« November 2016 | Main | January 2017 »

淡路鉄道一号機(11) 再びシリンダーブロック 続

年末で表の仕事は終わったものの裏での請求書づくりなどで時間をとられて、なかなか模型ができません。もうちょっと進んでからまとめてアップしようかと思ったのですが、一旦出します。
シリンダーブロックは真鍮角材から削り出しました。シリンダーとの当たりを欠き取るのには、2.5Rのボールエンドミルをつかって加工してみました。ユニマット3のバーチカルユニットを使ってフライス加工しています。なお日本製のボールエンドミルは高いので、ネトオクで千円で落札した台湾製?のボールエンドミルを使いましたが、よく削れました。
20161229_145238
サイドもフライスで溝を掘って、1mm厚ぐらいにしてから糸ノコで切り落としました。
20161229_151209_220161229_152616_2
ボールエンドミルの加工でよかったのは、センターにラインがでることで、シリンダーのセンター位置がよくわかります。下回り台車に載せてみると少し高かったので、真ん中も普通のエンドミルのフライス加工で追加で削って、その後センター穴とシリンダー止めねじを開けました。
20161229_15385520161231_010658_2
シリンダーは、既製品のように一体に削り出すのではなく2ピースに分けました。
既製品の場合は、倣い旋盤かNC旋盤で削り出すので一体にするのがコストダウンになるのでしょうが、旋盤で削り出して自作する場合は、材料を旋盤にくわけたまま左右両方の仕上げをするのはしんどいので、2ピースか3ピース(シリンダー本体と左右の蓋)にわけた方が楽です。先日お話しさせていただいた京都のHD師匠もおなじことをいわれていました。
20161231_010746
片方のシリンダー削ったところで今日はタイムアップとなりました。

| | Comments (0)

淡路鉄道一号機(10) 再びシリンダーブロック

シリンダーブロックはエコーのパーツを削ってみたのですが、やはり少し大きすぎるようなので、自作することにしました。削ったパーツは7100タイプに廻します。
こういう小さいパーツを仕上げるときは、トランジスタなどのハンダ付けのときにつかう放熱クリップで材料を保持すると作業しやすいようです。下の写真はt1.5真鍮板から切り出した弁室パーツにバルブロッド用の穴をあけているところです。
20161227_223235

弁室蓋は、t0.8真鍮板からつくりましたが、最初から正確な寸法に仕上げてハンダで貼りあわせるより左下のように少し大きな板を弁室パーツにハンダ付けしてから周囲を削ったほうが作りやすいです。今夜は片側削ったところでタイムアップです。ポーターらしく見えるように角のRは大きく削ります。
20161228_004454


| | Comments (2)

もう一度 エミニのボール盤

一年前仙台のコンさんにお世話いただいてアシナのASD305を入手したのですが、回転数が最高でも3400回転/分と遅く、小径のドリルを使うのは少し苦しいものがありました。というわけで、21歳大学生のときにバイトして買ったエミニのボール盤M型も使っていたのですが、チャックにガタがきて細いドリルがつかめなくなったり、フレがでていました。主軸は大丈夫なはずなので、チャックだけ交換すればよいというアドバイスもいただいたのですが、もう30年以上使ったのとチャック抜くのも専用の工具が必要らしく大変そうなので、新しいものに買い替えることにしました。
サカイMD1など他のメーカーの同等品も検討しましたが、やはり「信頼の日本製」ということで、同じ製品に買い替えることにしました。なおチャックは、付属している標準品よりひとクラス上のものにしようと思い、ユキワ精工のキーレスチャックLCJ1を奢りました。メーカーの榎本工業に直接コンタクトをとったところ、ボール盤はチャックなしで売ってくれましたので、別に購入したチャックを自分で取り付けました。独アルブレヒト社のチャックも検討しましたが、値段ががユキワの倍だったので今回は日本製にしました。
20161225_182348
このクラスの大きさのボール盤でも、中国製ならネットやホームセンターで一万円前後で売っていますが、主軸の振れなどを考えると品質には格段の差があるようです。私の購入した製品はミツトヨのダイヤル式インジケーターを使って実測してみるとチャックなしでもチャックをつけても主軸のフレは0.01mm強でした。(メーカーの公称値は2/100mm以下)これなら精度のよい孔開けが出来そうです。
またこの製品にした理由は音が静かなことです。音の問題がなければ、キラや日本精密などプロ用高速ボール盤のセコハンを2万円程度で入手することも可能ですが、マンション住まいで夜間の工作を考えると、うるさい機械は使いづらいものです。
なおこのボール盤の面白いのは、主軸がシリンダーの中で上下するのではなく、プーリーごとモーターも上下することです。そのためバネが強くレバーハンドルが、アシナのように軽くはないですが、それはまた好みの問題だと思います。初代はマイクロスイッチが内蔵されていてレバーを下げると回転していましたが、今回はその機能は廃されて本体にスイッチがついていました。これはやはり安全性の問題でしょうか?
今回はチャック入れると5万円を超す買い物でしたが、自分が死ぬまでは使えそうなので、決して高い買い物ではなかったと思っています。まあバラキット買って罪庫するよりはよかったと思っています。

| | Comments (6)

