« レイアウトの構想(5) 線路配置の概略は | Main | 8760(55)組み立てました。 »

レイアウトの構想(6)  レイアウトは芝居か映画か?

レイアウトは芝居か映画か?

レイアウトのシナリーやストラクチャーをどこまで作り込むかというのは、大きな問題です。先日も書いた雲竜寺鉄道祖山線の帰納法「精密な車両には、実感的なシナリーを・・」というのを追求すると、車両模型の精密度がかなり上がった現在ではかなり精密度の高いレイアウトを作らないといけないことになります。

映画やテレビドラマでは、見かけ上は実物と同じようなセットを組んでそこで撮影がおこなわれますが、芝居の舞台では舞台装置は簡素なものですし、ときには実物とはかけ離れた小道具や書き割りだけがあって、そこで役者さんが演じることになります。
前者はあたかも実物のような空間が映像化されるのに対して、後者は観客が自分の想像力を使って空間を想像することになります。
鉄度模型の世界で前者を追求したのが、Chitesuさんがつくられるような精密レイアウトセクションですが、このレベルのものをレイアウトとしてある程度の大きさでつくるというのはなかなかできないと思います。もちろんプロが作ったものでは米国のFSM鉄道 (Franklin South Manchester RR)という巨大精密レイアウトも存在しますが、到底個人が自分だけで趣味として作れるレベルのものではないと思います。このレイアウト約15年前にまだ建設中のときに見学にいきましたが、「凄い」の一言でした。

むしろ凡人モデラーにとっては、車両と違ってシナリーやストラクチャーはある程度のレベルに抑えて想像力を働かせた方がよいと最近は思うようになりました。
また松謙さんがいわれるように「レイアウトには非均等な空間・時間の圧縮が必要」でありそれに矛盾しないように精密なシナリーやストラクチャーを展開するのはかなり難しいだろうと思っています。

以前どなたかが、「レイアウトという舞台で、車両という役者に、シナリーやストラクチャーを小道具として、鉄道情景という芝居を演じてもらう」と書かれていたのを読んで、それが理想のレイアウト在り方かと思いました。

まだ手をつけていない構想の段階でゴチャゴチャいうのも何ですが、全体のデザインにも関係してくるのですこし妄想にふけった一応の結論です。

|

« レイアウトの構想(5) 線路配置の概略は | Main | 8760(55)組み立てました。 »

Comments

芝居の書き割りでも特撮映画のミニチュアでもなく、絵画イラストとしてのレイアウトもあるのではないかと思うのですが。自分は、Voie Libreの記事によく掲載されているような、印象派のようなテイストのレイアウトが好みですね。

Posted by: skt | April 24, 2015 at 10:24 PM

sktさんコメントありがとうございます。

印象派レイアウトというのは、いい表現ですね。
Voie Libreに載っているレイアウトでは、細部はあまり精密ではないが、全体の色調や雰囲気が非常にそれらしいものがありますね。
同じナローでもN&Sガゼットに載っているレイアウトとは傾向が違うと思います。

Posted by: ゆうえん・こうじ | April 25, 2015 at 09:13 AM

ブログ主さんのお気持ちは痛い程わかりますが、ここで考えなければならないのは「ロコビルダーの作るレイアウト」と「レイアウトビルダーの作るレイアウト」の違いを認識することだとおもいます。前者はレイアウトはロコを運転する為の物と割り切り、簡略、省略を旨として雰囲気重視でまとめれば良いし、後者はシーナリィが主役で(下手するとロコは脇役)、徹底的にシーナリーを作り込んで「ドヤ!」という世界ですね。自分も作り掛けのレイアウトがあって大きな事は言えませんが、どのような風景を目指すかが確立されていれば、あとは進めるだけという事で良いと思います。

Posted by: コン | April 25, 2015 at 10:09 AM

確かにコンさんのいわれるとおりですね。

私もロコを作る時間を諦めてまで、レイアウト作りに全力を割く気はないので、コンさんのいわれる「ロコビルダーの作るレイアウト」を目指します。

H御大は一穴主義で、レイアウト製作に操を立てて数年間機関車製作は我慢して禁欲主義を貫徹かれたとお聞きしましたが、自分は意志軟弱で機関車製作でもハーレム主義なので、機関車製作しながらレイアウトをボツボツ作ることになさそうです。
こういうことを言っていると、まさに「レイアウトに完成なし」ということになりそうですね。

Posted by: ゆうえん・こうじ | April 25, 2015 at 01:11 PM

余り難しく考えないで、「どんな風景を見たいのか」と考えて見ては如何でしょう。
列車がカーブして鉄橋を渡る風景を見たいなら、橋と築堤だけ有れば充分ですし、ゴタゴタした裏町を抜ける臨港線の風景を見たいなら作り込んだストラクチャーが一杯要ります。山科の築堤で撮影された写真の様に編成全部を視野に収めたいのか、切り取られた風景で良いのか?も含めレイアウトは結局「自分の見たい風景を作る」ものですから、シーナリーやストラクチャーはそれに応じて自然に決まると思いますよ。

Posted by: U太 | April 26, 2015 at 06:45 PM

U太さんコメントありがとうございます。

U太さんはご自分の米国森林鉄道レイアウトに自分の見たい風景を盛り込まれたのですね。私はそこまで思い入れの強い風景はないですが、もっといろいろ鉄道情景の写真を見た方がいいのかもしれません。

Posted by: ゆうえん・こうじ | April 27, 2015 at 11:39 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« レイアウトの構想(5) 線路配置の概略は | Main | 8760(55)組み立てました。 »