« September 2014 | Main | November 2014 »

平岡さんの講演を聴いて

昨日横浜で模型グループの会合があり、ライブスティームで有名な平岡さんのご講演を聴く機会にめぐまれました。とはいっても今回の会合は、ライブではなく普通の電動の鉄道模型を作っているモデラーの集まりだったのですが、そこは工作のプロ、ライブを例に使われつつも模型工作の興味深い話をお聞きすることができました。
ライブでも実物の構造をそのまま縮小したのでは動かないので、模型の大きさでの最適の構造を考えて設計、製作する。シリンダー径も実物にこだわらず模型の大きさでの最適値を考えてつくる。
実際のボイラーは製作の容易さを考えてストレートボイラーにする。もちろんボイラーケーシングは実物のに忠実に縮小する。煙室扉もメンテナンスの容易さを考えて、一体に取り外しができるようにする。
などなど・・・ ライブではなく私たちの作っている電動鉄道模型にもいろいろ当てはまるようなお話しを聞かせていただきました。

やはりいくら細かく実物通りの縮尺で作り込んであっても、実物のような動きをしない模型は私は気に入りません。

| | Comments (2)

ダックス買っちゃいました。

近頃 私のまわりでは何かと話題になっているダックスのサドルタンクのバラキット買ってしまいました。
サイドタンク、テンダーの三種おとな買いは、罪庫化するリスクも大きく思いとどまりました。
この製品は最近の珊瑚製品のように説明書どおりに組めば完璧に組めるモノではなく、「モデラーの知性と経験」を駆使しないと組めなかった昔日の珊瑚バラキットを彷彿させる製品らしいので、萌えているモデラーの方も多いようです。
20141023185737542
今の組みかけの機関車が一段落したら次は5か9600と思っていたのですが、どうやらこちらに手をつけてしまいそうです。
なお某氏が説明書のパーツリストにもなくキットにも入っていないパーツがあるとブログに書かれていたのですが、私のキットではそのパーツも入っていたしリストにも載っていました。改訂版キットがでたようなので、これから購入される方は安心して購入されてよいと思います。
デカールも再発売されたので、30年近く前に購入したキットのデカールはダメになっているかもしれないと思い購入しておきました。

同時にサンデーリバーの仲間達という小冊子も購入しました。
かつて発売されて今回再発売予定のサンデーリバーシリーズのキットの説明図集です。
なお18号機の説明書は含まれていません。
それ以外に製品化されるかもしれなかった車輌のスケールイラストも載っています。
私はパルプウッドカーも製品化予定だった(が、発売されなかった)と思っていたのですが、このリストの中にはなく思い違いだったようです。

ところでこの冊子の表紙には、メイン2フッターの車輌がEDAVILLEにあると書かれていますが、今は主な車輌はメイン州ポートランドの博物館で保存されているようです。

最後にこのサドルタンクキットには図面が入っていません。
やはり図面は必要だと思います、是非配布してほしいものです。

| | Comments (8)

だるまさんが走った(4) 尾灯室内灯回路

台車の前後進センサーに配線しました。
20141020013935876
室内灯と尾灯の点灯ユニットです。
1Fの電気二重層コンデンサーを積んでいます。今回は簡易型?で、昇降圧型のDC−DCコンバーターは搭載していません。5V定電圧回路に電気二重層コンデンサーを並列につないでバックアップ電源としました。停車後2,3分は点灯可能です。慣れない電子回路工作で疲れました。
20141020013936135


| | Comments (0)

(続々)室内灯回路

いろいろ試行錯誤してみましたが、下記の回路が実用になりそうです。

3_3

まずブリッジダイオードで線路からの電流を整流します。ショットキーバリアダイオードのブリッジを使っています。

A.(線路からの供給電圧>大容量キャパシタの充電電圧)のときは、青のダイオード経由で直接DC−DCコンバーターに電流が流れます。大容量キャパシタには5V三端子レギュレーター経由で充電されます。
赤いダイオードがあるので、大容量キャパシタには5V以下の電圧しかかかりません。

B.線路の電圧が下がって(線路からの供給電圧<大容量キャパシタの充電電圧)のときは、赤のダイオード経由で、大容量キャパシタに充電された電流がDC−DCコンバーターに流れます。青いダイオードがあるので、大容量キャパシタに充電された電流が5V三端子レギュレーターの入力側に流れることはありません。

今回は赤と青のダイオードに手持ちのシリコンダイオードを使って実験したので、点灯開始電圧は2.3Vぐらいです。これもショットキーバリアダイオードにすればもう少し点灯開始電圧が下がると思いますが、せいぜい2Vぐらいにしかならないでしょう。
私は停車時の1.5Vでの低電圧点灯は考えていなのでこれで十分かと思っています。今回は大容量キャパシタには0.1Fの電気二重層コンデンサーを利用しましたので、12Vフル付加で3分前後通電して、1分程度はLEDは点灯しています。もうすこし電気二重層コンデンサーの容量を増やしてもよいかと思います。
なお青いダイオードのバイパス?回路がないと、三端子レギュレーターでの電圧降下と電気二重層コンデンサーの充電で電圧が降下するので、最初は入力電圧が6Vぐらいにならないと点灯しません。

