« June 2016 | Main | August 2016 »

続・アルモデルの木造ボギー客車(1) フカひれイコライザー

5年ほど放置していたアルモデルの木造ボギー客車に再度手をつけることにしました。

行き詰まっていた原因のひとつは、室内灯だったのですが、これも解決できそうな目処が立ったので、手をつける気なりました。

またフカひれイコライザーは軸距離の長い二軸車に有用でボギー車に入れる必要はないと思っていたのですが、NYさんのフカひれを装備した阪鶴鉄道の客車の安定した走りをみせていただいて、一度入れてみようと思いました。

私のイコライザーは板ではなく、以前の貨車用と同じくφ1.0真鍮線を折り曲げて作用軸・ロッドとしました
Img_0926

台車側は真鍮の小片に作用ロッドをハンダ付けしてマクラバリとしました。キット本来のマクラバリの上にワッシャを置いて、その上にこのマクラバリ置いて、台車を取り付けています。
Img_0934

作用ロッドの車体中央の軸受は、アルモデルのB3010 ドローバーを半分に切って使いました。
Img_0932

ボルスターは台車中央の丸い部分だけで保持すると不安定になるので、帯板を貼って接触面積を増やしました
(7/30追加)
Img_0942


| | Comments (0)

競作 共作 凶作

私はどうも競作というのが苦手なようです。
調子よく製作がすすめばよいのですが、うまくくいかないと嫌になって投げ出し棄権してしまうことも多かったようです。

20160724101913496

6500にしても、クラブでの4-4-0競作で、締切には間に合わず締切後5年目に完成しましたし、このアルモデルキット改造客車競作も締切前にほぼ完成していたのですが、室内灯の問題が解決できず棄権してしまいました。
最近やっと室内灯の問題(DCCとSL1サウンド両対応、停車時蓄電点灯)も解決できそうなので、そろそろ再着手できそうです。

また別のクラブの競作でニュージーランド国鉄TクラスもC-16キットの改造で計画したのですが、実際手をつけようとすると使えるパーツがほとんどないことがわかり、秋が締切だというのに頓座しています。まあこれは比較的簡単にできそうな代替ネタを考えます。

| | Comments (0)

フランス・バスクで La Rhune登山鉄道に乗りました

先週フランスといっても、スペイン国境近くのバスク地方に行ったときに、登山鉄道に乗りました。
La Rhune ラ・リュヌというスペイン国境の尖った山に登る鉄道で、頂上駅からは、フランスのバスク地方が一望のもとに見えます。
ラック式の鉄道で電化されています。列車は電車ではなく、小さい電気機関車が2両の木造客車を押し上げます。電気機関車の上回りが木造なのがおもしろいです。また電化方式は三相交流らしく、小さなパンタが二つ並んでいます。
Img_0908
Img_0868
Img_0845
電気機関車はEBですが、車輪は駆動されておらず、ラックレールにかみあったギア駆動のようです。車庫前のモニュメントです。スイスのマッターホルンバーンなどと同じですね。
Img_0904


| | Comments (0)

7200タイプ?

先日ネトオクで、中村精密の2-6-0 オールドタイマーを落札しました。

この製品の下回りは、真鍮色に塗ったメッキされたダイカスト製で、
はっきりいってボロです。
当時のモーターではテンダーモーターにせざるをえなかったのでしょうが、
今なら小型モーターがボイラーに入ります。
といったいささか時代遅れのモデルです。
しかし上回りのプレス絞り加工のワゴントップボイラーと テンダーのフレアは秀逸です。
このあたりの加工は今ならできないかもしれません。

箱から取り出して眺めていると、ロコの軸距離を変えれば7200っぽくなる気がしたので、
金田さんの図面の上にのせてみるとこのとおりです。
20160713001048413
フレームは作り直すとして、ドーム類など手持ちのパーツが結構つかえそうです。

この機関車は北炭モノなので、1/87 12mmでやります。
なお動輪はスポーク車輪から改造せざるをえないかもしれません。


| | Comments (10)

閑話数題 (6) VOTING

米国のナローゲージコンベンションにはじめて参加したとき、一番驚いたのがコンテストの順位を決めるのが、参加者の投票だったことです。日本の模型コンテストだと、それなりの審査員が順位を決めていたので、投票できっちり評価できるのか疑問に思ったのです。ところが投票結果の順位をみてみると、納得できる順位になっていたので、「さすが民主主義の先進国は違う」と感心した覚えがあります。

ところが最近の米国のトランプ現象や英国のEU離脱投票をみてみると、民主主義の先進国でもVOTINGにはリスクが大きいなという印象を受けました。
日本の模型界でもリアル展示会をおこなう模型コンテストはなくなってしまいましたが、評価はどういう風にした方がよいのか少し考えさせられました。

| | Comments (0)

3300タイプ  トビー4030改造(2) キャブ

金田さんの図面集で寸法をあたってみると、3300は4030に比べるとキャブの前後長が短いようです。このトビーの製品では、キャブとコールバンカーの前後の長さがそれぞれ2mm近く長いようです。以前この製品を使って同様な改造をされたH御大とコンさんの競作記事(TMS575号、1993年9月号)でも、おふたりともキャブの寸法は手をつけずそのままにされたようですが、私は3300としてはすこしコールバンカーが大きいように感じたので、プロポーション重視で1.5mmコールバンカーを切り詰めました。キャブの前後の寸法は手をつけなかったので、バランスを考えて少し控えめに切り詰めました。少しは感じが変わったでしょうか?
20160709232758383
キャブ床板はまだ切り詰めていないので飛び出しています。

画像追加 
床板加工後こんな感じになりましたが、あまり変わらないですかね?
20160710231829725


| | Comments (2)

閑話数題(5)キットの説明書はいつ読む?

先日某小メーカーの社長さんと話していて、話題になったのが「キットを組むときいつ説明書を読むか?」ということです。
私は、事前にひととおり説明書には目を通して、よくわからないところあれば実際に部品を並べてみて、頭のなかで段取り組んでから手を動かしはじめるのですが、ベテランモデラーには、説明書は読まずに手をつけて困ったら読むといわれる方も多く、説明書は全く読まないという猛者もおられるようです。そのメーカーのキットは説明書を読んで組めばよほどの初心者でない限りは、ちゃんと組めるはずなのに、ブログなどの製作リポートを読んでいると、本来の手順とは違った組み方をして調子がよくないと書かれてるのをみることが珍しくないとその社長さんはいわれるのです。
昔の鉄○模○社のキットのように説明書どおり組んだのではまともに組めなかったり、他社でも紙切れ一枚が入っているだけのキットを組んで育った世代のモデラーには、「説明書なんて意味なし」というのがディフォルトで頭にこびりついているのかもしれないです。
わたしの経験では説明書どおり組めばきっちり組み上がった最初のキットはエコ-モデルのCタンクのバラキットだったように思います。このときキットの説明書通り修正なしで組めばちゃんとできるキットができた!と強く感動した記憶が残っています。
最近のエッチングを多用したキットでは、ある意味パズルのようなものなので、自己流にアレンジしようとすると強度がなくなったり、うまく動かなかったりするようです。この手のキットを改造しようとするときは「組み立て説明書の行間を読む」つもりで取りかからないと巧く組めないようです。そういう意味でベテランモデラーでこういうキットは組む気がしないという方が多いのかもしれません。

| | Comments (3)

« June 2016 | Main | August 2016 »