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運転会にお邪魔してきました

昨日から大阪の某所で開催された 十三クラブの運転会にお邪魔してきました。十三クラブというのは、現在の13mmがファインな規格と16番の車輪とが混在して線路の規格も統一されていない中、前者に特化した線路の組み立て式レイアウトを作って走らしておられる鉄道模型クラブです。
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私は13mmゲージの模型は作っていないのですが、いろいろなモデラーがこられるからというUdさんのお誘いで参加させていただきました。
ちなみに私のところは、9、10.5、12と16.5mmの線路はありますが、6.5の倍数のゲージには手を出ささないようにしています。
模型はあまり持参しなかったのですが、結局飲み会含めて一日中たのしく過ごさせていただきました。こちらでもフカヒレとてんびん棒のスケルトンモデルを見ていただき、実物をみるとどのようなものか理解できたとの言葉をいただいきました。また東京から参加されたSkさんのスクラッチの4500形マレーなども手にとって拝見させていただけました。
十三クラブの皆様には大変お世話になりありがとうございました。

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5900(9) 煙室が細い

ボイラーはスケールより1mm太いのが16番の定石ですが、この珊瑚の5900では逆に煙室部がスケールより1mm細い(16->15)ようです。
H御大に指摘されるまで煙室径が細いのには気がつかなかったのですが、シリンダー径が細いのとあいまって、煙室まで細いのでロコの先端部が弱々しい印象を受けるのかもかもしれません。
煙室部を1mm太くするのは、側面は煙室ブレイスの位置も違うのでどうせ作り直すつもりだったのでよいのですが、煙室扉は折角ドロップ製がついているのにスクラッチで作り直す気はしないです。さすがのH御大もそのまま使われたそうです。
次善の策として、トビーの4030用のドロップが16mm径なのでこちらと交換しようか?とも思っています。ただクリートの数が少ないのが少し気になるところです。
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左が珊瑚5900用、右がトビー4030用

ところで、私が珊瑚のキットのクレーマーだと思っている方がおられると耳に挟んだのですが、そういうことはありません。
サブロクの蒸機を16.5mmの線路で走らせようと思うと 模型化=ディフォルメが必要なわけで、メーカーの模型化意図が気に入ればそのとおり組むし、気に入らなければその部分は作り直しているだけです。誤解されませんように!!

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5900(8) テンダーの組立(1)

テンダーは重量を機関車にかけるので、単軸台車は軸孔を長孔にして車輪を上下動させて、バネで軽く線路に圧着することにしました。これは集電のためです。
ユニマットのバーチカルユニットをつかって、1.5mm径のフライスカッターで加工しました。
バイスに固定するのは、真鍮板にハンダ付けしてそれをバイスにくわえました。
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テンダー床板は上にt0.2の洋白板を貼って二重化しましたが、最初そのままハンダで貼り合わせようとしたら洋白板が反って剥がれてうまくいきませんでした。誰かが真ん中を抜くとよいと書かれていただのを思い出して。中心を長方形に切り抜いて貼り合わせると反って剥がれることもなくうまくいきました。
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二軸台車はキットの挽物のマクラバリは使用せず、自分で作ったマクラバリにネジ止めするようにしました。なお二軸台車は首振りさせていません。短い片ボギーのテンダーの場合は特に急曲線を通過させるのでなければ模型的には三軸台車のようにした方が、アンダーフレームに車輪が接触したりするトラブルもなく調子がよいと思います。
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テンダー後面内側には上板の下面高さの補強板を貼りました。
こうすると上板の位置決めが楽です。
今回の5900では側面内側には補強板は貼っていません。
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5900(7) シリンダーブロック(2)

この珊瑚のキットのシリンダーは細くて短い(6mm径11mm長)ので、作り直しました。金田さんの形式図を参考に7mm径12mm長としました。
シリンダーはふつうキットなどでは一体の挽物ですが、私は6500と同じく3ピースとしました。本体は外径7mmのパイプを9.6mmに切ったもので、前後フタは真鍮棒から旋盤で挽き出しました。
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こういう構造にする理由は、私はシリンダー前後蓋は磨きだしにするので、後蓋は運転調整のため本体と固定せざるをえまんが、前蓋は塗装後接着で取り付けたほうが塗り分けが楽なのがひとつ。あとハンダ付けするとき少しでもシリンダーの熱容量が少ない方が作業が楽だからです。
といってもハンダ付けするときはハンダゴテで点付けして仮固定してから、セラミックプレートの上に置いてフラックスを十分かけてミニトーチで炙って十分ハンダをまわします。
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フラックスの蒸気で全体が赤くなっています。

仮組してみました。モーターはネットオークションでテイトモケイさんから入手した小型モーターを仮置きしています。ギアボックスは珊瑚のA8用です。モーターには取付板を接着しています。
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シリンダーが少し太く大きくなったのでシリンダーまわりが力強い印象になったと思います。
またシリンダー中心がスケールより1.5mm高いので、シリンダーサドルのフレームへの取付面を1.0mm以上削ってスケールに近づけました。とにかくこのキットは腰高なので、車高を下げてプロポーションを改善したいと思います。
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続々・てんびん棒イコライザーとはナニモノなのか?

