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フリーランス・モーガル(8)先台車

少し放置していた宮沢Bテンダー改造フリーランス・モーガルです。先台車の8.5φ先輪の当たりを考えると前端梁を結構前に出さざるをえなくなり、その結果フロントデッキが大きくなり「ツラが間抜け」な印象となってしまい少し気に入りませんでた。動輪が11.5φなので先輪は8.5φぐらいが適当かと実物の蒸機から考えて設計していました。

もう少し小さな先輪に改めた方がよい、7.6-8.0φぐらいが適当かとと考えていましたが、アルモデルの7φ車輪が手に入ったので交換してみると小さすぎる感じもなくよく似合います。先輪が多いとフロントデッキを高くせざるをえず、形式5用のカウキャッチャーのロストパーツも端梁との位置関係がイマイチだったのですが、これも具合がよくなりました。またフロントデッキ自体も2mm短縮できたので、前面の印象も締まって間延び感が消えました。

フリーランスを設計するときは、類似した実物の寸法に準拠することが多いですが、今回の先輪径はそれにとらわれ過ぎていたように想います。もっとモデルとしてのバランスを考えて、デザインしてもよいと痛感しました。

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前照灯は両面テープで仮止めしただけですので、傾いているのはご容赦ください。

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 先台車は、珊瑚の15周年記念廉価版8620キットの先台車パーツです。板をプレスして曲げただけの簡易部品ですが、むしろこのロコにはよく似合います。中心ピンの位置だけ改造しました。またもとのパーツは3.0φ車軸の車輪用なので、アルモデル7φ車輪に嵌まってる軸受カラーがちょうど嵌まりました。車輪押さえ板省略してもよいか?と思うぐらいピッタリ嵌まっています

 

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新しいコンデジの焦点深度合成マクロで撮ってみました。フロントデッキからテンダー後端までフォーカスが合っています。

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日昇のコンコッペをつくる(6)キャブ改造

ギアボックスはm0.4の平ギアを注文中なので、先にキャブの改造にかかりました。

このキットの外観でコッペルらしくなくてキニイラナイのは、キャブの側面開口部が広すぎるのとキャブの前の炭庫の前端が直角に折れ曲がっていることです。なおこれはあくまで個人的な感想で、感じ方には個人差があります。

キャブ開口部については、キャブ前面から開口部までの割合(赤線)が キャブ前後の長さに(青線)対して、このキットでは20%程度です。実物写真や金田さんの形式図で測ってみると、だいたい30-40%ぐらいの比率のものが多いようです。というわけで、35%ぐらいになるように改造しました。

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 上が改造予定図面 下がキットオリジナル図面(日昇工業提供)です

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キャブ前上半分のパーツをt0.4真鍮板から切り出して、キャブ窓引き戸受けの部分を削り取って嵌め込んでハンダ付けします。

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下半分(腰板部分)に、t0.2真鍮板から切り出して折り曲げた外板を張り付けて、前下部の欠き取りを仕上げます。

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実機の下半分の腰板は、キャブ側板より板一枚出ていますが、鉄板一枚なので、1/80にすると0.1mm以下の厚みだとは思いますが、彫刻的(な彫りの深い)表現ということでヨシとしました。

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キャブの前の短いサイドタンク状の部分は、水タンクではなく石炭入れです。キットの説明書も上面に付けるパーツはA11水タンク蓋となっていますが、正しくは炭庫の蓋です。把手の位置も中央ではなく外側寄りです。奥に蝶番があって上にパカッと開きます。板橋の城北公園コッペルの写真です。

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サイドタンクのついていないコッペルの機関車は、主台枠の中に水タンクがあります。ボトムタンク(和製英語?)ではなく、ウェルタンクと呼ぶのが正式の英語名称のようです。

 

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キャブを組み上げました。4面とも一番上にエコーモデルのリベット付き帯板を貼りました。

ボイラーは作り直すのでキャブ内まで貫通するように、前妻板にボイラーの欠き取りを開けました。

 

