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8450をつくる(23)煙室サドル

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煙室サドルは、ヴォークレイン複式のシリンダーとシリンダー上まで延びたランニングボードにほとんど隠れてしまうので、リベットは省略しようかとも思いましたが、やはりチラリズムの誘惑に負けて、リベットを加工しました。

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シリンダーサドルは、シリンダーブロックとは別パーツで板材を折り曲げて作りました。
後(ボイラー)側のリベットは見えないので省略です。下穴は開けています。

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ボイラー側の台座のリベットは0.5φ真鍮線を植え込みましたが、下穴はクロステーブルの送りでセンタードリルを使って穴を開けました。
材料のt0.5の真鍮板の下にt1.0アルミ板の敷板をおいて、テープでクロステーブルにテープで固定しました。
フライス作業ではなく、小孔を開けるだけなら、クランプを使って固定しなくても、テープ固定で十分なようです。

 

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8450をつくる(22)スプラッシャーとランニングボードの関係

実物に比べると模型はフランジが高く、スプラッシャーの直径が大きくなります。また動輪可動式にすると上下動も大きくなり、位置も上方に取り付けることになるので、スプラッシャーがランニングボードに当たります。実物でスプラッシャー上部がランニングボードの上に出ている機種は、模型化するときもランボードを欠き取ってしまえばよいのですが、ランニングボードの下に収まっている機種だと困ってしまいます。安易な解決策はランニングボードとボイラーの高さを嵩上げして当たらないようにすることです。安易な設計のモデルだと実物でスプラッシャー上部がランニングボードの上に出ているのに車高を嵩上げして当たりを逃げてランニングボード加工の工程を簡略化しているものすらあります。本機は何とか0.5mm程度ランニングボードとボイラーの位置をかさ上げして、ランニングボードとスプラッシャー最上部が接するようなカタチで寸法を収めることができました、t0.8のランニングボードの裏面をフライスで削るなど薄くしてスプラッシャーを入れ込めば、スケールどおりの車高にすることも不可能ではありませんが、そこまでの気力がありませんでした。

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8450をつくる(21)フロントデッキをつくる

フロントデッキを作りました

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ボールドウィンの前端梁は、角材からの削り出しではなく、t1.0幅5mmの真鍮帯板を折り曲げました。
両端のカーブの部分は、少しめくれ?がでるので、耐水ペーパーで仕上げました。
上板はt0.2の洋白板から加工しました。リベットは打ち出しです。
リベットの並びは実物写真はないので想像の産物です。

実物のフロントデッキの幅はもう少し狭いですが、16番化してシリンダー中心間隔が広くなり、先輪の軸の長さが伸びて車輪が外側に張り出しているので幅を拡げてあります。
なお前端梁の幅はほぼ実物の縮尺どおり32mmとしています。

 

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8450をつくる(20)先台車

珊瑚の8620キット(15周年廉価版)に入っていた先台車を加工しました。
あのキットを利用してテンホイラー8760を作ったので余剰となったパーツです。
車輪は天賞堂の旧型電関用の9.5φです。

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車軸の上にチャンネルを作ってカバーを付けました。車輪押さえ板も新製です。br/>センターピンの位置は変更しています。
例の公式(コンさんのHPから引用)使って計算すると21.6mmとなるので、一割短くして19.5mmにしました。
実際のカーブで試してみると、なんとか500Rは通るようです。

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以前なら先台車ぐらいならサクッとスクラッチしていましたが、加齢で気力が低下した?のと余剰パーツの罪庫整理兼ねて今回はパーツ加工しました。

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手前が改造後、後がオリジナルパーツです。(4/24追加)

 

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9850タイプがRMMODELS 6月号に掲載されました。

9850タイプがRMMODELS 6月号に掲載されました。

宮下洋一さんにお願いして、宮下さんの昭和模型工作室(P128-131)に掲載していただきました。

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今回は宮下流編集で、メーキング過程を写真によりみていただけるような、これまでTMSに書いてきた記事とは少し違う構成となっています。模型も真鍮のスクラッチビルドやキット改造とは違った 米国のNarrow Gauge&Short Line Gazette誌に掲載されているような、プラとダイカスト構成の量産モデルの徹底改造Kitbashingです。

お読みになった方は是非コメントお願いします。

これで、TMS、とれいん、RMMODELSの鉄道模型三誌に記事を書いたことになります。

 

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8450をつくる(19)スプラッシャーなど

スプラッシャーカバーなど、主台枠のディテールを取り付けました。

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火室側板は、リベットだらけのはずですが、ほとんど動輪に隠れてしまうので、リベットは省略した手抜き仕様です。