本家のコンさんのブログでは一旦締めになった「てんびん棒イコライザー」ディスカッションですが、当ブログを含めいくつかのサイトではジワジワ続いています。

結局てんびん棒はイコライザーではなく、中央一点で支持された単軸台車の捻れを線バネで釣り合いをとって車体のローリングを制御する機構だったということが結論だと思います。

今回の「てんびん棒イコライザー」については、ネット上で適切な議論がおこなわれた日本の鉄道模型史上初めての例だとddx40aさんはいわれていますが私もそのとおりだと思います。

私見をつけ加えると、
最初に掲載されたTMS3月号(876号)の88頁の写真1が、「てんびん棒イコライザー」が両単軸台車の釣り合いをとって(車体のバランスを)制御するメカニズムのように見えるので、誤解を多く生んだと思います。実際「てんびん棒として釣り合いをとっている」のは、中央の取付板を介して結ぶ線バネが両単軸台車相互の釣り合いをとるのではなくて、両単軸台車が中心を支えられて各台車ごとにバネで釣り合いをとるいう意味であったはずです。

また「イコライザー」という言葉を、非常に広義に使う方もいれば、科学的に狭義に使う方もいて、議論がうまくかみ合っていなかったこともやや混乱した原因だったと思います。よく巷では「専門学会の議論が、専門用語を使って門外漢にはわからないようにおこなわれる」とネガティブいわれますが、あれは皆さん言葉の定義が一致しているから真っ当な議論が成り立つわけで、ひとつの言葉をそれぞれが違う意味につかうと議論はなりたたないですね。ただその辺を曖昧にして素人を煙に巻いて、説明をごまかすというテクニックも往々にして使われているのでそういう印象を受ける方もおおいのかと思います。

私自身も今回のディスカッションをとおして、二軸車の車輪可動機構についてはいろいろ考えるところがありましたので、今後の糧にしようと思います。

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てんびん棒つくってみました

私もてんびん棒つくってみました。
イコライザーじゃなければバランサー?とでもいうのでしょうか。
ただそのまま作るのでは面白くないので、ひとひねりしてみました。
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簡易フカひれと同じくスケルトンモデルで作ってみました。
軸受けはKATOのワム80000用です。ブレーキを切り落としました。
これはポリアセタール製でハンダ付けはできないので、0.5mm径燐青銅線を真鍮板の小片にハンダ付けして、本来の取り付け孔を利用してネジ止めしました。
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これを下図のように組みました。
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イラストで解説すると
単軸台車はバネ受けの孔を中心として回転します。
ワークスKさんのアドバイスのように出来るだけレールに近い面に回転中心をもってきました。実際の回転軸は点線となります。
左右の単軸台車の動きは独立しているので、フカひれと違って回転軸は平行でなくて大丈夫です。
赤の部分は単軸台車の釣り合いをとるバネとなります。
単軸台車と床板は固定していないので、単軸台車は青と赤のバネで支えられます。
そのため上下方向のクッションも効きます。
今回はバネを0.5mm径燐青銅線で作りましたが、少しバネが軟らかすぎる気もします。
もう少し太い線でもよかったかもしれません。
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イラストでは線バネを真ん中にもってきていますが、これでは両台車の線バネが当たるので少し横にシフトさせてずらしてあります。

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5900(6) 先台車(1)

先輪にはめたベアリングは外径5mmあるので、それを保持する軸受けを作ると大きくなりすぎることがわかりました。そこで内径5mmのパイプで中空の軸受けをつくり、それに板材を折り曲げたものハンダ付けすることにしました。まだ工作途中ですがお目にかけます。これにカーブに入ると先輪が前に繰り出すようなリンク機構をを装着します。
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機能本位の実物の形態とはかけ離れたものになりました。横から見るとシリンダーの下がスケスケになるので、最後にダミーの側板・イコライザーをつけようと思っています。

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続・てんびん棒イコライザーとはナニモノなのか?

ワークスKさんのコメントから考えると
小林さんのてんびん棒イコライザーは図左、KATO方式は図右ということになるのでしょうか
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(追加)稲葉さんのコメントのご指摘を参考にしてKATO方式のイラスト書き直してみました。
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5900(5) キャブ(1)

今回はキットのパーツと実物写真を見比べて、感じが違うところチェックしながら、いろいろな部位から一貫性なく組んでいます。

キットのキャブ側面の感じが写真と少しちがうので金田さんの図面に当ててみると、少しキャブの窓が小さいようでした。珊瑚の米国型古典機キットではキャブの窓を小さめにする傾向があるようです。最新作の5も少し小さいと思います。これは設計者の好みでしょうか?
私はもう少し窓が大きい方がよいと思うので、ヤスリで拡げました。周囲を0.2-0.3mm程度ずつ削って縦横とも約0.5mm拡げました。ノギスで測定しながらヤスリでそろそろ削りました。

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右が加工後、左が加工前です。これでも感じがかなり変わると思います。
またボールドウィンの鋼製キャブの窓の隅には小さなRがついているのが特徴なので、この部分も削り出しました。キットのままだと窓が少し小さくて、窓の隅にはRがないので、ボールドウィンよりロジャースみたいに見えるというのは言い過ぎでしょうか?


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5900(4) フレーム(1)

5900のフレームを組みました。
動輪押さえ板は落とし込み式となっていましたが、下縁を1mm切り落として下当て式に変更しました。
前部はロストの一体もので組むのは楽ですが、やはり歪んでいたので修正しました。
組むのには自作の治具を使って仮固定してからハンダ付けしました。
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手前が今回使用した自作の治具、真ん中がアダチが発売している治具です。
一番奥は4mm径・角軸箱用の治具で、蝸牛工房ブランドで販売しています。
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それから動輪イコライザーの支点が中央になく、やや第2動輪寄りにあります。これもイコライザー受け件スペーサーがギアボックスに当たるのを回避するための設計かと推測しますが、動輪の重量配分が不均等になるので機能的には疑問が残ります。といってもここをまた直していては前に進まないのでそのままにしました。
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動輪をはめたら引っかからずに回りました。
この後動輪のギアは打ち替えます。
今回はバルブロッド可動も検討しています。

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