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白鳥模型の15噸石炭車

白鳥模型というガレージメーカーから15噸石炭車が発売されています。

3Dプリンターで出力したレジン製の一体ものです。

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上回りのガメアングルとかの表現は秀逸で、これを真鍮細工で作ろうと思うとうんざりするディテールです。

珊瑚模型から石炭車の真鍮バラキットが発売されていましたが、かなり組み立てが大変だというのを聞いて購入は見合わせました。特にこういう石炭車は一両では様にならないので何両も組む気にはなりませんでした。こういう製品がでるとありがたいです。

上回りのサポート材を除去するとき私の工作が雑だったのか炭庫上縁が一部割れてしまいました。今後はこういう材質扱うときには注意が必要だとおもいました。

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下回りはあっさりしており、下面の石炭吐き出し口やブレーキシューなども省略されています。またバッファーの中心間隔が21mmもあります。(鉄道省の規格では、1/80にすると16mm弱になります)

また車輪は、カツミの10.5φが指定のようですが、軸孔が大きくガバガバです。軸受メタルを入れるべきなのかもしれませんが、軸受が台枠と一体で、レジンか硬くてこじると割れそうなのでちょっとむずかしそうで、見合わせました。

ツィッターで、石炭車のNゲージ製品を出されているのをみて、1/80は出さないのかと煽ってしまいましたので、とりあえず2両購入させていただきましたが、現状ではこれ以上増備しようという気にはなりませんでした。今後バッファー間隔とかディテールとかの改良も計画されているようですので、そのうち増備を考えようと思っています。

台枠側面のディテールなどは、3Dプリンターで出力するより、エッチング板を貼る構造にした方がキレイで簡単な気がします。

このメーカーさんは、他に1/80 佐世保鉄道20号機タイプ(鉄道省ケ702形)上回りキットなどマニアックな製品もだしておられるようなので期待しています。

☆2/17追記

「石炭車の歴史」という本によると、下図のように15噸石炭車セム1の炭庫の幅は2324mm(1/80 29mm ) 長さが5525mm(1/80  69mm)のようですが、この製品は幅が35mm 長さが76mmあるので、廣瀬さんご指摘のようにオーバースケール気味だと思います。

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Comments

写真で見ると・・・
バッファーの位置だけで無く、車幅が広いようにも見えて、巨大に見えますが、どんな感じなのでしょうか?

Posted by: 廣瀬 | February 14, 2022 02:32 AM

おそらく広いと思います。ただし台枠が拡がっているのでスケールどおりは無理だと思います。また妻面の補強リブの位置も少し疑問です。

Posted by: ゆうえんこうじ | February 14, 2022 02:25 PM

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