7000タイプを作る(7)シリンダーブロック
金田さんの図面集では、シリンダー中心間隔は1511(推定値)/87=17.4となります。しかし動輪のバランスウェイトを含めた外幅が16mmなので、少し余裕を見込んでシリンダー中心間隔は20mmとしました。頑張れば19mmも可能だったかもしれません。
HOJがファインスケールといっても、動輪やロッドの厚みはスケール通りにはならないのでシリンダー中心間隔はオーバーになってしまいます。
またキャブ幅はスケールでは1880/87=21.6となりますが、利用するとーまさんのキットのキャブが23mmですこし広くなっていますので、シリンダー中心間隔はちょうどよいかと思っています。
最初はシリンダーサドルは真鍮角材から一体に削りだそうかとボールエンドミルも買ったのですが、工作機械での段取りを考えるのが邪魔くさくなって、結局従来と同じような構成としました。板材から切り出したシリンダーサドルと自作の挽物をハンダで組み上げました。
シリンダー前後蓋は磨き出す予定なので、前蓋は塗装後に接着します。
7000タイプを作る(6)ギアボックス
第3動輪は固定なので釣り掛け式ギアボックスにはせず、フレームにモーターとウォームのユニットを固定することにしました。
モータはアルモーターのRN-1015Wです。
ウォームとヘリカルは、パワートラック用です。デルリン製のヘリカルギアは本来2.0Φの車軸に圧入するようになっているので、今回は固定した2.0Φの軸まわりで回転させるため、軸孔をストレートリーマーで仕上げておきました。
動輪に入っているヘリカルギアとは僅かに捻り角が違うのですが、ヘリカル同士は少し違っていてもかみ合えば大丈夫なようです。ウォームとヘリカルは捻り角があった組合せを使わないとすぐ摩耗して坊主になってしまうようです。
最近はパワートラックよりMPギアなどがよく使われるようになったためか、補修部品としてのこのギアとキドマイティーモーターのセットを探したのですが模型店では見つかりませんでした。UYさんにいただいて無事装着できました。UYさんありがとうございました。
ベルリン点描
5月下旬一週間 ドイツ・ベルリンに行っていました。
ベルリンに行ったのは20年ぶりです。ベルリンの壁が崩れて今年は25年だそうですが、もうアレキサンダー広場にそそり立つテレビ塔以外には、社会主義っぽい建物はみられず、20年前とは様変わりしていました。5年前におとづれたドレスデンや2年前に行ったスロバキア・ブラチスラバではまだまだ社会主義っぽい建物が残っていたのは対照的でした。
旧東ベルリンエリアの路面電車も最新型が走っており、東欧諸国ではばをきかせていたタトラ型などはみられず、さすが経済大国のドイツの首都で、経済的に苦しいスロバキアなどとは格差を感じました。
もうふつうのドイツの大都市となっていました。
最初にベルリンに行ったのは30年前、まだ壁のあるときでしたが隔世の感があります。
ブランデンブルグ門などのメジャーどころは私が写真を紹介するまでもないので、あまり紹介されないところの写真をごらんにいれます。
Gendarmenmarkt広場の Neue Kircheの夜景
Gendarmenmarkt広場のKonzerthaus Berlin
仕事の会議の会場になったのは、フンボルト大学ベルリン医学部の講堂です。
ここにも大きな新病棟は建っていますが、各診療科の建物は昔からの低層階の個別棟というドイツ式医学部の構内です。美しい建物が整然と並んでいます。
眼科教授Albrecht von Graefeの像
最後にメジャーなところでポツダム広場のソニーセンター、ここで飲むビールはおいしいですよ
5月のドイツといえば Spargelアスパラガスの季節です。新鮮な味覚を楽しんできました。
7000タイプを作る(2)サイドロッド
ドイツから帰国して一週間経ちましたが、仕事のある日はちゃんと朝起きていますが、時差ボケが残っているのか今日は休みなので昼前まで寝ていました。
ということで夕方から工作開始となったので、サイドロッドだけ作りました。今回は小型機なので、ロッドはt0.6洋白板から切り出しました。現在仕上がり外形+0.1mmぐらいのところまで削ってあります。ロッド調整後に最後の整形をします。
いつもなら旋盤のバーチカルユニットを使って、テーブルの送りでロッドの孔開けをするのですが、今回はノギスでケガいてオプティカルセンターポンチでセンターポンチを打って普通にボール盤で孔開けしました。以前テストしたときと同じく1/20mm以内の誤差で穴をあけることができました。
こういった小型機関車ではロッドを細く仕上げるとロッドピンの部分が大きくなりますが、ロッド駆動にするなら実物並みに細いピンだと強度的にもたないのでしかたないです。それなりの形態でまとめました。ギア連動だとピンはダミーなのでもっと細くできますね。
今回使用予定のエムテックスの9.8mm径動輪(東野DC20用)に付属しているロッドピンは直径1.5mmなので、ロッドピン穴は定石通り+0.1mmで1.6mmとしました。動輪のネジ孔は1.2mmネジなのでもう少し細いロッドピンの自作も考えましたが、せいぜい直径が0.1-0.2mm細くなるだけなので止めました。
ところで今回は動輪は三点支持の可動式の予定ですが、サイドロッドに関節は入れませんでした。
なぜだかわかりますか?
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