7000タイプを作る(20)クロスヘッドを作る
クロスヘッドは、市販パーツで適当なものがなかったので自作しました。
一番上がエコ−モデルのクロスヘッド(ダブル用/ボルト付)(2768)、二番目が珊瑚の1000形用、一番下が出所不明の軽便用のロストパーツです。三番目が今回の自作したパーツです。1000形用が使えるかと思ったのですが、スライドバーの間隔が大きいので使えず自作することになりました。
左のように洋白板の小片にメインロッドが入る部分を切り欠きます。上下は糸ノコで溝を入れます。まず最初は000あたりで溝を切り込んでから、粗い糸ノコに交換して溝を拡げました。ピストンロッドの部分には0.6mm径の孔をあけて、0.8mm径洋白線の先端部をドリルレースで0.6mm径に細く段付きにしたものを差し込んで、ハンダ付けします。今回は表面にt0.2の洋白板をハンダ付けで貼りました。
2400形をみてきました
先週名古屋に用事があったので、白川公園の市科学博物館の前においてある2400形蒸機を見にいってきました。最初はJR東海のリニア・鉄道館にいこうかと思ったのですが、少し遠いし、シンカンセン、デンシャやシロクニみてもしょうがないので、こちらにきました。
この機関車はB6といってもドイツ製です。
日本の発注通り英国スタイルとなっていますが、もっとドイツっぽい外観で納入された方が趣味的には面白かったと思います。それでもサイドタンクの手すりなどはドイツデザインですね。
石原産業での現役時代の細部写真は、小寺さんの蒸機の視角タンク機関車上巻に掲載されていますが、やはり実物が見られるなら一度見たかったのです。
キャブ下のステップとかサイドタンクのてすりとかの構造はよくわかりました。
罪庫になっている珊瑚のキットも早く組まねばと思います。
屋外で野ざらしですが、模型ファンにとっては四方八方から眺められるので、こういう展示の方がよいです。入場料払わずにみることができました。科学館には入らず、隣の美術館で絵を観て帰りました。
レイアウトの田んぼの表現
レイアウトの表現で難しいのは、田んぼだと思います。
刈田やまだ田植え直後の水田はいくつか素晴らしい作品はみましたが、緑の風にそよぐ稲田はなかなか表現が難しいようです。
模型レイアウトではないのですが、台湾の画家で黄銘昌(ホワン、ミンチャン Huang, Ming-Chang)の描く、風にそよぐ稲田の絵「向晩 I」を先日観て非常に強い印象を受けました。
こんな風にレイアウトの稲田を表現してつくれたらいいだろうなと思いました。
彼は何枚も水田を描いているようです。
Huang, Ming-Changで、GOOGLEで画像検索かけるといくつか彼の作品が出てきます。
私は東京国立近代美術館の「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展:ヤゲオ財団コレクションより」でみたのですが、これから名古屋、広島、京都にも巡回するようです。
7000タイプを作る(18)テンダーを組む
リベットを打った側板の裏にt0.4の真鍮の裏打ち板をハンダ付けします。
側板上部のフレアはPカッターで溝を入れて折り曲げました。
コーナーのカーブは裏打ち板がついているので、そのまま手で折り曲げます。
リベットを打ち出した時は、万力にくわえて曲げると、リベットが凹んでしまうので、
裏打ち板をハンダ付けして曲げるのがよいと思います。
ここまで順調のハズだったのですが、折り曲げてみるとテンダーの幅が広く、コーナーのカーブも気に入らないので少し幅を詰めて設計し直して作り直しました。トホホです。
今回は簡易DROのおかげでリベット打ちが楽だったので、段取りがわかっている2個目は最初の1/3ぐらいの時間でできました。
また小さいテンダーですが、シュガーキューブスピーカーとMRCのサウンド専用デコーダーが何とか収まりました。
テンダー上回りを載せて、客車を並べてみました。
大きさのバランスはよいようです。
車体幅もほぼ同じでよい感じです。
7000タイプを作る(17)テンダーのリベットを打つ
今回はリベット打ち出し機を簡易DRO化したおかげで一発で決まりました。
6500のときは2枚オシャカにしています。
もう少しで終了ということろで数え間違えることが多かったです(泣)
といっても安物デジタルノギス利用の簡易DROなので旋盤のハンドルの目盛との
誤差は0.1mm程度あります。
ハンドルの目盛を基本としてノギスの表示数値は参考値ということで打っていきました。