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コンさんの12/27のブログと同じような角度で撮ってみました。キャブの感じがかなり変わっているのがおわかりいただけるかと思います。 

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日昇のコンコッペをつくる(5) シリンダーブロック、前端梁

シリンダーブロックのスライドバーは、コンさんが書かれているとおり、パーツをハンダ付けしただけでは強度不足だと思います。またこのキットの不可解なのは、洋白板エッチングのパーツもあるのに、なぜかスライドバーのパーツは真鍮のエッチング板の方に含まれていることです。
私はキットのパーツは使いませんでした。シリンダー後蓋の凹んでいる部分に、0.6φの孔を開けて、そこに0.6φ洋白線から加工したスライドバーを差し込みました。0.6φ洋白線は万力で押しつぶすと0.8mm幅で0.4mm厚の帯になるので、差し込み部分を残して万力で押しつぶしました。洋白線からつくったので銀色ですから、後でメッキする必要がありませんし、オリジナルより細身になって格好良くなりました。なお固定には強度の強い銀入りハンダを使いました。クロスヘッドは真鍮ロストパーツなので、あとでニッケルメッキします。

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前端梁は床板の一体のパーツになっており、本来は折り曲げて使うようになっているので、折り曲げ用の溝を帯板で埋めました。

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本来の高さより2mm長くして切り取り、前端梁として使います。 

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上が表面、下が裏面です。

まだギアボックスの構造が決まらないので、フレームが組立てられません。

 

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日昇のコンコッペをつくる(4)主台枠(続)

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フレーム内に横梁をつけて、前部床板はキットオリジナルとは違って上回り側につけます。

 

モーターを仮置きしてみましたがなんとか収まりそうです。
まだギアが決まらない、現在の動輪のギアを生かして二段減速にするか、動輪のギアをだるまやのM0.25に打ち替えてしまうか 検討中です。

この機関車は、スケールモデルの西大寺コッペルとは全然違うが、どうみても西大寺コッペルにしか見えないモデルを目指します。
藤井良彦氏のHPの言葉をおかりすれば「写実的な似顔絵ではなく、かつて新聞によく載っていた、政治風刺の時事漫画での政治家のキャラのように、誰もが似ていると思う上手な誇張」を理想としていますが、どこまでできるか挑戦してみます。
と大風呂敷を拡げておきます。

 

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日昇のコンコッペをつくる(3) 主台枠

私はやはり床板一直線は、自分のコッペルのイメージとは違うので、前部床板は2mm嵩上げ改造することにしました。

そのまま継いだのでは、台枠側面のの継ぎ目が目立ちそうなので、キットのt0.6の主台枠の外側にもうⅠ枚t0.3の真鍮板を貼ることにしました。

主台枠外幅が変わらないように加工していきます。

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はんだ付けで貼り合わせて、開口部を切り抜きます。軸孔部分だけは、貼り合わす前に加工しておきました。

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後部床板は、フレームとほぞ組するようになっているので、主台枠上部の突起が嵌まり込むスリットを内側に削って拡げました。右が加工前左が加工後です。0.7mm幅のスリットを1.0mm幅に拡げます。

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主台枠後部の長方形の開口部は下に1mm拡げました。

前部床板は使えなくなるので自作します。

最初は主台枠の前後を切り詰める作戦でしたが、煙室戸・ボイラーを新製して延長することにしたので、主台枠の前後長はそのままにしてすすめます。

 

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日昇のコンコッペをつくる(2) 参考書

今回のキット組みで参考になる本といえば

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一番は機関車史研究会の金田さんの「O&Kの機関車」でしょう

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西大寺のロコの大判の写真が載っている牧野さんの「自転車に抜かれたコッペルたち」が参考になります。

ただこの二冊とも残念ながら売り切れ絶版です。

あとは木世出版の「狭軌鉄道Ⅰ」のタッド斎藤さんのコッペルの記事も参考になります。

 

