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動輪位相合わせジグをいじる(続)

この動輪位相合わせジグでは、クランクピンの直径に応じて、(車軸直径ークランクピン直径)/2の角材をM形の部分に貼り付ける必要がありましたが、クランクピンの代わりに車軸径と同じ位相合わせピンを使うことにより この作業を省略できるということをHさんがコンさんに進言されたようです。
そこで私も直径3mmの位相合わせピンを作ってみました。ただこのピンを使うと (車軸径+位相合わせピン径)/2>車軸押し子の直径という寸法の制約がでてきます。そこで押し子の位相合わせピンに当たる部分を半月形?にフライスで削ってみました。これならクランク半径の小さい小径の動輪でも大丈夫です。

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 車輪を取り外した状態です

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 右が位相合わせピンの当たる場所を削った押し子です。
反対側の押し子は直径2mmとして位相合わせピンに当たる部分を少しやすってあります。

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押し子の裏側には穴を掘って小さい円筒状のマグネット(φ5.0x3.0)を挿入固着してあります。

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なお位相合わせピンには、外径3.0内径1.1?のパイプから加工するのが便利です。このパイプは、エアブラシ用のスプレー缶の口金です。ニッケルメッキしてありますが、引抜材ではなく快削真鍮製?のようなので加工しやすいです。
このパイプはセンターに孔が開いているので、コレットチャック使わなくても三つ爪チャックで加工できます。

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動輪位相合わせジグをいじる

コンさんが頒布されている動輪位相合わせジグが届いたので少しいじってみました。コンさんはこのジグで位相を合わせてから万力で圧入されているようですが、このジグに車輪をのせたまま圧入できるようにならないか、いじってみました。

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鍋屋の口幅38mmのマシンバイス上にジグをのせています。
左側のアゴには旋盤で挽き出した押し子をつけています。これは底面に小型マグネットを埋め込んで、磁力で万力についています。
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右側のアゴの口金にはV字形の溝が入っているので押し子は固定できません。t1.0の真鍮板に押し子をハンダ付けしたものを磁石でアゴにつけています。
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動輪のクランクピンの代わりに、車軸と同じ直径の3.0φの中心に1.1φの孔を開けて1.4mmタップを立てた位相合わせ用ピンをネジ止めしています。
また片側の押し子は直径が4.0φにしましたので、それに合わせてジグの端の一枚を削っておきました。

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イナヅマごうがやってきた

「イナヅマごうがやってきた」という絵本が福音館書店のこどものとも月刊の絵本シリーズで2020年2月号で出ています。

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関西鉄道の大仏線をモチーフにした汽車のお話しです。

お話しの中に赤い機関車 イナヅマごう がでてくるのですが、

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関西鉄道の雷光号といえば7850形のはずですが、ちょっと絵本のイナヅマごうは

・・・

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うちの7850と比べても色は似てますけど形は違いますね

7850は2-6-0のモーガルテンダー機ですが、イナヅマごうは2-4-2のタンク機です。
関西鉄道の2-4-2のタンク機といえば、池月500形や磨墨600形ですが、全体の形が違いますね。
キャブの雰囲気からみると、ディクスンの1020形あたりが似ている感じもしますが、あれは山陽鉄道の機関車です。

絵本の機関車にあれこれいってもしかたないですが、他の方も指摘されているように、イギリスのトーマスシリーズの絵本ではプロトタイプに比較的忠実に描かれているだけに どうなの? という感じもします。

この絵本をみて、ひさしぶりにうちの雷光号も整備して、走らせてやらいないといけないなと思いました。

 

 

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フリーランス・モーガル(14)機炭間隔

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こういう小型車両は、小カーブも通したいので、上の写真ぐらいの機炭間隔にして

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KATO HO ユニトラック最小の370Rを曲がることができました。

今回は機炭間の渡り板は省略です。

機関車とテンダーは同じ極性なので、触れてもショートはしません。

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フリーランス・モーガル(13)動輪可動化 ガイドヨーク ロッカーアーム

