サブロクのC-16
C-16は米国コロラドのD&RG(デンバー&リオグランデ)鉄道の3フィートゲージのコンソリ(2-8-0)です。実物の性能もよく、3フィートの小さい動輪と太いボイラーのバランスも絶妙で模型でも人気のある機関車です。日本はもう少し大きな動輪(3フィート6インチ)を履いた”小コン”9000形,9030形が輸入されましたが、これはキャブが動輪の後の低い位置についており、C-16とはまた違った印象を受けます。むしろ”新コン”9050形の動輪を小さくして前後方向に押しちぢめると似たプロポーションとなります。
以前H御大と、なぜ日本にもC-16おなじス機関車が来なかったのだろうか?とお話しさせていただいたこともあります。日本には輸入されませんでしたが、日本と同じサブロクゲージのニュージーランド国鉄(NZR)には6両が輸入されたようです。後年にはペルペアー火室つきのボイラーを新製載せ替えされてゲテモノ?になっていますが、原型はすっきりしたアーリーアメリカンのロコで、NZRもその当時はエアブレーキではなかったようなので、コンプレッサーや放熱管もつかずすっきりしています。
スケールイラストの載っているサイトもありました
http://www.pacificng.com/ref/locobuilders/blw/style/stylediag/NZR-T-Class-2-8-0.png
なぜこのロコの話になったかというと、自分の所属するクラブのひとつで来年の競作に「罪庫整理」というお題が出ました。数年前、ワムから「部品90%保証」と銘打ったHOn3のC-16のバラキットというか、組み立て説明書も付属しない昔のブラスロコの剰余パーツの詰め合わせ福袋?というべきものが発売されて購入、罪庫化していました。これを引っ張り出してこようということになりました。
なお私の買ったバラキット?は、ランボードとドームという10%が欠品していましたが、前者は自作すればよいし、ドームはPSCのパーツを買って補充してありました。
実際キットと実物資料を検討してみると、元のキットは後年のスタイルのパーツだったようで、あまり使えそうなパーツもなさそうです。せいぜい下回りぐらいでしょうか?またテンダーもD&RGのものは、幅が狭いが、NZRのものは幅が広いようです。とはいってもテンダーは、昔中村精密が輸出したSPARTANシリーズものが寸法的にピッタリのようです。
というわけで出鼻をくじかれてしまったので、この構想自体も罪庫化する可能性もありますが、製作表明しておきます。
追記
C-16は、16番化(1/80 16.5mmゲージ)構想もあります。
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