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フリーランス・モーガル(23) 機炭間渡し回路

ドローバーにはチャンネルをはんだ付けして、その中を渡し回路の電線を通しました。これで機炭間の電線が見えなくなります。これはBEMOの蒸機からパクったアイデアです。

今回はDCCサウンド搭載なので、モーター用2本、ヘッドライト用2本、機関車アース(右側車輪)用の5本です。今回は機炭同極なのでテンダー側のドローバー受けの絶縁はしていません。なお接触不良を起こしにくいように機関車アースも電線を渡しています。

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ドローバーは黒(ニッケル)メッキしましたが、まず銀色のニッケルメッキしてから黒メッキをかけると綺麗にメッキできました。工業的には真鍮に直接黒メッキするのではなく、先にニッケルメッキしてから黒メッキするのが常道らしいですね。ただこの方法を鉄道模型の車輪におこなうと集電トラブルの原因になるのはご存じのとおりです。

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なおテンダーの内側には全面にマスキングテープを仮に貼って、デコーダーや電線との接触事故を防いでいます。ブラスロコの場合はデコーダーやその配線とボディーを接触ショートさせて、デコーダー昇天させたという事故が多いです。自分も何度か経験しています。その点ではプラ製蒸機の方がDCCデコーダーの搭載は向いているし、楽だと思います。

 

 

 

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Comments

機炭同極は将来自分でもやってみたいと思っています。
私は、ようやくデコーダーとデコーダーテスターを購入したばかりで、そこから先に進んでいない身の上なので、お尋ねするのは恐縮ですが、できれば、将来参考にさせていただきたいので、どのように集電されておられるのか、お時間の許されるときがあれば、画像などのせていただけないでしょうか?

Posted by: 蒸気が好き | December 11, 2021 01:37 AM

 このテンダーはダブルボギーなので、電車と同じくボルスター部分で絶縁しています。テンダー台車の車輪は右側絶縁です。9600などのように三軸台枠だとこの方法は使えないので、車輪に集電ブラシをあてるしかないと思います。
 機炭同極は、機炭間のドローバーや渡り板などを絶縁する必要がない反面、テンダー車輪からの集電を考えないといけないので、すべての事例に当てはまる一般解だとは思いません。適材適所で考える必要があると思います。

Posted by: ゆうえんこうじ | December 11, 2021 09:02 AM

ご返事ありがとうございます。炭水車側から取られているのですね。

集電ブラシを当てる方法はやはり難しいのでしょうか?

C11などの小さめの機関車など、機関車側のみで、両極集電する割と確実な方法はどんなものだろうかと考えていました。


Posted by: 初心者 | December 12, 2021 01:28 AM

炭水車側からとっているというより、炭水車のボディーは機関車と同極で、2つのテンダー台車はボディーと絶縁してあり極性が逆だということです。
ご存じのようにこれまでのやり方だと、炭水車のボディーと台車は絶縁せず同極で、機炭間ドローバーの機関車側で絶縁することになります。
集電ブラシを当てるのは別に難しいということはないですが、配線が面倒なので、この機関車では集電ブラシは使っていません。
全軸集電した方が走行は確実ですが、この機関車は本体は3点支持の可動式に改造してありますし、テンダーも各台車は2点支持なので、あまり集電不良はおきないので、集電ブラシを付けて全軸集電にはしていません。

Posted by: ゆうえんこうじ | December 12, 2021 08:31 AM

こんばんは。ご説明ありがとうございます。

今回は、「テンダー台車全体が極性が逆」というのは、「内側全体にマスキングテープが貼ってある」というので、そうかもしれない、と思っていました。
客車の台車のように両極を同時に取る方法ばかり考えていましたが、テンダーの内側を処理すれば良いのですね。

機関車側は、3点支持にしてあるんですね。さすがですね。教科書として、TMSの「NMRCスペシャル」を買って眺めています。
C11は、下回りがちょうどヤフオクに出ていたのでみてみたのですが、トビーのは従台車から取っているようで、別のものは動輪に上から集電ブラシを当てていました。

SH15とデコーダーの設定やスイス型Cタンクの記事なども楽しく読ませていただいています。
本当にセンスの良い色で仕上げてあり、本体、下回りも含めて、いつもどおり、素晴らしい出来栄えだと思います。

Posted by: 蒸気が好き | December 13, 2021 10:16 PM

 お褒めの言葉ありがとうございます。

 輸出用の米国型ブラスモデルで、テンダーモーターのダブルボギー炭水車で、前後の台車の極性を変えてテンダー単体で集電している製品をもっていますが、そのままでは集電が悪くて使い物になりません。
 DCCの場合は、アナログに比べて集電がシビアです。アナログで走ってもDCCだとダメなことはよくあります。
 機関車側の三点支持も牽引力増加目的ではなく、集電性能向上目的です。動輪固定式でも昔の縦型モーターではよく走っても、DCCだと瞬断だらけでよく走らないこともしばしばあります。小型機関車では、コンデンサー積む場所もあまりないので、機械的に集電を改善するしかないと思っています。

 最近の電線付き基板型デコーダーは、全体を熱収縮チューブで覆ってあるのもが多いですが、今回試用したMRCのデコーダーは基板剥き出しなもので、思わぬところで接触していました。

Posted by: ゆうえんこうじ | December 13, 2021 10:42 PM

複数回ご丁寧にご説明いただき、また、実体験に基づくコメントありがとうございます。前に客車の天井に照明を付けて定電圧にされていたので、
同じようにすれば機関車も両極取れて動くもの、と勝手に思っていたのですが、DCCで機関車となると全然違うんですね。

コメント頂き、考えている機関車のうち、Challengerなど、炭水車が、ボギー+固定台車のものは、NMRCスペシャルで、Big Boyについてなされていた改造で、ゆうえんさんの採用されたやり方で、内側絶縁で、できそうで、ほかは、ほとんど、炭水車は2軸や3軸のダブルボギーなので、これも、炭水車の床下がどれも皆結構賑やかなので絶縁できるかどうか、どうなるかわかりませんが、やはり、ゆうえんさんのやり方が、機関車側をいじらなくても、まずは、行けそうかな〜、と期待しています。まだ口だけですが。。。。

ゆうえんさんのやり方はよく考えられた優れたやり方なのですね。今後とも宜しくお願いいたします。

Posted by: 蒸気が好き | December 15, 2021 02:17 AM

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