動輪は3点支持に改造して集電性能の向上をはかりました。第一動輪は、t0.3真鍮板をU字型に曲げた軸受をはめ込んで、中央を1.4mmネジで支えました。第一動輪と第二動輪は主台枠の軸受の欠き取りを丸ヤスリで上に0.3mm削って拡げました。第二動輪は上下動は+-0.3mm動きます。軽く線バネで押さえることにします。第三動輪はギアがついているので上下動はさせず固定しています。第二動輪には少ししか軸重をかけず、第一・第三動輪のみで三点支持にしています。

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動輪押さえ板は、第一・第二動輪の車軸部分以外はt0.3真鍮板をハンダ付けして、第一・第二動輪が下に0.3mm動くようにしました。

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ガイドヨークはt0.5洋白板から切り出して、真鍮板をL字形に曲げた取付板にハンダ付けしました。バルブロッドは0.4φ洋白線を使い、ロッカーアームとの取付部もL字形に曲げて簡略化しました。ロッカーアームは、エコーモデルのエッチング抜きのブレーキテコを使いました。動輪間が狭くなっているので、フレームに取り付けるのではなく、洋白線にぶら下げてあります。バルブロッドは固定なのでこのようなゴマカシ模型化表現をしています。シリンダーの弁室には穴をあけて、入口には精密パイプを圧入しています。元が、フリーランスの簡略化させたモデルなので、この程度の模型化表現にしたほうが、お似合いかもしれません。

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一見それらしくロッカーアームがフレームから立ち上がっているように見えます。

最近ココログの仕様が変わったのか、ダブルクリックしても画像が拡大しなくなりました。

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フリーランス・モーガル(12)煙室まわり

煙室まわりにティテールを追加しました。

 

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左側面はコンさんの作例に倣って、ブロアーパイプ?を追加しました。

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右側面はやはり逆転テコレバー追加すべきかどうか迷っています。
クリーニングホールは、ロストパーツではなく以前トビーの4030でロストパーツに交換して生じた派生品の挽物パーツをつけました。
ブレイス(煙室戸とデッキを結ぶ支え棒)の受けも、外注したロストのブレイス受けは大きすぎるので、imonの極小ワッシャ(2.0x1.0)であっさり表現しておきました。

こういうロストパーツを使っていない昔のブラスロコ、特にディテールを簡略化したモデルでは、あまりロストパーツでゴテゴテにすると製品オリジナルの良さが失われることもあるので注意が必要だと思っています。とはいっても、挽物パーツをすべて自作するのもしんどいので、豊富なロストパーツを目の前にして日和ってしまいました。油灯のヘッドライト、逆止弁、カウキャッチャーなどがロストパーツです。

 最初このモデルは、縦型モーター収容するためキャブが大きくてボイラーが細いのが、アンバランスなデザインだと思っていましたが、ボイラーにディテールパーツをつけて少しゴチャゴチャさせると 前後のバランスが良くなったようにも思います。

今日の写真は、オリンパスTG6の焦点合成モードで撮りましたので、ふだんのiPhoneに比べて綺麗に撮れますが、アラもよくわかります。

 

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フリーランス・モーガル(11)テンダー

しばらく電子工作とプログラミングが続いていましたが、車両工作に戻ります。

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テンダー後面の道具箱?は塗り分け考えて水タンクに固定せず、別ネジ止めとしました。少し大きすぎたかも?

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テンダーを組みました。車内には少し旧式ですが、MRCのサウンドデコーダー#1617を組み込みます。
このデコーダーの良いところは、ファンクションで音量調整ができるのと、アナログDC運転のときもブラスト音がでることです。
最初は機炭間ドローバーで絶縁する予定でしたが、kumaさんのツイートをみて、テンダーは機関車と絶縁せず、ボギー台車を絶縁するようにしようと思います。

 

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