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岡山模型店主の赤木さんからは、上の宮崎交通4号機の画像をいただきました。(無断転載禁止)

日昇工業のキットのメーカー完成写真ではシリンダーから立ち上がった蒸気管が煙突の横に垂直に立って曲がっていますが、宮崎交通4号機の実物はこの写真のように斜めになっているようです。

私はまだキットを眺めて、組立作戦の戦略を練っているとこですが、すでにコンさんがブログでこのキットの組立リポートを早速はじめられました。私もコンさんの作例を参考にして組もうと思います。

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日昇のコンコッペをつくる(1)キット購入

一昨日 岡山模型に行って、話題の日昇工業の宮崎風コッペルのキットを購入してきました。そういえばリアル模型店に出かけて店頭でキットを買うのはもう十年ぶりぐらいかもしれません。

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このキットですが、コンさんがトーマモデルの宮崎4号機を改造されたものをパイロットモデルとして、それをベースにして設計されています。だから「宮崎風」らしいのですが、らっきょう煙突がつくなど、ちょっと違うような気もします。宮崎交通のコッペルというより、コンさん風のコッペルというのが、一番適当かと思います。コンさんのつくられたHOnドコービルキットは、ナローモデラーには通称「コンドコ」といわれているようなので、「コンコペ」では語呂がわるいので「コンコッペ」と勝手に呼ぶことにします。

らっきょう煙突といえば、やはり西大寺鉄道だと思うので西大寺風に仕上げることにします。ただ西大寺鉄道は3フィート軌間ですし、モデルの最初のプロトタイプの宮崎交通の4号機もニブロクの機関車を無理矢理サブロクに改軌したような格好をしています。それを実物の標準軌に相当する16.5mmの線路で走らす機関車に仕立てようというのですから、スケールモデルとしては破綻しています。というわけで「16番の思想」によりBタンクの機関車に西大寺のコッペルのエッセンスを落とし込んで、肖像画=スケールモデルではなく似顔絵=セミフリーランスとして仕立てるしかありません。
こういうナローゲージの機関車を16.5mmで走らせるようにしたセミフリーランスの製品としては、以前ツボミ堂から発売されていた木曽森のB1タンクがあります。

このキットの説明書には図面がのっていませんが、日昇工業さんにお願いしたら、データファイルを送っていただけましたので、それを使って改造作戦を立てました。基本的にはボイラーを新製・延長して、西大寺のロコに特徴的な煙室が前端梁から少しはみ出しているようなプロポーションにします。また全部床板は少し嵩上げして、全体からみると二段にします。あとは追々 自分のコッペルのイメージと違う部分を改造していきます。

以前購入していたトーマモデルの宮崎交通4号機は、C型化しようとアホなことを考えて、動輪までは改造したのですが、上回りでちょっと改造に問題があってペンディングとなっています。その時にいろいろ妄想したので今回はそのノウハウ?で設計改造していきます。

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黒線がキットオリジナル、赤線が改造予定図面です。

なお動力装置はキットオリジナルだとモーターがキャブ開口部から見えて無粋なので、トーマモデルの新型コアレスを横に寝かせて使うことにします。キャブディテールは簡単に済ませるつもりです。

 

 

 

 

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焦点深度合成機能のついたカメラ

以前から欲しかった マクロ焦点合成機能のついたコンデジ オリンパスTG6を購入しました。

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通常の撮影だと キャブより後がボケていますが

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マクロ撮影の焦点深度合成機能を使うと キャブやテンダーはいうに及ばず、背景の雑物まではっきり映ります

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模型撮影にはよいカメラですね

これまでブログの撮影はiPhone7を使っていましたが、今後はこのカメラを使うことになりそうです。

ただ使い勝手は模型撮影用としてはイマイチです

パソコンに画像を持ってくるためには、USBコードで接続する必要がありますが、耐候・耐水機能を謳っているため、USBコネクターカバーの開け閉めが結構面倒です。なおオリジナルではパソコンに直接wifiで画像転送はできない仕様のようです。タブレットやスマホには専用アプリでwifi転送できるようですが、いちいち経由させるのも面倒なので、メモリカードに手もとにあった旧東芝のFlashAirW-03を入れて、パソコンへ直接wifi転送できるようにしました。

