8450をつくる(28)モーター釣り掛けユニット
dda40xさんのブログで、ギアボックスの支持のことが話題になっています。
Oゲージの大型機だとモーター重量が重い、提示された蒸機では350gもあるそうなので、モーターとギアボックス一体型の釣り掛け方式にすると軸重不均等になると書かれています。
ちなみにこの8450の釣り掛け動力ユニットの重量を量ってみると18gです。モーターは主台枠に取り付けた支持金具でモーターの真下で支持しています。後方の取り付け孔はネジでフレームに固定しますので、スイングの中心点ではありません。モーターは支持金具にスポンジ緩衝材つきの厚手両面テープでの小片で貼っていますので、モーターの中心部を中心にスイングします。というわけで釣り掛けユニット自体の重さは数gしか主動輪にかかっておらず軸重不均衡もおこしていないと思います。
HO/16番程度の大きさの模型では、釣り掛け式ユニットにして厚手両面テープで固定する方法でも十分と考えます。トルクアームやトルクチューブといった仕掛けまで考えなくてもよさそうです。
なおモーターを両面テープで主台枠に固定するというのは、松本謙一さんが以前とれいん誌に書かれていたのを読んで私もはじめました。松本さんは動力を釣り掛けに改造されてはいないようなので、モーターの下面一杯の大きさに両面テープを貼ってしっかりモーターを固定されているようです(昨年のJAMのクリニックでもそう実演されていました)
釣り掛け式の場合は、広い面積のテープで固定してしまうと、釣り掛けユニットが上下に首を振らなくなるので、強度が確保できるできるだけ小面積のテープで固定するのがミソです。今回のユニットでもテープの面積は、取付板の半分以下です。テープの大きさは実際ためしてみるしかないので、取付板は大きめに作っています。
また釣り掛けユニットと主台枠をテープで固定すると分解調整するときが面倒なので、釣り掛けユニットを取付板にテープで貼って、取付板を主台枠にネジ止めしています。
ギアボックスは珊瑚のA8用です。下面にギアカバーを接着しています。
Comments
ヒロtkです
初歩的なことを聞いて恥ずかしいのですが、キットなどでは吊り掛け式の場合はモーターをバネかゴムワッシャーを介してネジ留めしてクッションにしていますが、その方法よりもスポンジシート両面テープがベターということなのでしょうか。ちなみに私はいつもモーターとギヤボックスの位置調整には苦戦しています。
Posted by: ヒロtk | May 17, 2020 06:52 PM
ヒロtkさまコメントありがとうございます。
わたしも以前はスクラッチするとき、おっしゃるキットのような構造を作っていましたが、今は両面テープで貼るという簡易法で十分ということがわかったということです。わざわざキット改造されることはないと思います。
ただしコイルバネや一枚の板バネよりゴムやウレタンスポンジの方がダンパー(振動減衰)作用があるのでよいと思います。
モーターとギアボックスの位置調整は、だいたいの位置に仮固定してモーターを回しながら現物合わせで位置をずらしておこなうしかないように思います。
Posted by: ゆうえん・こうじ | May 18, 2020 12:26 AM
追加です。
鉄道模型用の合成ゴムのチューブやワッシャは10年ぐらいすると劣化して固くなりボロボロになってしまうようです。チューブはシリコンチューブに交換すると劣化しないようです。天然ゴムはもっと足がはやいです。
工業用両面テープも自動車のバンパーもこれで貼り付けるほど強力で耐久性はあるようですが、やはり10年ぐらいが耐用期限らしいです。
金属バネ以外の緩衝材はやはり交換が必要なようなので、できるだけ簡単な構造で交換が容易にできるように設計しておく必要だと思います。
またモーター取付板や釣り掛け式の支持金具ももメーカーによっては剛性が足りないので、経年変化で狂ってくる場合も少くはないと思っています。
Posted by: ゆうえん・こうじ | May 18, 2020 09:17 AM
ゆうえん様
ご丁寧な説明ありがとうございます。両面テープ法はいつかトライしてみたいと思います。このあたりのこと、可動動軸の動きをどう吸収するかの仕組みだと思うのですが、キットを組んでいても「?」と思うことがまだいろいろあります。また、お教えいただければ幸いです。
Posted by: ヒロtk | May 19, 2020 09:33 AM