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7000タイプを作る(35) 客車

雑誌掲載用原稿が書けたので、TMS編集編集部に連絡したら、近日中に記事用写真撮影がおこなわれることになりました。機関車一両では寂しいので、この機関車用に揃えた客車も一緒に撮っていただくことにしました。

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これまでは二両だけだったのですが、もう一両追加して三両編成にしました。なお客車は既製品の改造です。ミニトレインズブランドのHOn30米国型客車を改造しました。

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右がオリジナルで左が改造後です。台車は欧州型のようの小型ボギー台車がついていますが、これはあまり似合わないと感じたので、昔 米国のRoundHouseブランドで分売されていたプラ製のHOn3客車の台車に履き替えました。なお車輪は10.5->12mmに改軌しました。車軸に段が突いていなかったので、13mmゲージャーの方がよくおこなわれるトントン改軌の要領で改軌しました。なおカプラーはイモンカプラーHO-102を取付腕をつくって台車マウントにしました。製品のトラス棒は台車に当たるので切除しました。

今回は車体の色はそのままにしましたが、屋根は濃緑色に塗られていて実感的ではなかったので艶消し黒に塗り直しました。タミヤのアクリルカラーXF1を筆塗りし、完全に乾く前に綿棒で擦って艶を整えました。屋根を塗り替えただけで、元製品のおもちゃっぽさは消えたように思います。

有名なSierra鉄道の短い客車をナロー化したような雰囲気になりました。

 

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8450をつくる(42)ブレーキ装置(続) 実物の話

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 上の写真は8350です。

  8450形の写真をみていると、キャブ下には蒸気ブレーキのシリンダーがついていますが、フロントデッキとテンダー後面には真空ブレーキホースが付いています。やはりセノハチなどの勾配区間で使用する機関車なので、真空ブレーキと蒸気ブレーキの両方を装備しているのかと思い、真空ブレーキシリンダーを写真で探してみたがよくわかりません。

 畏友クラーケンさんにうかがってみると、一両の機関車が真空ブレーキと蒸気ブレーキ2系統を持っていることはなく、この機関車は蒸気ブレーキ制動だそうです。真空ブレーキホースは、貫通管のみではなくエジェクターも持っていて、附随車の真空ブレーキ制動のためだそうです。そういえば山陽鉄道は、早い時期から真空ブレーキを装備しており、ブレーキシリンダーのない貨車にも貫通管を装備していたということを思い出しました。

 おそらく8350形あたりも同じだと思います。おなじ山陽鉄道のロコでも最初中国鉄道に入った、8380形は最初から機関車本体も真空ブレーキ制動だったようで、キャブ下に真空ブレーキシリンダーが見えます。

☆8/21追記

 何でも例外はあるようで、九州鉄道の8550形は、蒸気ブレーキと真空ブレーキ両方持っていたそうです。

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模型としての割り切り構造

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実物の米国型のキャブは、側面からの見かけ上のキャブの床板部分には椅子がのっていて、中央部分は低くなってテンダー床板と同じ高さであり、この部分に機関助手 Firemanが乗って石炭を焼べるようになっています。ところが模型では左右の床板が一体になっていた方が、強度的にも工作上も都合がよいので、キャブの床板は中央でつないで左右一体に作ることはよくあります。今回の8450形もそのように作っていますが、実物では中央の部分はありません。またこの本来のキャブ中央床板部分には機炭間ドローバーの止めねじなどがあることが多いので、むしろダミーの
床板を見かけ上のキャブ床板部分につくって、キャブ後面の開口部だけ切り欠いておいた方が模型としては都合がよいと思います。

また実物ではブレーキロッドが中央1本の機関車も多いです。今回の8450形は実物の構造はよくわからないですが、8000番台のボールドウィン製のテンダー機関車では、かつて鉄道史料40号に掲載された臼井さんのブレーキ装置の解説記事によると中央1本のものが多いので、この機関車もおそらく中央1本だと思います。ただ実物どおりに作ると ギアボックスや動輪押さえ板の止めねじに支障するので 左右2本として作っています。

走り装置を実物どおり作ったのでは、よく走る模型はできないといわますが、材料の板厚や線径だけでなく形態もそのままの構造で縮小して作ればよいというわけではないと思います。走る鉄道模型はソリッドモデルと違って、模型としての強度や工作やメンテナンスのしやすさを考えた構造がよいと私は思います。とはいっても実物の構造を調べないで、適当に作ったのでは、手抜き工事としてしか評価はされないと思います。

 

