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5900(3) シリンダーブロック(1)

キットオリジナルでは、機関車本体が少し腰高のようです。
特にシリンダー中心が、スケールより約1.5mm上がっているようなので、下げることにしました。
またシリンダー直径がスケールでは7mmのはずが1mm細くなっています。
これらはシリンダー径を細くしてシリンダー中心をあげて、カーブでクロスヘッドと先輪が干渉しないようにするという設計意図だとは思います。しかしあまり格好良くないですし、私は600Rのカーブ以下の急曲線を通すつもりはないので、シリンダーも太く作り直すことにしました。先台車も6500と同じ方式に作り直します。
また備南鉄道・美男さんの作例に倣って、シンダーサドル下面を0.5mm、イコライザーも0.5mm削って車高をさげることにしました。これでシリンダーを太くした分(1mm/2=0.5mm)と三つ合わせて1.5mmかせげます。
上図がオリジナル(珊瑚キットの説明書より)
5900cyr
下図が改造後の図面です。
デッキの先輪と当たる部分は削ります。
5900cyr2
本日はとりあえず、シリンダーサドルのロストパーツを削りました。
モーターツールでざくっと削ってからヤスリで手作業で仕上げましたが、結構時間がかかりました。
20150227000141711
今日はここまで、シリンダーの削製はまた後日です。

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てんびん棒イコライザーとはナニモノなのか?

2/20にTMS3月号が発売されて以来、私の周りのイコライザーフェチ?のモデラーの間で盛り上がっているのが、P.88-91に小林義和さんが書かれた「てんびん棒イコライザー」とはナニモノなのか?という話題です。
ロンビックやフカひれの亜種なのか、それともまったく新種のイコライズ機構なのかということです。
よく記事を読んでみると私なりに下図のようなものだと理解しました。
Tenbin
この図はクリックすると拡大します。
台車の片側車輪を、車体と反対側の台車を固定したまま持ち上げてやると、片側の台車についた線バネ(青色)が上に持ち上げられて撓みます。
ここで反対側の台車を固定したまま、車体をフリーにしてやると、撓んだばねが車体(上列 黄色線、下列 緑色の四角形)をまわして反対側の台車についた線バネも反対方向に撓んで、二つのバネが釣り合ったところで車体は静止します。この二つのバネの弾力が同じものなら、車体は最初まわした台車の半分の回転角だけ車体は回転するはずです。
これがこの「てんびん棒イコライザー」が、台車の等角逆捻りを実現しているメカニズムだと思います。「てんびん棒イコライザー」のわかりにくいのは、真ん中の線バネがトーション(回転)スプリングとしての働きをするのが、線バネ自体の捻れに対する弾性ではなくて、車体中心の回転軸から線バネが左右にシフトしたことによって生じる上下方向の動きをバネ長手方向の弾性による撓みで吸収しているメカニズムにあると思います。
ロンビックイコライザーやフカひれイコライザーと違うのは、ロンビックやフカヒレがリンク機構で強制的に台車を逆位相に回転させるのに対して、バネの釣り合いで車体の捻れを台車の捻れ角度の半分にするものなので、「イコライザー可動式」というよりは「バネ可動式」に近いメカニズムと考えます。スプリングの釣り合いで左右を安定させるので貨車の積荷を含めた自重によって線バネの直径や長さを変える必要があると重います。
見方をかえれば、「線バネで軸受けの揺れ枕枕梁を安定化させたメカ」という見方もできると思います。したがってバネが軟らかいと車体がフラフラするし、強すぎるとうまく車輪が追従しないのは、ボギー車の中心ピンのコイルスプリングの強さを変えた場合と同じです。
板バネを使ったKATOの二軸貨車の軸受け可動(ワークスKさんによる解説)Brass_solderさんの二軸貨車の軸受けバネ可動と作動メカニズムとしては同じではないかと考えています。

