますし、生まれ変わるのを見るのは楽しいです。

ddx40aさんがご自分のブログで、先日からの「またまたスクラッチ・ビルディング談義」で書いておられるように、キットや完成品RTR(Ready to Run)を「改造する」のではなく「素材として利用する」ようにして作ってみたのが、今回のピッツバーグタイプCタンクです。
左が今回の作品、右がオリジナルの製品(バックマンのポータータイプCタンク)です。
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これまでの記事にあるように、下回りのシリンダー中心間隔までは縮めていませんが、上回りは車高、車体幅、ボイラー中心高さなどすべて変更しています。

え・・・ あまり変わっていないって?
なぜ ここまでやるならスクラッチしないかって?

まあ それは鉄道模型工作に対する考え方の問題ですから・・・


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ピッツバーグタイプCタンクを作る(16)

キャブ下のステップを取り付けました。
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サンドドームの砂撒き管作用ロッドを付けました。
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これは作用レバーを別に作るとロッドとの接合部が大きくなりやすく、ハンダ付けが取れやすいので、真鍮線を折り曲げてドームに差し込む部分を万力でつぶしてレバー風に見せています。この写真ではわかりにくいでしょうか?

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9850タイプをつくる(23) 真空ブレーキと汽笛

前部台車のブレーキホースを付けました。珊瑚の真空ブレーキA(ロストワックス)を加工しました。
分解のことを考えて前部台車のシリンダーブロックにネジ止めしてあります。
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汽笛も少し物足りないのでバルブを付けました。
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7000タイプをつくる(1)

7000タイプをつくると宣言したところ、いろいろな方からメールをいただきありがとうございました。
プロトタイプがあまりにも小さいのとキット利用ということで、正確な1/87スケールモデルをめざすのは断念して、今回もまた自由形の7000タイプということで製作をすすめることにしました。9850タイプと同じで雰囲気がでていればよいというお気楽モデル路線ですすめることにします。
金田さんの図面(蒸気機関車形式図集III)と片野さんのスケールイラスト(一号機関車からC63まで)を参考にキット説明書の図面と合成したのが下図です。
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上がキットのボイラーをそのまま使う案、中、下がキットのボイラーを切り継ぎする案です。
ボイラー直径はスケールで9mm強となるのですが、キットは11.5mmあるので中心高さを下げてみました。
なおテンダーはキャブの高さが少し高くなるので、かさ上げしてみました。
もう少し検討してみたいと思います。

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9850タイプをつくる(22) 安全弁と汽笛

鉄博の9856は安全弁が制式機と同じように車体と平行に2個並んでいますが、メーカー写真や現役時代の写真を見ると直角に並んでいるのでそのようにしました。
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安全弁は、珊瑚の旧型安全弁(挽物)を利用し、台座は自作しました。
汽笛も珊瑚の古典機用(挽物)を加工しました。
実物はバルブなどがついて複雑な形をしていますが、写真のように簡略化しました。
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ピッツバーグタイプCタンクを作る(15)

前部デッキに短いつかみ棒?とランプ掛けを追加しました。また砂撒き管もつけました。
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一体のキャブとサイドタンクは後方2本のネジだけで止めていますが、タンクが前下がり気味なので、煙室に付けて残してあった元のサイドタンクの前部の上にプラ棒でスペーサーをつけてここでも支えるようにしました。
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左側の蒸気ブレーキ、手ブレーキのロッドとテコも付けました。右側も作ろうとしたら、エコ−のブレーキアジャスターの手持ちがなく未完に終わりました。またキャブ下ステップも作りましたがまだ取付けていません。
小さな模型屋さんができるぐらい?パーツの在庫があると皮肉られても、使おうとすると肝心なものがないことはよくあります。

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次のお題は・・・

先日開催された浜松町の鉄道模型市のみなさんのネットレポートを拝見していて、トーマさんのところからミニトレインズのアメロコの改造キットが発売されていることを知りました。さっそくトーマさんのホームページ拝見すると、キャブが7000形そっくりに見えてきました。
この7000形というのは、国鉄(鉄道省)最小のCテンダー機で、ボールドウィンのクラスは6-D-11 あのダックスの兄弟分ということになります。
さっそくNGさんのところからキットを取り寄せてみるとキャブはだいたい同じ寸法だし、ボイラーも切り継ぎで何とかいけそうです。
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キットのボイラーと片野さんのスケールイラスト(「一号機関車からC63まで」より引用)を並べてみました。

所属しているクラブのHOJCの今年のお題が、蒸機ということで 実は他のもので用意をすすめていたのですが、急遽7000形タイプに変更することにしました。
ただ非常に小さい機関車なので、完全な1/87のスケールモデルというわけにはいかず、セミスケールモデルになりそうですが、少なくとも16番(1/80,16.5mm)では表現できないことをやってみたいと思っています。とはいっても16番では7000形をディフォルメしたものを岩手謙之介さんや仙台のコンさんがつくっておられます。
それにまけないようにデザインしていこうと思います。

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牽引力と駆動軸数の関係 で考えたコト

先日の記事に書いたように、模型では動輪上重量が同じであれば、牽引力と駆動軸数は関係ないというのがエビデンスのようです。
鉄道模型の蒸気機関車の場合は、ギアードロコなど除けば当然のことながら動輪にはロッドで伝動しているので、必然的に全動輪駆動ということになりますが、電気機関車などでは動輪はギア連動なので、軸重配分を工夫すれば全動輪軸駆動は必須ではないということになります。
C-CのEF電気機関車では、16番/HOでは全軸駆動が常識ですが、Nでは6軸のうち4軸しか駆動していないモデルも多く、コスト削減のためかと思っていたのですが、牽引力という観点ならこれで十分なのだと改めて思いました。
発想を逆転すれば、非駆動軸はギアの噛み合わせなどの伝動機構から開放されるので、線路への追従性を上げて集電専用軸として活用すれば走行性能が向上するように思いました。

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9850タイプをつくる(21)テンダー前面2、キャブまわり

クラーケンさんのアドバイスを参考に、石炭取り出し口に蓋?と取っ手を追加しました。
テンダーの手すりは、ハンドレールノブの胴体を切り取って頭を低くしたら収まりました。
ハンドレールノブは、ニワの1.2mm高です。以前大量にネットオークションで落札したので手持ちは一生分あります。
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キャブの手すりも追加しました。


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ブレーキシリンダー回りのディテールを追加しました。
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