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8450をつくる(36)機関車のパイピング

ボイラーの給水管などのパイピングをおこないました。

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右側面は、給水管と排気管があります。インジェクターはキャブ前方に露出しています。コンさん経由で、額縁屋さんからいただいた米国型用ロストパーツを加工してとりつけました。給水管はφ0.7 排気管はφ0.8 です。

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このインジェクターはキャブ内取付タイプなので、レバーを切り取り 作用ロッドをつけました。

蒸気管は布捲き感仕様ですがそのままとしました。なお蒸気管を曲げ加工するとき折ってしまいました。コンさんに2個いただいていたので、作り直しました。二個目は蒸気管の部分のみ曲げ加工前にバーナーで焼き鈍しておいたら折れませんでした。ロストパーツは同一パーツの部分でも焼きナマされて柔らかい部分と硬化して固くなっている部分があるので、折り曲げるときは要注意です。

 

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左側面は給水管のみで、インジェクターは、溢水管の部分もキャブ内にあるようです。日本では8450形 8350形 7400形 などが、インジェクターは右側面はキャブ前に露出しており、左側面はキャブ内にあるようです。キャブ内の機器配置の都合でこういう変則的な配置になったと思いますが、詳細な理由は不明です。

 

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逆止弁はウィストジャパンのロストパーツを使いましたが、英国型用?で首の部分が長いので、米国型に使うと逆止弁がボイラーから飛び出して不格好です。以前9200の時はそのまま使いましたが、今回は首の部分を短縮加工して使ったら、逆止弁が飛び出し過ぎず格好良くなりました。左がオリジナル、右が加工後です。

 

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2850再び(2)

放り出していた原因のひとつが、ボイラー上面のディテールがよくわからなかったことでした。その後資料も出てきてある程度わかったのですが、そのままほったらかしでした。こういう調子だから、仕掛かり罪庫品が増えるのだと思います。

ボイラーバンドとタンクステイを追加しました。

2850原型と現在品川で保存されている機関車ではサンドドームの位置は違うようです。またサンドドームから出ている砂撒き管は二本だと思っていましたが、石島さんの図面をみると一本ですね。また砂撒き管作用ロッドの形態がよくわかりません。原型ではそれが写ってる写真が見あたりません。サンドドームは改造されているようなので、現在の形態が原型と同じとも限らないし・・ 一般的な米国型風に作ってデッチ上げるか、むしろ思い切って省略した方が良いかもしれません。

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タンクステイの帯板へのリベッティングは、帯板を打ち出し機の送り装置にルーズに固定して、長手の送りはクロステーブルで寸法を出して、横方向は帯板中心に引いたケガキ線を目視で確認しながらリベットを打ちました。最初からきっちり帯板を送り装置に固定するとリベット打っているうちに帯板が曲がってきて収集がつかなくなります。大きな板に打ち出したあと切り出すか、今回のように打つときにケガキ線を引いて位置を確認しながら打つしかないと思います。

なおリベットはそのまま使わずに、リベットの裏側から0.4φのドリルで孔開けして、真鍮線を埋め込んでいます。

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給水温め器の解説論文

ネット検索していたら、給水温め器の解説論文が1930年の機械学会誌に掲載されていました。

機關車給水温め器に就て 徳永晋作 1930 年 33 巻 155 号 p. 160-180

S4.3.13 機械学会での講演した内容のようです。

下記リンクからpdfがダウンロードできます

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmemagazine/33/155/33_KJ00003054951/_pdf/-char/ja

技術的な細かい解説もありますが、その当時の日本や海外の給水温め器の各方式について解説されています。

模型のパイピングにも有用な知識が得られます。

ふだん裏稼業でお世話になっているjstageですが、こういう論文も読めるんですね

最近は学会誌に論文書くとjstage への掲載許諾の証文を一筆とられますが、1930年だともう著作権も切れているので、そういうものがなくても掲載できるんでしょう。

その頃の機械関係の学会誌検索すれば、いろいろ蒸気機関車関連の情報でてくるんでしょうか

 

 