追加

一応カメラとパソコンをwifi接続はできないことにオリンパスの公式見解はなっているようです。

なぜカメラのwifi転送機能は汎用のwifiファイルサーバー機能をつけるのではなく、専用アプリ作りたがるのかと思ってネット検索したら、裏技ではできるようですね.今度試してみようと思います。

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妄想 ピーコックのテンホイラー

 「海をわたる機関車」によると1910年鉄道院が、国産化モデル機関車を発注するとき、ノースブリティッシュNBL社だけではなく、過熱式蒸機製造の実績がないので指名メーカーから外されたベイヤーピーコック社も在日イギリス大使経由で圧力かけて、応札したらしいです。しかし結局受注はできず、英国からはNBL社の8700形のみが輸入されました。
 とはいっても不屈のジョンブル魂を持った英国人のこと、後年ベイヤーピーコック社は満鉄にテンホイラーのテホサ形とコンソリのソリサ形を外交圧力を使って?納入しています。
 ところでちょうど同時期1911年にベイヤーピーコック社が、オランダ国鉄向けにテンホイラーNS3700形を輸出しています。これは標準軌で動輪直径も1850mmと国産化モデル機関車の仕様からはひとまわり大きいのですが、これをダウンサイジングすれば、ベイヤーピーコック風の格好のよい英国型テンホイラーができたように思います。満鉄のテホサ形は耐極寒仕様のため武骨ですが、NS3700形は英国流の優美な外観を持っています。
 NS3700形は、メインロッドを第一動輪にかけたボルジッヒの8850形のような軸配置なので、8850をベースに8700の上回りを合体させていけばそれなりにまとまるように思えました。
 というわけでいつものように片野さんのイラストを使わせていただき、パソコン上で切り貼りしてみました。

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 ストレートボイラーで切り継いでみましたが、ベルペア火室もよく似合うかもしれません。
 もしこういう機関車が輸入されていたとしても、国産の8700のようなダブルボギーのテンダーがついていたと思いますが、やはりピーコックの機関車はリベット付き三軸テンダーが似合うと思います。
珊瑚の廉価版15周年キットの部品も1両分ぐらいは手もとにあるので作ってみたいです。
とまた妄想を書いてしまいました。

 

追加
オランダのモデラーさんのホームページに綺麗なNS3700の実物写真が載っていました

 

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8100再レストア(2)動輪の分解と再組立

軸箱の入替は動輪を抜く必要があります。

コンさんの動輪抜きジグを使ってボール盤で抜きました。

珊瑚の動輪は軸端部の形状でテーパーが強く一番奥の部分で強く圧入されているようなので、ボール盤で抜いてもヌルッとは抜けず、ポンと抜けます。また特に珊瑚の動輪は一旦分解すると弛んで位相が狂いやすいので、車軸の軸端部にローレットを切りました。トビーや昔の天賞堂の蒸機用動輪にはローレットが切ってありましたので弛んで位相が狂うことはなかったようです。

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ローレレットはJHTのホルダーにローレット駒をつけて動輪に押し当てて回します。モーターで回すのではなく、コレットチャックと反対側につけた手回しハンドルで回します。鍋屋バイテックの既製品のハンドルです。

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ローレットは段差部全体ではなく、できるだけ車軸中央よりに1mmぐらいの幅で切ります。軽く手で圧入して最後は旋盤でキュッと押しています。

オイルレスメタル製の軸箱と車輪と軸箱の間に製品オリジナルの薄い真鍮ワッシャの代わりに、0.125tのナイロンワッシャを入れて組み立てます。

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位相合わせには写真の様なジグに動輪をセットして、旋盤に装着して、コレットチャックと心押し台のドリルチャックに押し棒をくわえて、心押し台の送りでキュッと圧入しています。詳細は以前の解説記事をごらんください。