夕庵式室内灯をこころみる(2)

客車の室内灯に再着手しました。
夕庵式室内灯は客車の屋根裏に真鍮帯板からつくったΩ状の金具で固定することにしました。最初両側で止めるように穴を開けましたが、片方で十分だったようです。
20161223_180751
車体の後にあるのが夕庵式室内灯(3mmプラ棒+LED)です。
屋根裏のダブルルーフの部分に開けてあった 光出し?の穴は、以前開けていた6mm直径の円形から9X11mmの楕円形に拡大しました。

実際に転倒させてみるといい感じですが、少しLED側と反対側では光量に差があるようです。
車内には配線クリップなどが見えており、お見苦しいところはご容赦ください。
20161223_181057

LEDを点灯させるための電源には、昇降圧DC-DCコンバーター(ストロベリーリナックスのLT1615 昇降圧DC-DCコンバータモジュール)を入れて5Vの定電圧電源で点灯させようと思っていますが、 これは小型なので横濱鐵道さんの阪鶴型客車のように屋根裏に入りそうです。
このモジュールパーツを使えば、線路からの入力電圧が1.2V~15Vであるとき5Vの定電圧出力が得られます。
20161223_180602_hdr
室内灯電源回路の詳細についてはまた次回書きます。


| | Comments (7)

DCC 小型モバイルパックをつくる (1)

呑み会など電源のないところろで走らせるために、乾電池利用のモバイルパックは以前作りました。ただこれは通常のDC走行車両用で、DCCの車両をはしらせることはできませんでした。永末さんの赤い箱は本体はコンパクトですが、単体では動作しないので、ノートパソコンかウィンドウズタブレットを持っていく必要があるのでかさばります。
というわけで呑み会用というわけでもないのですが、DCC用のモバイルパックをつくることにしました。
まあ手軽に走らせるためのもので、フル操作仕様は必要がないので、DesktopStationプロジェクトから頒布されている、ミント缶コントローラーキットと 市販のDC−DCコンバーターを組み合わせて、作ることにしました。

ケースは単三電池3本が入るタカチの電池ボックス付きケース LC135H-M3です。
ケースに収めとき電池ボックスとの関係で、基板上のパーツの高さを10mm以下に抑える必要があるので、電解コンデンサーとポリスイッチ(ヒューズ)は裏面につけました。ボリュームや電源DCプラグ用ソケットは電線で引っ張り出しました。
またタクトスイッチは高さの高いものに交換し、7SegLEDはピンソケットでかさ上げしました。
20161223_110131

表面のスイッチ穴あけの位置決めには、RMMオリジナル方眼マスキングテープを使うと便利でした。このテープのイマイチなところは、表面が剥離加工?がしてあるので、ボールペンや鉛筆では書き込めないことです。マジックインクは大丈夫です。メンディングテープのようにボールペンや鉛筆で書き込める方眼テープがあればよいと思います。またもう少し幅広のも欲しいです。なおこのテープは倉敷の鴨居テープへの特注品みたいですね。
20161223_110047

穴を開けたケースに収めたところです。左側の基盤がないところに、ボリュームを取り付けました。電池ボックスとの当たりを考えるとコンデンサーの足の曲げが不○工になってしまいました。
20161223_125315

ミント缶コントローラー単体としての動作確認はできました。あとDC−DCコンバーター組み込んで、乾電池3本で12V駆動させます。電池以外にも12Vと5Vの外部電源入力を作って3電源使えるようにします。
20161223_142323

このコントローラーのマイコンの余っているアナログ入力端子を使ってファンクションボタンを増設する計画です。このミント缶コントローラーだと使えるファンクションは0,1,2の三つのみです。蒸機の場合F0はヘッドライトF1はベル、F2は汽笛に割り当てられていることが多いですが、ファクションボタンをいくつぐらい増設した方がよいのかも要検討です。
普通蒸気機関車を運転して遊ぶときはは汽笛と絶気運転(ブラスト音オフ)、ブレーキ音ぐらいしかファンクション使わないですね。投炭音や給水音などみなさん使われますか?

| | Comments (0)

米国型古典機のテンダーについて

日本に輸入された米国型古典機のテンダーは、7200形や9200形などの一部を除いては片ボギーの三軸テンダーが大半です。日本は米国と違って水が豊富で水質もよく、給水に不自由しなかったので大容量のテンダーは必要なく、ターンテーブルなどの地上設備の関係で機関車の全長が制限されたので、短い三軸テンダーになったらしいですね。
三軸テンダーの寸づまり感もよいのですが、やはり米国の蒸機の写真を眺めているとダブルボギーの長めのテンダーの方が格好良いと思ってしまいます。
以前6000タイプに小改造したバックマンの4-4-0も一時は3軸テンダー改造も考えましたがそのままにしてよかったと思っています。
日本型化改造を目論んで購入した米国型蒸機が数両罪庫状態となっていますが、これらもダブルボギーのままでいこうかと思います。
20161218_124519_hdr
手前がバックマン改の6000タイプ
真ん中が今回購入したアサーン=ラウンドハウスのモーガル
一番奥が10年以上前に購入したまま罪庫しているモデルパワー(ブラジル製造)のテンホイラー