このイコライザーや私の解析についてご意見あれば、是非コメントお願いします。

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上京しました

週末は東京に行ってきました。
土曜日はワンワンさんの会に参加しました。
電車作っている方とお話ししているとまた模型に対する視点が違うと痛感しました。
ときには自分と接点がない模型をやっている方と飲んでお話しするのも楽しいですね。

日曜日は蓮沼、方南町とハシゴして、最後に横浜での秘密?の狭軌模型集会に参加してきました。
方南町ではダックスのオプションパーツいろいろ確保しました。もちろん長者丸さんのエッチング台枠も購入しました。
これらを使って手持ちのサドルタンクキットいろいろイジってみようとおもいます。

いつも感じますが狭軌摸型やっている方々は、発想が柔軟で面白いですね!!
小さい模型が走っているのをみるとワクワクします。
この集会にこられていたTさんにお伺いしたら、7000形のキャブに利用したミニトレインズの改造キット、ネタはやはりWW&Fの7号機らしいです。
二次会にも参加して、新横浜からのぞみで帰りました。新幹線が混んでいたので、京都から来ていたY君とは並んで座れず、あまり話ができなかったのが残念でした。


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デジタル電圧・電流計のついたパワーパック

所属するクラブでパワーパックにデジタル電圧計をつけるのが流行っています。
私の手持ちのシンプルなトラコンにデジタル電圧計つけましたが、今度はデジタル電流計も欲しくなりました。ネットを検索しているとLT3081という次世代型レギュレーターに電流モニター機能が付いていることを知りました。このICを搭載したモジュールが、ストロベリーリナックスから発売されているのでそれをパワーパックに仕立てました。電源は別電源で小型の電源アダプターを利用しました。

 

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上の赤いLEDが電圧(V)、下の緑のLEDが電流値(A)です。負荷はモーターを接続しています。
なおこのモジュールは電流モニター端子から、1Aが2Vとして出力されるので一工夫して、1Aが1Vとして出力されるようにしてデジタル電圧計に接続しました。
これで動力車の電気的性能が簡単にわかるようになりました。

 

なおこのレギュレーターモジュールは出力の保護回路も組み込まれているようですが、可変型定電圧レギュレター用の電子回路部品であって鉄道模型運転のためのパワーパック用ではないので、鉄道模型の運転に使われるときはご自分の責任でお願いします。出力をショートさせてもICは焼けないようですが、かなりモジュール自体が熱くなりますので、長時間ショートしたままにすると問題がでると思います。

 

2015.3.3追記
電流計は1V=1AとするためにIMONイモン?端子とGNDの間に電流計と並列に10KΩの抵抗をつないでいます。多少誤差はでるようです。

 

2015.3.31 さらに追記 ストロベリーリナックスさんに電流値の誤差について問いあわせたところ、

 

LT3081のIMONを確認してみましたところ、規定では1.5A流したときに誤差±10%と
なっています。100mA~1.5Aにおいては誤差の規定はされていないようですが、
同様に±10%と考えればよさそうです。100mA以下は規定されていませんのでもっと悪化する可能性もあります。それがメーカーが保証している精度仕様です。
例えば10kの抵抗の代わりに、20kΩのボリュームをつけて1Aで1Aを表示するように
調整していただければいいと思います。

 

というご返事をいただきました。
また通常の三端子レギュレーターでは、モーターなどの誘導負荷をつなぐと逆起電力で問題が出ることがあるが、LT3081は逆電圧に耐えられる変わった構造になっているので特に問題ないそうです。

 

 

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8760(54)端梁の色

明治の古典機の前後端梁は赤色に塗られていたようです。いつ頃から黒になったかは、はっきりしないようです。おそらく1925年に自連に交換された頃から順次赤く塗られなくなったのではないかと思います。私鉄では東武鉄道の蒸機などはかなり遅くまで端梁を赤く塗っていたと聞きました。