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水煙式発煙装置の試み(1) ペットボトル用超音波加湿器を分解する

最近ちょっと話題になっている水煙式発煙装置を作ってみたくなり、ペットボトル型超音波加湿器を購入して分解してみました。
購入したのは、ペットボトルの先につける水煙=ミスト発生部と超音波振動子のドライブ回路が分離しているタイプです。もちろん中国製でネット通販で送料込みで¥1500でした。

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キャップ部分についている超音波振動子はシリコンカバーを入れると20mm直径があります。シリコンカバー外すと16mm径でした。その下がUSBメモリ状のパーツ内部の超音波振動子のドライブ基板です。まだ特性は測定していませんが、ネットで検索してみると40V 100-150kHz程度の交流発生回路のようです。この基板でも8ピンのICで発振して右横の小トランスで昇圧してるのではないかと推測します。タクトスイッチは押す度にオンオフが切り替わるので、このスイッチ回路をうまく制御すると水煙の断続ができそうです。

とは言っても超音波振動子の直径が20mmあり、ネット上の情報では細い煙突では内部で結露して煙がでなくなるので、ボイラーが細くて煙突の長い中小型機に組込は無理のようです。当社工場資材庫のストック車両では、9600がボイラー内径が20mmあり煙突も短くて太いのでなんとか組み込めるかな?と思って検討中です。

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2850再び(1)

先日久しぶりに9割完成仕掛かり放置の2850を引っ張り出してきて、日乃電で走らせもらったらよく走ったのに気を良くして、完成に持ち込もうという気になりました。

いくつか気に入らなかったり不明だった箇所があったので放置していたのですが、そのひとつがシリンダー廻りでした。エコーモデルのパーツ米国型シリンダーを使ったのですが、この機関車には径が少し細くて気に入らなかったので作り直しました。

2/22の記事に書いたように、最近私は米国型シリンダーは3ピースにわけて作っています。後蓋はスライドバーなどを取り付けるので、シりンダーの胴体にハンダ付けで固定しますが、前蓋は磨き出しにするときは塗装後に接着固定するようにしています。

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上 新製したパーツ 下更新前(エコーのオリジナルパーツにスライドバーをつけた)

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左更新前 右更新後 スライドバーは、0.8角の洋白角線から加工しています。

5/18追加 シリンダー廻りのバランスが良くなりました。

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8450をつくる(35)煙室のディテール、丸ピン

煙室のディテールをつけました。ブレイス(煙室とフロントデッキを結ぶ棒)受けはボールドウィンによくある 丸形の3本のボルトでとめるタイプではなく 長方形の2本のボルトでとめるタイプです。クリーニングホールはウィストジャパンのロストパーツを使いました。

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底面のシンダ排出管は、米国型ナロー煙突座とおぼしきロストパーツと自作の挽物を組合せました 。
ご存じのように米国型では通常の煙室内のシンダ掃除は煙室戸を開けておこなうのではなく、クリーニングホールを開けて、ホースを突っ込んで水で流し出しますが、その排出管です。

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ところで、ボールドウインの機関車ではインジェクターと溢水管の接合部に球形のバルブ?管継ぎ手?がついているものが多いようです。
この球形のパーツは珊瑚の5900のキットにも挽物パーツが入っていますが少し大きすぎるようです。直径が1.5-2mmぐらいの球体が適当なように思います。ネット検索すると1.6mmφの真鍮球というのは既製品があるようですが、販売単位が大きすぎます。
そこで他に使えるものはないかネットで探していたら丸ピンというアクササリー用品を見つけました。本来はこのピンにビーズなどを差し込んでアクセサリーをつくるパーツのようです。0.6φの真鍮線の先が球状になっていて全体がメッキされています。球の直径は1.6φと2.0φがあるようです。ためしに2.0φにハンドレールノブに孔をあけるのと同じ方法で穴を開けてみました。これならインジェクターなどの球形部品の素材に使えそうです。
ネットでは自作法もでていて、真鍮線の先にロウ付け用フラックスをつけてバーナーで加熱すると、ガラスのトンボ玉のように先が球形になるとありました。しかしなかなかそろった先端径ができそうにないし、安いものなので既製品を購入しました。トンボ玉名人のKさんなら自作できるかもしれません。