火室受け金具は、珊瑚の8100用ロストパーツをそのまま使いました。

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主台枠後部の形状は8100とは違うので、1mm角線を折り曲げて簡単に表現しました。

 

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スプラッシャーはt0.4から切り出した帯板を曲げてハンダ付けしました。

位置決めは、Nさんのブログを参考にして治具をつくりました。
t1.0アルミ板から、中心に3.0φの孔の開いた円板を削り出して、珊瑚の動輪に入っていた軸箱カーラーをはめた3mmネジを締めるようにしました。

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4/18写真追加

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8450をつくる(18)モーターとギアボックス

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モーターはネットオークションで入手したものを使うことにしました。ギアボックは珊瑚のA8用で、クラブ配布品のギアカバーを接着しています。モーターにt0.4真鍮板から作った取付金具を厚手の両面工業用テープで貼り付けて、これを主台枠にネジ止めします。テープはボリウレタンの緩衝材がついていますので、この部分で上下に首を振ります。ごく僅かな動きですがこれで十分だと思います。

 

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究極のディスプレーレイアウト

KNさんが面白いことをブログに書かれていました。

https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2020-04-12

確かに和室で、畳を水田に見立て、折り曲げた座布団を山にみたてて、組立線路で模型を走らせていたのは、究極のディスプレーレイアウトだったかもしれないです。

テレビドラマや映画のようにリアルで精密なシナリーの中で模型を走らせるだけでなく、舞台のような簡素な小道具の中で模型を走らせるのもありだと思うようになりました。

先日還暦を迎えましたが、還暦までにはレイアウト!と思っていましたが、絵に描いた餅に終わってしまいました。トホホです。

 

 

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8450をつくる(17) キャブ下端梁をつくる

キャブ下の端梁をつくりました。t0.8真鍮板から切り出しました。
実物はもっと複雑な形状をしていますが、簡略化しています。

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両端に0.8φ真鍮線を立ててその間にこの板をハンダ付けします。

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端梁にネジが見えるのが目障りですが、この市販のブラスロコでよくある取付方法が左右の傾きや上下高さの調整には一番楽です。

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8450をつくる(16) 煙突を作る

煙突キャップは、10mmφの快削真鍮の棒から挽き出しました。
私は、久保田流で、写真や図面を見ながら削っていきます。
まず旋盤のバイトでだいたいの形に削ってから、ヤスリとサンドペーパーで仕上げます。

胴体は外形5mmφのパイプから切り出しました。

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なかなか思うようなカタチにはなってくれないです。

今回はキャップの下半分は気に入る形にできましたが、上半分はもう少し厚みがあった方が良かったかもしれません。

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8450をつくる(15) ランニングボードを作る

ランニングボードをt0.8真鍮板から切り出しました。

最初はスケール通りの幅にしましたが、シリンダーの横への出っ張りとのバランスが悪くいので、前方の狭くなった部分は左右とも1mm幅を拡げて作り直しました。図面では感じがつかめず、実際作らないとよくわからないのが、図(面音)痴?の悲しいところです。

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ちなみにランボードというのは和製英語らしいですね。

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キャブはネジ止めしました。

パイピングで前妻板に孔を開けるとき、分解して取り外せるようにしておいた方が工作は楽です。

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鉄道史料164号

鉄道史料164号が発行されました。
今号で一番興味深かったのは、京浜間仮開業時の格子つき車両が貨車改造の下等車であったという記事でしょうか

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4/15までは、鉄道資料保存会に直接注文すれば、送料サービスの¥2200だそうです。

 

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8450をつくる(14) ドームの加工

スチームドームはエコーモデルの2752スチームドーム(中型機用/丸型・大)
サンドドームは2756サンドドーム(中型機用/大)を使いました。
エコーモデルのロスト製ドームは、旋盤のスプリングコレットチャックにくわえて加工しています。
スチームドームは、センターに1.6φ穴を開けて2mmネジを切りました。
スチームドームはやはりセンターに1.6φ穴を開けて2mmネジを切りましたが、穴はてっぺんまで貫通させて、ヤトイにねじ込んで3.5φの孔に拡げて、ハトメで開口部の飾りを表現しました。実物とは形がすこし違いますがスッキリ表現できるので私は愛用しています。

またどちらも肩のRは少し大きめに修正して、ボールドウィンらしさを出しました。

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ところで、エコーのサンドドームの蓋の把手は、実物とは違うかもしれません。

8450の上からの写真はないのですが、鉄道賛歌の9200の写真を見ると 把手は出っ張っておらず、凹みの中に設置されているようです。

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鉄道賛歌(交友社、1976)p28より引用

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