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位相は一発であって、調子よく転がります。

なおこの8100はもう30年以上前に組んだ珊瑚の最初の製品です。
ボイラー直径を1mm細くして、テンダー上回りも幅が広いので曲げ直しています。
ドーム類もカーブを削り直しています。
今回はこの製品のウィークポイントである真空シリンダー廻りを改造します。

最近このキットに着手しようという方が数名おられるようですので,ご参考までに。

 

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雉子鳴駅探訪

神戸の日乃電にお邪魔して、展示されている宮下洋一さんが作られた雉子鳴駅セクションに、拙鉄のCタンク(汽車会社20t エコーモデルキット組立)を乗り入れさせていただきました。このセクションのオーナーのOさんと日乃電店主の岸さんにはご快諾いただきありがとうございました。

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帰宅してよくみるとデッキ上のつかみ棒が曲がっていました。お見苦しいところをお見せしてもうしわけありません。

また今回はiphoneで撮影しましたが、やはり焦点深度合成機能を持ったデジカメが欲しくなりました。

 

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桜木町の110形

もう2w前になりましたが、仕事で横浜に行ったときに、桜木町の110形を見に行ってきました。


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ランボード前部 シリンダー前蓋の逃がし弁の上に孔が開いているのは新発見でした。
他形式でもこの孔は開いていたのでしょうか

この機関車はメーカー組立図もありますし、作ってみたい機関車ですね。
動輪も15.5φです。


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オーストリアの蒸機スタイルブック

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Sさんがこの本をお持ちになっているのをみて、私も欲しくなり、Abebooksで検索したら、ウィーンの古書店に在庫があったので送ってもらいました。送料込みで31ユーロでした

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オーストリアのスタンダードゲージの図面集ですが、こういう古典機や

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小型機の図面もあります。
組立図とは違ってこういう外観を描いた図面を眺めるのもまた楽しいです。

 ネットで世界中の書店から本を買えるようになったのは、良い時代になったと思います。

 WHOウィルス(COVID-19)のせいで外国には当分行けないので、外国の汽車の本を眺めて想いを巡らせています。

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8100再レストア(1)軸箱の交換 ペデスタルの拡幅

40年近く前に組んで,10年ぐらい前?一旦レストア目的で塗装剥離して放置されていた8100にまた少し手をつけました。

レストア時にも走行が不調だったのですが、原因は挽物製の軸箱にあるようです。昔の珊瑚製品によくみられた挽物製の軸箱はしばらく走らせないと油などで軸とひっついてしまうようです。固定軸や線バネで強く押さえる旧式の軸ばね可動では注油してしばらく動輪を強引に回すと復活して問題ないようですが、イコライザー可動だとひっついたまま軸箱ごと回ってしまうようです。この8100もそういう状態になっているようで、軸箱のイコライザーに当たる部分が擦れていました。

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車軸が3mmφでペデスタルが4mm幅なのでそのまま適合するオイルレスメタル製の軸箱はないので、ペデスタルの幅を左右0.5mmずつ拡げることにしました。上方は0.3mm拡げました。メーカーの蒸機はイコライザーの上下動は0.5mmぐらいとっているものが多いようですが、実用上は0.3mmぐらいあれば十分なようです。

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ややペデスタル上部のフレームが細いように感じますが、中型機なので大丈夫だと思います。

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動輪の軸箱は一旦抜いてオイルレスメタル製の軸箱に交換します。

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まだ動輪の軸箱交換してないので、仮に珊瑚の1850用動輪をはめてみました 。よく転がります。

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8100形用と1850形用動輪は直径は15.5φで同じですが、前者はスポーク上にロッドピンがあり、後者はスポークの間にあるので、バランスウェイトとスポークの位置関係が違います。

 

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