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8450をつくる(34)ハンドレール

ハンドレールノブを取り付けて、片面のみ仮のハンドレール通してみました。
左右一本で通すと分解が困難になるので、どこで分割すべきか考え中です。

KTさんの8000形は煙室部で分割されているようです。

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使ったハンドレールノブ
は、ボイラーが珊瑚の2.7mm 煙室側面も珊瑚の2.2mm 煙室扉がニワの1.7mmです。
ハンドレールノブも挽物製が減って、ロスト製が増えてきました。
サカツウやイモンは挽物発売していますが、コストが高いですね。

まあ自分が模型できる間の分はストックあります?が・・・

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8450をつくる(33)発電機はどうする?

山陽鉄道の機関車には、やはり大きなヘッドライトと煙突前の発電機をつけたいです。

ところがこのヘッドライトと発電機の図面は、畏友U氏のところにもない(=日本国内には存在する可能性が低い)そうです。

W&Iコレクションの写真では、5900、6120、8350、8380、8450に取り付けられた写真があるようです。

珊瑚の5900キットにはこのロストパーツがはいっています。だだアメリカの参考書などをみると、円形のファン側はともかく,発電機側は少し小さすぎるしもう少し厚みもあるように思います。とはいってもこのパーツ絶版入手できないし、米国製のロストパーツでも適当なパーツもないようなので、やはり発電機自作するしかなさそうです。下の二枚の写真は珊瑚の5900です。

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そういえば5900も少し問題あって、2年以上手が止まっています。そろそろ再開しないと・・

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8450をつくる(32)ランニングボードとボイラーの固定

ランニングボードとボイラーの固定は、実物同様ボイラーにステイをつけてそれに固定するのが実感的です。しかしそうやって固定するとランニングボードの水平を出すのが意外に難しいし、ボイラージャケットとランニングボードを塗り分けるときマスキングが厄介です。そこで、写真のようなT字型の金具で固定することにしました。これだと全体を組んだ後で曲げることによりランボードの高さと水平が調整できます。後方はキャブの床板にネジ止めです。最近は実物同様の造作に倣うより、あとで修正・調整しやすい構造でつくるようしています。

 

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こういう不定形の金具は、エッチングキットのランナーをストックしていて、利用しています。板から切り出すより楽です。

 

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DCC小型コントローラー

DesktopStationさんが、試作お試し(人柱?)発売されたDCCコントローラーD99HACX PowerHackをケースに組み込んでみました。 これはKATO パワーパックスタンダードSXの基板を入れ替えて、DCCパワーパックに改造するキットですが、CV値やアドレス読み出しのできる小型DCCコントローラーが欲しかったので、タカチの小型ケースTW7-4-11G に組み込んでみました。

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内部配線です。ボリュームは手持ちの20KΩを使いましたが、問題なく動きました。

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ケースへのタクトスイッチなどの穴開けの位置決めは、基板をスキャナで撮ってプリントアウトしたものをケースにテープで仮止めして穴開けをおこなうと簡単でした。

なおこのキットは、ショートや過負荷に対して敏感すぎるので、テスト用には好適ですが、DesktopStationさんが推奨されているモータードライバーICの交換も検討しようと思います。

なおD99HACX PowerHack 基板キットは、量産にはいたらず現在は販売されていません。

※6/10追記

使ったのは PowerHacではなくD99HACXでした。



 

 

 

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8450をつくる(31)テンダー縁取り

テンダーの縁取りが、エッチングパターンでは弱いので、t0.4から削り出した甲丸線をハンダ付けで貼りました。
実物からみるとオーバースケールなのですが、私はこのぐらい彫刻的な?凹凸がある方が好きです。これはボイラーバンドの厚みにも同じことがいえます。

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テンダーのディテール工作は、某氏が作成されているタンクステイ?などのロストパーツ待ちです。

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