8760の端梁の色はかなり迷ったのですが、バッファー&真空制動仕様だし、やはり赤く塗ることにしました。タミヤのアクリル塗料の艶消し赤を筆塗りしました。

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なお機関車本体は、カンペの艶消し黒のラッカースプレー缶を吹いています。煙室とキャブ屋根のみはその上からやはりタミヤのアクリル塗料の艶消し黒を筆塗りしました。


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5900(2) 先輪

4-4-0のイコライジングは、先台車で一点、動輪で左右二点で支えるのが定番ですが、先台車にもそれなりの荷重が配分されてしまいます。
そのため先台車の走行抵抗が大きいと牽引力のロスになります。非力な4-4-0ではそのロスもバカにならないと思います。というわけで今回は先輪に軸箱がわりにボールベアリングをいれることにしました。
先輪の車軸は2.4mm径なので、ぴったりのベアリングはありません。そこで車軸の両端を2.0mmに削りました。理想的にはベアリングがヌルッと入るぐらい(1/20mm以下で細い)が理想なのでしょうが、内径2.0mmのベアリングに入れるためには少しアンダーに削る必要がありますが、少し削りすぎてガタができてしまいました。ヌルッとに削れたのは4カ所のうち2カ所のみです。もうひと削りとおもって削ると細すぎました。まだ旋盤修行が足りないようです。
なお削るのには、旋盤で三爪チェックではなくコレットを使用しました。
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5900(1) テンダー台車

まだ7000形が完成しないうちから次のものに手をつけてしまいました。こんどは96初期型二軸テンダーの珊瑚のキットを組もうかと思っていたのですが、自分での改造デザインが決まらないとことろが多々あるので、この次にまわして珊瑚の5900キットを組むことにしました。
このキットもいろいろ問題点は多いようですが、すでに人柱が累々と立っている というかすでに皆さんが組まれてかなりノウハウが蓄積されているようなので、それを参考にさせていただいて組んでいこうと思います。
まず最近のキット改造の定石として、テンダー下回りから始めました。
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最初に台車を加工しました。ボギー台車のオリジナルは固定式ですが、やはりこのままでは集電が悪いので二点支持のボギーに改造しました。ボルスター受けを2X4の真鍮角材からつくって台車側枠にハンダ付けしました。ボルスターはt1.0真鍮板から作りました。
単軸台車側は車輪をバネ支持にして、テンダー荷重を機関車にかけるつもりです。
この機関車もDCC化するつもりなので、集電には万全を期したいと思います。
キットの仕様では、先輪は両絶なので、機関車本体は動輪のみ2軸集電、テンダーは片絶で3軸集電ですがボギー台車は固定ということで、ちょっとDCCには厳しいような気がしています。


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8760(53) ナンバープレート

8760は塗装して一部組み立ててあります。
今回のナンバープレートはKNさんがとりまとめて外注してくれたものを使いました。
といってもエッチング板なので色入れが必要です。
いさみやの黒色カラープライマーが吹き付けると艶消しになるのに、筆塗りすると艶がでるのに気づいたので、今回はこのプライマーで色入れしてみましたらうまくいきました。
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文字と枠を磨きだした後、クリアのラッカースプレーを吹いておきました。

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7000タイプを作る(29)全軸集電化

テンダー車輪にも集電ブラシをつけて、機炭間のジャンパー線をつけました。全軸集電としたので少しは走行安定しましたが、機関車は軽いので牽引力が弱いです。もう少し機関車の台枠の上下にウェイト補充しようと思います。
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あとはDCC(サウンド付き)搭載です。機関車のディテールでは汽笛・安全弁、砂撒き管引き棒(紐?)あたりが残っていました。

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7000タイプを作る(28)

キャブやテンダーの手すり、ブレーキハンドル、ステップも追加しました。
あとはテンダーに工具箱載せるか?前部端梁にミニバッファー?つけるか?
あたりを検討中です。
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動輪のバランスウェイトも実物は扇形でカタチが違いますが、輪心は真鍮製で削りにくいようなのでこのままでもよいかという気になってきました。
もう少し通常のDC運転で確認してからDCC化します。


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