DC−DCコンバータは、saka4725さんのブログで知ったストロベリーリナックスのLT1615昇降圧DC−DCコンバーターモジュールです。

三端子レギュレーターと大容量キャパシターの間の抵抗は今回は手持ちの5Ωを入れました。これがないと大容量キャパシターの突入電流が大きいためか三端子レギュレーター(100mA)が手で持てないくらい発熱して機能しなくなります。この抵抗値は要検討です。

また車輌に組み込めたら報告します。

なおこの回路は、DC運転で大容量キャパシタによるある程度の時間の停車中点灯と走行中のちらつき防止が目的で、DCC運転でも使用可能という目的で設計したものです。
いうまでもなくDCC運転だけならこんな複雑な仕掛けは不要です。

追記 1.0Fの電気二重層コンデンサーで12V3分充電だと4分30秒点灯していました


| | Comments (0)

6600 再び(2) イモンギアの軸距を変える

台車に組み込むギアはイモンギアを使うことにしました。ただし6600の台車の軸距は17.5mmなので、そのまま適合する製品はありません。イモンの店頭で聞いても、「軸距を変えるときは一旦軸を切断してパイプで継いでください」といわれましたが、面倒なので旋盤の主軸で押してみました。
これがギアボックスから取り出したウォーム軸です。
20141014224556442
しかしそのまま軸をくわえると、傷が付くので真鍮のアダプターを挽きだして、それを三爪チャックと心押し台のドリルチャックにくわえて、そこにウォームギアのついた軸を差し込んでで押しました。
20141014224556517
すると僅かな力でウォームは動きました。軸をみてみると1mm幅ぐらいのローレットが切ってあり、そこにウォームホールが圧入されていたようです。圧入かロックタイトでしっかり固定されているのかと想像していたのですが意外でした。ちなみにエンドウのMPギアは固く圧入されているようで、以前H5御大が大きなマシンバイスで軸距変更加工されていたのを読んで難加工を覚悟?していたので拍子抜けでした。
この軸距離を短縮したイモンギアを台車に組み込んでみました。ウォーム軸にはめてある球形のオイルレスメタルの軸受けは、ローレットの切ってある部分をそのままでは通らないので、ドリルレースで軸のローレットを切ってある部分を丁寧に耐水ペーパーで削りました。
なおキットのマクラバリでは4点固定なので、自分でマクラバリを新製して 台車が捻れて車輪が線路に追従するようにしました。
20141014224556603
左がキットのオリジナルの台車です。長すぎる軸は後で切断します。
20141014224556657
台車を裏返してみました。
モーター軸からこのウォーム軸への伝動にギアを使うか、ベルト連動にするか迷っています。


| | Comments (2)

6600 再び(1) テンダードライブ化をこころみる

一応未塗装完成状態で仕掛かり罪庫化していた ミズノ・イリサワの6600ですが、また手をつけることにしました。この機関車はアトランティック(4-4-2)の配置で格好はよいのですが、模型としては重量バランスが難しく、見かけの割に牽かない機関車の代表のようなものです。
そこで実用的な牽引力を出すために、動輪のゴムタイヤ化やテンダードライブ化も検討したのですが、うまくいかず没となっていました。

ところで某氏の解析により「模型機関車では動輪上重量が同じであれば牽引力は動輪の軸数に関係ない」ということが明らかになってきました。物理の法則から考えると当然なのですが、実物は動輪軸数が多いと牽引力が強いという常識?にとらわれて、模型でも同じ動輪上重量でも軸数が多い方がよく牽く(だろう)という錯覚には陥っていました。なお模型性能としての走行性という点からみると動輪軸数が多くてイコライズさせた方が集電がよくなるので優れているとは思います。

前回6600のテンダードライブ化を断念したのは、4軸全軸駆動にこだわったのと、台車の首を振らそうと思ったので、ジョイントやギアが寸法的に収まらないためでした。今回は全軸駆動にこだわらず、中間の2軸は伝動せず集電のために軽く線路に当てるのみにして、前後の2軸だけに伝動しても(中間2軸分の軸重の損失はあっても)牽引力にあまり差がないと考えました。外国製のテンダーロコでテンダードライブの製品は2軸のみに伝動しているものも多いようです。鉄道模型のある生活さんのサイトに実例がのっています。

そして最初は前後2軸だけの伝動で考えていました。しかし車輪のイコライズが、ロンビックやフカひれ使うにしても結構面倒なので、前1軸と後ろ2軸に伝動することにして、この3軸を三点支持にして、残った1軸には伝動せず集電専用車輪とすることにしました。また台車は首を振らさず固定することにしました。

関東合運が終わったばかりですが、今月末にはKKCの集まりがあり、この時に牽引力測定大会が開かれるので、無謀にもテンダードライブ化した6600で参加しようと思ってこの改造を始めることにしました。

| | Comments (2)