余談ですが8800形も実物の英国風?テンダーではなく、9600形の箱形テンダーにホイルベースの短いボギー台車履かせてダブルボギーにしてドイツ風?にすると格好よくなると思います。
こういった仮想改造は、金田さんの形式図や片野さんの「一号機関車からC63まで」の図をスキャナで取り込んで合成加工して楽しんでいます。ただネット上に出すと著作権侵害になりそうなので公開はできません。

| | Comments (2)

もうひとつのサウンドシステム

ネットをみていたら、Soundtracksから据え置き型のレイアウトのスピーカーから音を出すシステムSurroundTraxxが発売されているのを見つけました。まだ現物は見たことはないのですが、KATOのサウンドボックスとは少しシステムが違うようです。
KATOのサウンドボックスはコントローラーが、DCで走行している車両のスピードをBEMFという仕掛けで感知して外部スピーカーから音を出しますが、SurroundTraxxは車両には走行用DCCデコーダーを積んで、そのスピード指令と同期したサウンドを外部スピーカーから出すようです。
サウンドボックスとの違いは、SurroundTraxxはDCCのトランスポンディングという車両検出のシステムを利用して、車両が走っている線路から一番近いスピーカーから音を出すようにレイアウト上のスピーカーへの出力を切り替える仕掛けとなっているようです。また複数列車の同時運転にも対応しているようです。
やはり米国でもHOやNだとスピーカーを載せるのも面倒だし、小型スピーカーよりは据え置き型の大きなスピーカーだと遙かにいい音がでるはずなので、こういうシステムも売られているのだと思います。
機会があれば一度現物をみてみたいです。

| | Comments (0)

淡路鉄道一号機(9) クランクピンのネジ

頭の小さい1.2mmの皿ネジが入手出来たので、交換してみました
20161204_1451361
手前の動輪のネジがこの皿ネジ、奥がアルモデルの動輪輪心セットに入っているネジです。
ネジ頭の厚さがかなり違います。

ネジ頭の直径も1.8mmと小さいので、ロッドエンドも少し削って小さくしました。
20161204_160140_hdr
現在ロッドの幅は、1.1mmですが 、今回はロッドでは伝動しないのでもう少し細く削ってもよいかもしれません
クランクピンの頭が低くなったので、動輪のクランクピン頭部での左右幅が、23.9mmとなりました。
これならシリンダー中心間隔は25mmでいけそうです。

こういったネジ類はネット通販で買いました。最近は通販でこういう特殊な小ねじを販売してくれるところが増えたので助かります。
20161204_160656
一番手前が今回クランクピンにつかった皿ネジ、次がアルモデルのネジ、3番目が1.4mmの六角穴付きネジ、一番奥の黒いネジが1.4mmの超低頭ネジです。
超低頭ネジも2mmのはみたことあったのですが、今回1.4mmははじめて見たので買いました・・・と思っていたらこのアルモデルのパワーユニットには1.4mmの超低頭ネジ使われていました。


| | Comments (0)

閑話数題 (8)  電車屋さん気質 蒸機屋さん気質

数年前から電車モデラーさんの呑み会に混ぜてもらうことが何回かあって、気がついたのは電車屋さんの集まりでは、飲み屋で線路を出して走らせるということがないですね。組み立て式レイアウトがあるような運転会なら走らせますが、呑み会では走らせるということはないようです。蒸機モデラーやナローゲージモデラーの集まりでは、飲み屋でも誰かがカバンから短い線路か走行台と小型コントローラーを取り出して動かしてみることがよくあります。
やはり蒸機屋さんの場合は、調子よく走るということがひとつの製作目標になっているのに対して、電車屋さんの場合は走行装置は原則既製品で、走るのが当然なのでそのあたりのことは酒の肴にはならないのでしょうね。

| | Comments (7)

淡路鉄道一号機(8) サイドロッド

サイドロッドを削りました。
20161202_234316

前回ごまかしといったのは今回第2動輪のクランクピン穴はネジを切っておらず、
1.6mmの穴に1.2mmネジの先端を突っ込んであるだけということです。
第2動輪も他の動輪と一緒に回転しますが、駆動軸にはなっていません。
メインロッドは第2動輪にではなくサイドロッドにネジ止めされることになります。
20161202_234154

またクランクピンも今回は、下のような段付きネジではなく、
上のように動輪に埋め込んだパイプにネジを止めてロッド部分を
保持しています。
20161202


| | Comments (0)

« November 2016 | Main | January 2017 »