1/80に対するスケール名称
井門さんがブログに書かれている。「1/80に対するスケール名称が欲しい」というのはよくわかります。HO(1/87)にしてもOO(1/76)にしても縮尺によるゲージ名ですが、16番というのは16.5mm軌間のレールを走るナローでない縮尺の異なる車両がすべて含まれるという点で異質ですね。
心情的には1/70のカツミの弁慶までは、16番に入るとおもいますが、かつて発売された1/64の大井川鉄道の井川線の車両あたりになると、1/80のJRの車両とあまり車両断面がかわらないといっても、16番にふくまれるとは心情的にいえないモノがあります。やはりSn3 1/2だと思います。
1/80・16.5mmの日本型しかやらない方は、so called HOでよいのかもしれないですが、外国型も同時に走らせていると「日本型1/80は、HOではない」という考えになるのは自然だと思います。Jゲージという呼称が良いかどうかは別として、9mmナローもHOn30(1/87),Jn30(1/80)として区別してしまえばすっきりするのかもしれません。
1/80の日本型と1/87の欧米型、1/76の英国型は、16番の旗の下に共存できるが、京急や阪急のような標準軌私鉄を1/80でつくったモデルと1/87でつくったモデルは同じ軌間でも共存はできないと思います。おなじナローゲージ車両を9mm軌間のレールの上を走る1/80と1/87で作ったときも同じように共存できないでしょう。
井門さんはブログでスケールの異なる同じ京急電車を16.5mmゲージの線路に並べてどちらも16番だといわれていますが、これはちょっと違うと思います。
「16番の思想」は、本来車両限界などから実物の大きさの違うプロトタイプを縮尺を変えてだいたい同じような大きさのモデルにして一緒に走らせるといことにあると思います。縮尺とゲージが一致するファインスケールモデルとは、根本から異なっていると思います。日本型で縮尺とゲージの一致を主張し始めた時点で16番からは逸脱してしまうように思います。
自分が16番採用しているのは、標準軌私鉄も含めて日本の車両や外国の車両を同じ16.5mmの線路の上で走らせて遊びたいからです。
この問題は、モデラーひとりひとりの考えかたなので、議論してもみんなのコンセンサスが得られる結論は、でないと思います。というわけでこの記事に対するコメントはお受けしないことにします。
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