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閑話数題(3) 三爪チャックとコレットチャック

旋盤で切削する材料をくわえるには普通三爪チャックを使います。旋盤買うとたいてい標準付属品でついてきますね。ただふつうの三爪チャックだと丸棒をくわえても芯が出ないので、段付き車軸など丸棒の芯を出した加工をしたいときは、四爪チャックでダイヤルゲージなどで測定・調整しながら芯を出すか、コレットチャックを使います。コレットチャックは少し調整すれば、1/20mm以下の芯ぶれで加工できます。模型程度の精度なら特に計測せずともまず芯は出ていると考えて大丈夫です。

ただこれも、三爪チャックで十分という方もおられるし、丸棒加工はコレットチャックばかり使うという方もおられます。私も最近はコレットチャック派です。コレットチャックは本来くわえる丸棒に適合した径のチャックが必要ですが、ERスプリングコレットチャックといって、1-0.5mmぐらいは径が自由になるチャックを使っています。
このチャックもユキワなどの日本製だと到底素人が手が出せる値段ではないですが、中国製の廉価なものをddx40aさんのお世話で揃えることができました。中国製でも精度は十分ですが、同じ中国製でもネットオークションで粗悪品を掴まされたという話も聞いたので、ご注意ください。

どちらがよいとは一概にいえないのですが、私が使っているML210では、三爪チャックでは把握力があまりつよくないので、10mmぐらいの真鍮丸棒を切削していても材料が回転してしまうことがあります。また三つの爪で締め付けるので、あまりチャックを強く締めると真鍮ロスト柔らかい材料では表面に傷がつくことがあります。
これらの特性を考えるコレットでないとできない作業のひとつはギアの中心孔径を偏心させずに拡げることです。三爪でくわえたのでは少し偏心しますし、チャックの爪で歯に傷がついてしまいます。

これまではエコ−のロスト製ドームの中心孔あけは、三爪チャックでくわえていたのですが、今回は上部のカーブを削り直すので、ヤトイにくわえるため芯を出したいと考えてコレットで削りました。また三爪だと表面に傷がつかないように紙や真鍮薄板を巻いて養生していましたが、今回は養生なしで大丈夫でした。

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ドームをコレットチャックにくわえます

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センタードリルで中心の孔を開けて

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1.6mmドリルで深穴を開けます。
孔を開けた後このままタップをドリルチャックにくわえてネジを切ってもよいのですが、ロストのねじ切りは強い力がかかるとタップが折れやすいので、手でもってタップハンドルにくわえたタップでゆっくり手応えを確かめながらネジを切りました。
また今回のようにロストのパーツに孔開けるときは、ステンコロリン赤より従来の切削油の方がよく切れるように思いました。なおロストパーツを切削したり孔を開けるときは切削油は必須です。使わないとドリルやタップを折りこんで泣くリスクが上がります。

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うまく芯が出ました。

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