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高岡銅工ニ答フル書

東京北の丸にある国立近代美術館工芸館が、金沢に移転するそうで、3/8までパッション20という展覧会をやっています。先月末上京したときに見に行ってきました。建物自体も煉瓦造りで、旧近衛師団の司令部だそうで一見の価値はあります。

その展示のなかで、銅工芸製品の展示で気になる解説がありました。

バリ在住の著名な美術商・林忠正に「高岡銅工ニ答フル書」と題する手紙がある。1886(明治19) 年3月9日 郷里高岡銅器の名エ・白崎善平に輸出不況の打開策を請われて、高岡のみならず全国の工芸家の幸福を願い、夜を徹してしたためたものだ。当時の日本の工芸界に向けて苦言しながら、図案改良すなわち制作全体を貫くヴィジョンの重要性に触れた林の先見の明を以下に抜粋・要約する。

・精巧かつ手間をかけたものだけがよいと思うのは誤り。装飾過剰は美術からかけ離れる。
・技術は立派でも肝心の構図が的を外している。図案を軽んじて近視眼的に作ろうとするから。部分的に技術の粋を尽くしても それで美しさが増したとは思えない。
・図面を送れというが、作者自身の発想でなければ意味がなく、そこから考えを改めたい。
・こうして述ぺていることが百枚の図に勝ると信じる。

 

これは昨夏のJAMの河田耕一さんの「中尾豊とその時代」のクリニックの中で示された「鉄道模型における造形的考察の一断面」に通じるものがあると思います。

中尾豊さんは、東京美術学校(現在の東京芸大)で学ばれているので、おそらく教育のなかでこれに通じること聞かれたのではないかと想像しています。

 

 

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