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7200タイプ(1) 動輪を作る(上)

ネトオクで落札した中村の米国型古典2−6−0を使って、7200タイプをつくることにしました。
上回りはできるだけオリジナルを使って下回りを作り直します。

まず必要なのは動輪ですが、今回は1/87 12mmHOJゲージにするので、オリジナルのHOの動輪は車輪の厚みなどの規格が違うので、車軸を作り直しただけでは使えません。
そこで今回は動輪を自作することにしました。といってもスポークから抜くのではなく既製のスポーク車輪の改造です。動輪径はちょうどサブロク1067mmでHOスケールでは12.25mmとなりますが、スパイクモデルの車輪がHOJゲージの規格に適合しそうなので、12.5mmのED用の車輪をつかうことにしました。だだしこれはネジ止め車輪なので一旦軸孔をさらう必要があります。またこの車輪は輪心絶縁ではなく、タイヤ絶縁なので、クランクをつけるには好都合です。
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車輪の上にクランクを貼り付けただけでは強度的に不安なので、クランクと動輪穴にはめるスリーブを一体化してつくって車輪軸孔に挿入することにしました。またクランクをつけると外幅が大きくなるので、輪心の車軸周囲を0.3mm削りました。上の写真の右が製品オリジナル、左が削った後です。これは下の写真のように車軸をコレットチャックにくわえて削りました。
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軸孔は3mmに拡げましたが、ボール盤で拡げると偏心したり、軸孔の垂直が狂う恐れがあるので、コンさんのアドバイスで旋盤でカップ状のジグをつくって、それに嵌め込んで加工しました。
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今回はコレットを使って加工したので芯がでているので、このジグは再利用可能です。
車輪を嵌め込んで車軸をねじ込んで、回して振れていないのを確認します。
振れていたら一旦外して、やり直します。
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振れがないのを確認したら、芯押し台につけたドリルで軸孔を拡げます。
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クランク付きスリーブを動輪に嵌め込みますが、まだ一個試作しただけです。
クランク半径はスケールに近い2.5mmにしてみましたが、輪心とネジが干渉するのでやはり3mmにしようかと思います。ちなみに製品オリジナルの動輪クランク半径は3.5mmのようです。
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この続きは次回

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Comments

車軸はφ2ですね?それならSK鋼の中で、SKFという加工しやすい車軸が良いと思います。もしかしてベアリングも入れますか?

Posted by: コン | August 09, 2016 09:35 PM

訂正です。SK4Fでした。SUS303より加工しやすいドリルロッドですが、錆びる事は錆びます。

Posted by: コン | August 10, 2016 12:47 AM

動輪の車軸でも油の回っている軸箱などの部分は問題ないのですが、輪心断端に錆が出ると見苦しいし除去しにくいので、メッキ工房でも使って簡単にメッキしておこうと思います。
ステンレス棒も勧められたのですが、加工性がイマイチなのと今回は車軸を段付きにせずストレートにしたいので、SK4Fのドリルロッドでやってみます。

Posted by: ゆうえん・こうじ | August 15, 2016 05:37 PM

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