材料はt0.2洋白板です。リベットは薄手の洋白板に打った方がシャープに出るし、
板自体が伸びて歪まないので正確に打ちやすいです。
リベットの間隔は本来0.8mm前後になりますが、どうしてもリベット自体が
オーバースケールになるので、模型としてみて感じがよいのと、
リベット打つとき間隔を間違いにくいように1.0mm間隔としました。
ちなみに最近の市販のキットのリベットは実物通りの個数で頭が小さい物が多いですが、
あれだと塗装の時薄塗りにしないとリベットの間が塗料で埋まってしまうように思います。
7000タイプの牽く列車(3) カプラーの高さ
今悩んでいることのひとつはこの列車のカプラーの高さです。
北海道の初期の鉄道は米国の3フィートナローと同じでカプラー高さがひくいのです。またバッファーピンリンクではなく最初から自連でした。7000の金田さんの形式図では648mmです。後に国鉄標準の高さに改造されたようですが、客車はマクラバリをかさ上げして車高を上げて連結器高さをあわせたものもあったそうです。
連結器中心高さは648/87=7.44mmであり、ケーディーHOn3カプラーの規格9/32インチ 7.14mmに近い高さになります。
プレスアイゼンバーンの流山サドル(HOJ/12mmバージョン)は国鉄標準型とおなじ高さとなっており、以前中村/FarEastModelの2-6-0-0をHOJに改軌したときにもその高さにしましたが、今回はどうしようか迷っています。
やはり他のHOJの車輌に合わせるべきなのか、それとも他の車輌との混結は考えず7.14mmにするか?
もう少し考えてみます。
なおこの列車は自動開放はしないので、IMONカプラーを使う予定です。
8/14追記
標準の9.9mm髙にすると、後部のカプラーポケットががテンダー本体に食い込んでおかしな感じになるので、7.14mmにすることにしました。
他の車輌と連結するときは、控車を作るか、カプラーを改造して何とかしたいと思います。
7000タイプの牽く列車(2) 台車の改軌
今回はMDCのプラ製台車を改軌しました。
車軸はストレートなので、そのまま軌間を拡げました。
車輪は2.2mm厚なのでそのまま使いました。
オリジナルのバックゲージは8.7mmなので10.4mmに拡げました。
ゲージを拡げるにはNWSLのPULLER(車軸抜き機)を使いました。
だたこの車輪はピボット軸なので、そのまま使うと軸端を痛めますので図のようなアダプターを作ってそれで軸端を押してゲージを拡げました。
左が車軸、右がpullerの先端です。
ML-210のハンドルを作り直す
残念ながら生産終了となって市場から消えたサカイの旋盤ML-210ですが、以前から懸案となっていた刃物台テーブルの前後方向の送りハンドルを作り直しました。
改良製品(韓国製造に変わった?)では、初期製品に比べてハンドルが大きくなり、ほぼ真上からのぞき込まないと目盛リングの数字が読めなくなってしまいました。あと左右方向の送りハンドルに当たってテールストックもそのままでは抜けなくなりました。
後者はともかく前者は使いにくいので、作り直しました。
目盛リングはオリジナルのツバの部分を小さく削り直しました。
本体は真鍮製の挽物と真鍮板からつくったハンドルを組み合わせました。
つまみはオリジナルのものを再利用し反対側にはバランスウェイトをつけました。
目盛リングを圧着する?バネと金属ボールはそのまま使いました。
真鍮板はt1.0ですが、もう少し厚い材料を使った方がしっかりしてよかったと思います。
これで上方45度ぐらいの角度からのぞき込んでも目盛の数字が読めます。
ところでユニマットIIIにもML210のハンドルがつきますね。
主軸ネジのハンドルが4mmネジで共通のようです。
以前JHTでハンドルのみ分売していた時に買ってあった余分があったので交換しました。
リベット打ち出し機の改良
私はリベット打ち出しは、ユニマットIIIにJALCO特製の打ち出し機を装着して使っています。
ユニマットIIIはメインの旋盤作業はML-210に譲って、リベット打ち出しと簡易フライス専用機となっています。
フライスもせいぜいドロップパーツの厚み落としたり、細い溝を真鍮に切るぐらいなので、フライス専用機導入には至らずこのマシンでだましだまし工作しています。中国製を日本で調整したフライス専用機なら10万円ぐらいで買えるようですが、工作室にさらに40-50kgあるマシンが一台増えるとなるとなかなか購入に踏み切れません。
ところで今回は7000のテンダーのリベット打ち出しをするため下記の改良をおこないました。
