温度調整式ハンダゴテのコテ先を改造する
昨年末にご報告した温度定温調整機能付きハンダゴテですが、コテ先が過熱しない、スイッチオンしてから2,3分で使用温度になり、機能的には非常によいのですが、コテ先の形が気に入りませんでした。
私は鉄道模型用としては、細長くて平べったいドライバーの先のよう形状が使いやすいと思います。
とはいってもこのコテ先は銅の上に鉄メッキしてあるので、自分の好みの形に整形すると、この鉄メッキが剥がれてしまい減らないコテ先というメリットがなくなってしまいます。
以前gootの営業さんにコンタクトをとって、10本以上なら指定した形状のコテ先は特注可だが、価格は定価の3倍以上というご返事はいただいたきましたが、その後ナシのつぶてなのと、やはりコテ先としてはかなり高価(\2,000以上)になるのでなかなか希望者があつまりません。
そこで自分で既製のコテ先を改造してみることにしました。改造ネタは、同じgootのKS-60R用の替えコテ先R-6Dです。やはり銅製の本体でコテ先は鉄メッキでコーティングされています。胴体はアルミの溶射コーティングらしいです。
一番奥がPX201用のオリジナルのコテ先。真ん中がR-6Dですが長すぎるので切断しました。
オリジナルのコテ先は、先の細い部分が6mm径太い部分が7mm径ですが、R-6Dは6mm径で根元がやや細くなっているようなので、手前の外径7mm、内径6mmの真鍮パイプを被せて段付きにします。
オリジナルのコテ先は、中心部に4mm強の穴が36mmの深さで開いており、そこにヒーターがはまり込むようになっているので、R-6Dのコテ先の中心部に4.1mm径の穴を旋盤を使ってドリルで掘りました。
そして元通り組み立てるとこのようになりました。
この形のコテ先の方が私は使いやすいです。
なおこの改造はメーカーの仕様外の使い方なので、同じ改造をされる方は、自己責任でお願いします。この改造をしたため事故がおきても責任は負えません。
改造の結果発火したり、コテ先の温度が温度調整つまみのプリセットと一致しなくなる可能性といったリスクも予想されます。
なおオリジナルのコテ先の胴体が青いのは鉄メッキの表面が加熱されて変色したためです。
青く塗っているわけではありません。
この青がまさしく米国製機関車のボイラーなどで施される化学処理ラシアン・アイアンの色だと思います。
Comments
素晴らしい工作です。銅棒に深孔をあけるのは大変でしたでしょう。
ヒータ(センサ付き)が密着していれば問題なく作動すると思います。
青い酸化被膜はなかなか良い色ですね。
Posted by: dda40x | August 29, 2016 06:17 AM