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120をつくる(13)  キャブ屋根

120で手が止まっていた原因のひとつが、キャブ屋根の前後の庇?でした。長穴がずらっと並んでいるので、どう作ろうかなかなかいい考えが浮かびませんでした。F式自家エッチングやH5式フライス加工も考えたのですが、結局手加工でつくりました。
材料はは鈍っているエッチング板の残っていた部分t0.3真鍮板を使いました。
まずリベット打ち出し機で、0.7と1.4mm間隔でリベットを打ち出しました。そこに0.8mmのドリルで穴を開けました。もちろん孔の間隔が狭いので、先に開けた孔にドリルが流れますが、そこはあとで針ヤスリ(極細の丸ヤスリ)で仕上げました。
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そのあと帯板状に切り出して、手でだましだまし曲げていきます。もちろんくにゃくにゃに歪んでくるので、何度も万力で締めて歪みを取りながら作業していきます。
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最後に周囲を整形して、屋根板にハンダづけしました。ひとつ難関突破です。
なお実物は13個長孔が開いていますが、私の模型は12個です。
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この機関車の原型はキャブ側板はなく、前妻板のみで、屋根は4本の支柱で支持されていました。
さすがにこの英国本国仕様は、日本の気候にはあわなかったようで、輸入早々キャブ側板が増設されています。
大阪駅や京都駅の写真の絵はがきもこのスタイルです。
渡辺岩崎コレクションの写真もかなり改造された後のスタイルです。
現在の加悦鉄道の保存機はさらに改造されています。


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