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8450をつくる(41)ブレーキ装置

ブレーキまわり、テコやロッド類を凝って作られる方も多いですが、私は簡略化して作っています。
なお第一動輪の前のブレーキシューは、スペース的に厳しいので省略しました。

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この機関車のブレーキロッドの詳細は不明ですが、8000番台のボールドウィン製のロコは中央1本のものが多いようです。ただ模型ではギアボックスや動輪押さえ板のネジが中央にあり支障しますので、実物とは違いますが左右2本にしています。

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車両を裏返さないと見えないディテールは、簡単につくることにしています。

それで浮いた時間と労力を例えばドームのカーブの整形など、基本的なプロポーションの仕上げに当てています。

とはいってもかのボブ・ブラウン氏のようにブレーキシューまでは省略していません。

 

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2850再び(4)ほぼ完成

ほぼ完成しました。

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下回りはバルブロッド、クランクロッカーアームを追加しました。

上回りはスチームドームについた汽笛と安全弁を追加しました。汽笛は挽物で作ると折損しやすいので、真鍮線とパイプ、ハンドレールノブの頭を切り取った球体で作りました。私は汽笛引棒と汽笛のレバーは、細線で作ると破損しやすいのでつけないことにしています。なおドームてっぺんの安全弁は、KATOの蒸機用安全弁(挽物)を利用しました。

あとは塗装だけですが、何色が似合うでしょうか? やはり赤かマルーンでしょうか?

またPFMサウンド仕様で作ってありますが、DCCサウンド化するかどうかも悩ましいところです。

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外貨デビットカードでのPaypal払

米国の通販のPaypal経由の支払に、今回ははじめてSMBCプレスティアのマルチマネーデビットカードを使ってみました。

Paypalは、支払相手業者にクレジットカード番号を知らせる必要がないのがよいですが、そのまま円決済すると、Paypalの決済手数料が3-4%で高いようです。外貨建てでクレジットカード決済することも可能ですが、それでも手数料が2%以上かかってしまいます。マルチマネープリペイドカードだと支払手数料はゼロで、外貨預金口座から支払えます。もちろん日本円口座から外貨預金口座に振り替るときには為替手数料が必要ですが、1$あたり1円なので1%以下で、レートのよいときに振り替えられます。今回は少額の買い物なので、安くなったといっても数十円ですが、少しお得でした。

 

 

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2850再び(3)前部のディテール追加

煙室まわり、フロントデッキまわりのディテールアップしました。

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フロントデッキ上の尾灯掛け(エコーモデルロストパーツ)と先輪バネカバーを追加しました。
後者はKSモデルの列車無線アンテナの挽物パーツ利用です。
煙室サドル中央の継ぎ目部分のディテールを追加しました。
水タンク前面のステップ(エコーモデルロストパーツ)追加しました。

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現在 品川の保存機は、シリンダーのスライドバルブカバー前面に安全弁空気弁(リリーフバルブ)がついていますが、原型ではついていないようなので、穴を埋めました。

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模型用語 実物用語

模型だと日本ではサンドドームだが、英語ではSand Box というのが正しいが、前者の方が日本では模型用語として通用しているので、サンドドームと呼んでよいのではないか ということをコンさんがブログに書かれていました。

確かに米国のPrecision Scaleのパーツカタログみると、Sand Boxと書かれています。ただ目次にはDomes(sand)という項目あるので、Sand Domeといういい方もあるのかもしれません。またSand Boxという言葉には、サンドドームだけではなく、動輪のスプラッシャーカバーと一体化した砂箱や 電関などの台車についた砂箱も含まれるようです。

ところで模型でいうロッドピンも 実物ではクランクピンというようですが、イモンの商品検索でみるとKATOとアダチがクランクピンという商品名で、金岡工房がロッドピンという商品名ですね そういえばサンゴもロッドピンという商品名でした。

別に元の英語に忠実である必要もないと思いますが、メーカーによって混用されるのは、わかりにくいですね。

 

 

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8450をつくる(40)フロントデッキのディテール

フロントデッキのディテールを追加しました。

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バッファーは、KKC特注品のバッファーヘッドにコンさん特製のロストの胴体を組み合わせました。固定式です。
ランプ掛けはエコーのロストパーツ(尾灯掛けデッキ用)です。
ブレイス(煙室とデッキをむすぶ支え棒)の先端部はバイスで潰して、真鍮線を植え込んでいます。この真鍮線の先がデッキに開けた穴に差し込まれて位置決めズレ防止となります。

 

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8450をつくる(39)テンダーのディテール(続)

テンダー上回り前面のディテールを追加しました。

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前面の水タンク支えステーは、後面につけたロストパーツは使わず、いつもどおりエコーモデルのブレーキ棒パーツから加工しました。