これまで材料は、ユニマットIIIオリジナルの刃物台に材料をくわえていましたが、市販の鉄製コーナー金具とアルミ板から専用のブラケット?を作りました。こういう物もメタルロックという強力金属接着剤が出たので、接着で作れるので楽になりました。
またこれまでは、ハンドルの送りでリベット数えていましたが、よく間違えてオシャカを出していたので、横送りのみ簡易DRO化しました。
といっても市販の簡易デジタルノギスのアゴの部分とデプスゲージの部分を切断したものをテーブルと送りネジの軸受けに両面テープで貼っただけです。1000円台の(メイドインチャイナ?)簡易デジタルノギスは精度がイマイチといわれますが、それはミツトヨなどの高級品と比べてのこと!こういう用途なら十分使い物になります。0.01mmの精度は到底無理ですが、0.1-0.2mmぐらいの精度でよければスケール代わりにはなります。
簡易デジタルノギスでもステンレス製は硬くて加工しにくいので、カーボン樹脂のノギスで十分です。普通のノコで切れますし、ドリルで孔開けも可能です。
7000タイプの牽く列車(1)
7000タイプも何とか進行中ですが、機関車だけでは物足りないので列車に仕立てることにしました。
トレーラーまで自作する気にもならないので、ミニトレインズのF&C客車(HOn30)を改軌12mm化することにしました。
この客車は、嵌め込みなので床板はこじると外れます。
台車は床板のウェイトをネジをゆるめて外して、裏側からドライバーの先で押すとピンが外れました。
台車は以前発売されていたMDCのHOn3客車のプラ台車を改軌してつけます。
車軸がストレートなので車輪の位置を変えただけです。
台車枠は内側を少し削りました。
仮に台車の上に載せてみました。台車が少し大振りですが、ムキニズム的で模型らしいスタイルになりました。ミニトレインオリジナルの台車は全体のバランスからみると小さすぎるように思います。
床板のトラスロッドはこのままではカーブで当たって曲がらないので切り取ります。
機関車との大きさの対比はこんなものです。まだテンダー上回りできていません。
7000タイプを作る(16)ボイラーバンド
ボイラーバンドを巻いてハンダ付けしました。
ボイラーバンドはt0.1真鍮板を幅1mmに切り出しました。
その後3Mのスパイラルホイールをドレメルに装着して磨きました。
なかなか工作が進まないですね!!
7000タイプを作る(15)テンダー台車
二軸のテンダー台車?台枠?をつくりました。
軸受けの形はインチキですが、それらしく見えますね。
車長も短いのでフカひれではなく三点支持にしました。
車幅を詰めたいので内側台枠としました。
車輪は、杉山模型の6.5Φを改軌(9->12mm)しました。車輪が1.8mm厚なのでHOJの規格よりやや薄いです。
バックゲージは10.6mmとやや広めにしました。
改軌して車軸を圧入するときにひとつの車輪のタイヤに傷を付けてしまいました(汗)
9850タイプをつくる(24) ダイカストブロックを削る
この機関車750Rのカーブでは問題なく走るのですが、600Rだと右回りはOKですが、なぜか左回りにするとショートしてしまいます。接触してショートしそうなところにテープを貼ってみたのですがやはりショートします。おそらく前部台車の支えが急カーブでは当たって全体が捩れてどこか当たっているのだ考えました。
というわけでダイカストブロックをフライスで削りました。
久しぶりに分解しました。デジトラックスのデコーダーを積みました。
ボイラー側のボールベアリングを使った支えの周囲を左右1mmずつフライスで削りました。
スペースが増えたのでベアリングを5mm径から6mm径に変更しました。
これで600R左回りも問題なく走れるようになりました。
なおオリジナルの改造前の製品は600Rのカーブは問題ないです。
私が前後台車の位置を変えたのと前部台車の支持方法を変えたためにおきた問題だと思います。
あとは前照灯と砂撒き管をつければ完成です。
ところでこのベースになったMantuaのマレー機関車 もう一両ぐらい欲しかったのですが、TMS6月号によるとMantuaブランドを持っているModel Power社が廃業してしまうので、一応絶版のようです。
おそらく金型は中国の製造メーカーが持っているのでしょうから、どこかに転売されて別ブランドで発売されることを期待しています。
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