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閑話数題(4)   贔屓の引き倒し

先日あるモデラーの先輩と杯を酌み交わしなら話したのですが・・・

モデラーの間でもみなさん贔屓のメーカーがあるようですが、そのメーカーの製品にケチをつけると怒り出す熱烈な贔屓筋モデラーの方もおられるようです。贔屓の野球チームの批判を耳にすると怒り出す野球ファンと同じようですね。そこまでいかなくても、ブログなどに製品の不備やそれに対する不満を書くと、「折角製品を出しているのだから、そういう悪口を書くのはやめてくれ」といわれたとかメールが来たという話も耳に入ってきます。
「日本のどの鉄道模型雑誌の製品紹介欄でも評価が甘く、製品の欠点は書かれていないので、発売ニュースとしての価値はあるが、実際あまり購入の参考にはならない」という声もよく聞きます。これは「新聞や雑誌と一緒で広告を出しているメーカーに対する遠慮(=下手すると広告出稿止められる?)」だろうといわれていますが、案外その製品の贔屓筋読者からの抗議も厄介なのかもしれません。まあそれと引き替えに鉄道模型雑誌に限らず日本のメディアに対する読者の信頼が最近は揺らいでいるわけですが・・・
50年近く前のTMSを読むと製品の紹介はかなり辛口なものもありますが、メーカー、小売店や読者を気にせずにそういうことが書けたのも○○天皇とまで言われたYさんが主筆をされて圧倒的な影響力を持たれていたからでしょうか?
また最近はアクセスの多い鉄道模型ブログでキットに対する辛口の批評がでるとその内容が、ブログ主独自の改造例や少し変わった見方によるもので、キットを素組するなら問題にならないような場合でも、製品の売り上げにかなり影響がでるということを某小メーカーの方がおっしゃっていました。

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Comments

長文失礼します。
初期のTMSの山崎氏は、雑誌"暮しの手帳"への尊敬もあって、
自分達の雑誌とメーカーとの間に距離を置いて、
客観的に批評するという立場があったと思います。
しかし山崎氏がメーカーに苦言を書いた最後の絶頂は、TMS、1967年、1月、p57の
タンクロコ製品に関するミキスト文章と思います。
そして後には少しずつこの山崎氏の立場は後退しました。
特に山崎氏達が苦労して長年推奨し続けた16番の為に、
メーカーが安い良質のプラ製品を供給するようになってからは、決定的になった気がします。

なお、模型雑誌に限らず、実物鉄道雑誌でも、
新型車に対して批判的な事を書けば、鉄道会社から、
ライバル他社と比較して出入り制限や、
裏口情報提供拒否
をされる恐れに弱いから、
書きにくい傾向はありある意味宿命とも思います。

Posted by: 鈴木光太郎 | June 14, 2016 at 03:42 PM

書き間違えてしまいました。
「最後の絶頂は、TMS、1967年、1月、p57の」
は訂正して以下、
「最後の絶頂は、TMS、No.175。1963年、1月、"特集タンクロコ買物帖"に関連する、p57の」
です。投稿欄汚しすいませんでした。

Posted by: 鈴木光太郎 | June 14, 2016 at 04:17 PM

同感ですね

随分前にTMSの編集で新製品の発売ラッシュに振り回されていると書かれていたことがありました。確かに紹介記事はあてにならなくなったと感じます。山崎氏が去られてから余計に感じてしまいます。ゲージ論のあり方まで采配されていました。それがTMSのポリシーだったように思いまあす。結局、今までTMSを超える模型紙誌が現れないのも山崎氏の影響がおおきいものと思います。

Posted by: 三和線社主 | June 14, 2016 at 04:43 PM

私もブログをやっていますが、メーカーにはそれほど知り合いもなく、特に出来の悪い製品を出すメーカーには関わりがないので、辛口の事を書いても問題はないかと思いますが、どうしてもメーカー名をはっきり書くにははばかられますねぇ。
もちろん、よくない製品を発売しているメーカーにも過去には良いものもあり、単純にメーカーを責められないという事もありますが・・・
私などは製品の良し悪しをスケールに近いかどうかという点で判断することが多いのですが、誰しもがそういうことでもなく、実物とは相当離れていても、「その形式」が欲しいとか、組みやすいとか、よく走る等、良し悪しの判断基準は各人各様ですので、単純にどこそこのメーカーのキットはダメとか、言いにくいですねぇ。

Posted by: クラーケン | June 14, 2016 at 05:34 PM

ユーザー側の考え方
 品質が良い=高価
 品質が悪い=廉価
メーカー側の考え方
 大量生産=廉価
 少量生産=高価-->品質を落として対応
私の考え方
 基本は自作
 キットは生産性向上のツール
 キットを利用するかしないかはユーザーの判断
 生産性の向上に寄与しないキットは購入しない

Posted by: 地鉄@岡鉄局管内 | June 14, 2016 at 07:54 PM

鈴木さま

確かに昔のTMSは暮らしの手帖と共通した、小田急や東急東横線沿線に住む文化人?が読む雑誌という格調高さを日本中に発信しているという雰囲気が、いい意味でも悪い意味でもありましたね。
ただ一般人を対象とした暮らしの手帖と違って、TMSの場合は製品や模型店の情報誌としての役割を持たざるをえなかったので広告は掲載せずに読者寄りの中立でやっていくということは不可能だったのだと思います。

三和線社主さま
今の50歳以上の鉄道模型モデラーは、TMSを読んで思想教育されて育った世代なので、そういう世代が模型をしている間はTMSを超える雑誌はでないと思いますし、最近のTMSに不満を持っているのはそういうモデラーだと思います。もっと若い「(やま)語録」としてのミキストを読んだことがないTMSを神聖視しない世代のモデラーが増えてくればまた状況は変わると思います。

Posted by: ゆうえん・こうじ | June 14, 2016 at 08:24 PM

クラーケンさま

まあ鉄道模型の世界でも、価値の多様化というのは否定出来ない事実だと思います。逆にそういう世界だからこそ、ある程度みんなが納得できるその道のプロがみた真っ当な評価というのが共通の物差しとして必要とされると思います。
喰いモノの世界でも、○べ○グなどの投稿サイトの評価は当てにならないですが、ミシュランの星が輝きを失っていないのはそういうことだと思います。

地鉄@岡鉄局管さま

キットの素材化という言葉もありますが、「生産性の向上に寄与しないキットは購入しない」といわれるのはそのとおりですね。
といっても生産性の低下をもたらすようなキットを好まれる方もおられるので趣味の世界は面白いです。

Posted by: ゆうえん・こうじ | June 14, 2016 at 08:38 PM

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