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水タンク送水管開閉レバーは、台座の部分は段付きネジから加工しました。昔のTMSによく載っていた技法です。といっても昔はネジ込んでヤスリで頭を落としていたようですが、今回はあらかじめ旋盤で頭を削って0.5φの穴を貫通させてからねじ込んでいます。

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ステップはサンゴの2400用ロストパーツを利用しました。

ステップやランプ掛けなどのロストパーツは柔らかいので曲がりやすいですが、板材や角材から作った固いパーツだと折れたり、ハンダがはずれるので、どちらがよいともいいがたいですね。

 

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8450をつくる(38)ディテール追加

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逆転器引棒など追加しました。

ブレイスや手すりは仮付けです。

砂撒き管はやはり0.5φでしょうか?

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真鍮ブッシュ

スペーサーやワッシャやブッシュなどの専門メーカーである廣杉計器から切削品の真鍮製ブッシュが発売されました。

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https://hirosugi.co.jp/products/B/B0000-0000TC.html

HO/16番サイズに使えそうなのは最小のB2030-5815TCです。

旋盤で挽けばよいようなパーツですが、数が要るときやチャック付け替えたりしないといけないときは、面倒なのでこういうパーツをストックしておくと便利です。・・・といって罪庫が増えるのでしょうか 1個20円なのでコスパはよいと思います。

あとポリスライダー製のプラワッシャで、エコーやイモンからこのメーカーのと同等品が発売されていますが、直接注文だと模型屋さんのラインナップにない0.13tのワッシャがあり、軸受ガタの微調整に便利です。

真鍮ブッシュの使用例です。ボギー台車のマクラバリ止めの段付きビスの代わりに使えます。

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鉄道模型用自家発電機

旧ホームページの内容修正です

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内野日出男さんが仕組みを考案された模型用自家発電機です。ハンドルをまわしたものをギアで増速。それでモーターをまわして発電し、鉄道模型を走らせるというものです。これを須藤健一さんが、田宮の遊星ギアを使って増速するよう改良されました。

私はずっと仙台の今野さんが開発されたのだと勘違いしていて旧ホームページに記載していましたが、今野さんに確認すると

内野さんは平ギヤ2段で増速していたのを、大きな平ギヤ1段で今野が作ったら、タミヤの遊星ギヤで出来ますよと教えてくれたのが須藤さんです。

というのが真相でした。須藤さん大変失礼しました

私は遊星ギアを400:1のギア比にし、昔のキャノンの18ミリ径コアレスモーターをまわしています。ハンドルはチヌ釣りのリールのハンドルで す。なおコアレスモーターや低消費電力の小型モーターの車両はよく走りますが、旧式の電力大食らいモーターを積んだ車両はびくともしません。
この発電器の意外な効用は、これで車両を走らせると集電不良で止まれば急にハンドルが軽くなるし、ショートして止まると急にハンドルが重くなるので、手加減で車両の状態がわかることです。

 

7/9追記

あまり早く回すと電圧が12v以上出るようです。モーターだけの車両なら問題ないですが、電子回路を搭載したような車両では、その電子回路の耐圧超えて破壊することがあったのを思い出しました。電子回路を搭載した車両では使わない方がよいと思います。

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DCCコントローラー開発用基板

DCCコントローラー開発用基板を作りました。

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DCCコントローラーを作るといっても、私の場合はコアな部分は、NMRAやDesktopStationさんのライブラリを使って、インターフェースを自分好みに組み上げるだけなので、AruduinoNanoベースの開発基板をつくりました。これにスイッチやらボリュームやらを接続して、コントローラー回路を開発するつもりです。

現在計画中なのは、某鉄道模型バーの新装開店祝いにする 簡単DCCコントローラーと 某クラブ用のDC・DCCのどちらにも使えるデモ用の自動往復運転システムです。

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8450をつくる(37)テンダーのディテール

テンダー後面にディテールをつけました。
タンク受け金具とバッファー胴体は、コンさんの特注ロストをわけていただきました。今回のロコでは非常にコンさんにお世話になっています。
ランプ掛けはエコーモデルのロストパーツです。こういうロストパーツをつけると精密感が出ます。給水ハッチは、サンゴの86用挽物パーツを加工しました。

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台枠に横梁をつけました。実物はもう少し薄いようですが、イモ付けしており強度不足になりそうなので、厚めにしてあります。二軸軸受の直前にももう一つあるのですが、前方にはステップつけるので、煩くなるかと思って見合わせています。
少しは足回りが締まって見えるでしょうか?


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まだテンダー前方のディテールは未完です。

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