関東合運に行ってきました

昨日から関東合運に行ってきました。大阪合運は何回か参加しましたが、この会は初めてです。
まず会場に着く前埼玉新交通の駅でワンワンさんにお会いしたのはびっくりしました。幸先のよいスタートです。会場でもいろいろな方にお会いしてお話しができました。
大阪と同じく合同運転会とはいうもののの、おっさんの鉄道模型文化祭みたいなものですね。
昼間からワイワイ鉄道模型の話をして、夜中まで酒飲みながら話している集まりです。

所属するHOJCでKさんの分割式レイアウトがやはり素晴らしかったです。
以前横浜の軽便祭で一度で一度拝見していましたが、拡張されてから拝見するのはじめてです。
20141012170605654

20141012170605404

モジュールレイアウトとは違って連続する風景の中を発煙装置のついたサウンド付きの蒸機に牽かれた列車が走るのはいいですね。

あとフカひれの布教活動もしてきました。

HOJC競作は高急さんのブログからご覧ださい。

他にも素晴らしい模型や面白い模型がいろいろありました。
またあちこちのHPやブログで報告があると思います。
TMS300号に掲載されたKSさんの武蔵野急行の自由形電車の現物を見れたのはよかったです。
湘南交通、地鉄電車とフリーの名作が並んでいました。

本当は本日閉会までいて最終便の飛行機で帰るつもりだったのですが、台風19号到来により飛行機は欠航必至だしいつ新幹線が止まるかわからないので、朝食後すぐ会場をあとにしなければならなかったのは悔いが残りました。

のぞみは定刻通り走り、無事岡山駅に着きましたが、在来線は全て止まっていました。
予約していた飛行機は当然欠航していました。
予約取り消しているのにANAから欠航のお知らせがスマホにきたのは、取り消し忘れたのか?とびっくりしました(大糞核爆)オラクルの新情報システム入れたらしいけど糞システムなのでしょうか?

| | Comments (4)

7000タイプを作る(24)ヘッドライトがつきました

竹田英毅さんから頒けていただいたロストのライトをつけました。ライト台は強度と形態を考えるとなかなか気に入ったものができず3回作り直しました。やはり大きな油灯をつけると一層米国型っぽくなります。ロストは1/87だとややオーバースケルですが、大きめの方が感じがよいです。
このタイプの煙室の前にライトが飛び出したタイプはLEDの配線隠すのが難しいですね。一応配線可能にはしてありますが、塗装後にLEDで点灯させるか、ダミーとするかは検討したいと思います。
なおキャブ前のベルも竹田さん特製のロストです。

20141010080454036
20141010080454077

それから今回はアルモーターを使用したのですが、試運転の時平滑な直流電源を使うとラビットスタートですし低速時のトルクが弱いのでこんなものかと思いましたが、パルス(PWM)制御の永末のDEP#3を使って運転してみると低速時からスムーズに起動して、低速トルクも非常に強いので驚きました。
電源でこんなに動きが違うとは思っていませんでした。
ちなみにコアレスモーターだと、平滑直流とパルス制御ではこれだけ走行性の差は出ません。

なおこの機関車と以前TMS765号に掲載したスイス型Cタンクを持参して関東合運に参加します。
HOJCの競作のところに並べていますので、参加される方はご覧ください。明後日の午後から参加しますが、13日は台風のため岡山に帰れないと困るので早退させていただく予定です。

フカひれイコライザー 2軸貨車組込スケルトンモデルも同時にHOJCのところで展示します。
関西合運で展示したときの様子をヤマさんが、動画撮影して高急モデルノートにアップされています。いちどご覧ください。私も写っています。あぁ恥ずかし!

| | Comments (2)

だるまさんが走った(3) フカひれイコライザー

下回りにはフカひれイコライザーを組み込みました。
t0.5真鍮板から作った二軸軸受取付板に、0.8mm径真鍮線でイコライザーをハンダ付けしました。
イコライザー受けは、t0.5真鍮2mm幅帯材から加工しました。
イコライザー中央のリンクは1mm幅帯材です。
20141005123458027
組み立てると下図のようになります。
軸受取付板と床板の間には、中心取付ネジに小径のワッシャを挟んであります。
20141005123458343

軸受けと車輪を組み立てたところです
20141005224359997

車輪の間にあるのが車輪の回転方向を検出するセンサーです。
この詳細はまた後日
20141005224400040


| | Comments (0)

9850タイプをつくる(26) 前照灯を作る

前照灯を作りました。
珊瑚のLP42座付ロストパーツを加工しました。
まずLED配線用の孔を貫通させました。
20141002124830344
その後台座の前部の突起を切り取り、排気筒?を真鍮線をドリルレースしたものを上部につけました。
またドイツ型にはついている板を背面にハンダ付けしました。
これで電灯ではなくて丸型の油灯風にみえると思います。
これを煙室戸にメタルロックで接着しました。
20141002124830567
このようにドイツ型蒸機の前照灯や標識灯の油灯には、後ろに板がついていますが、これはどういう役割があるのでしょうか?ご存じ方があれば教えてください。
P1020884b


| | Comments (0)

« September 2014 | Main | November 2014 »