« PWM制御と電圧制御切替式パワーパックをつくる | Main | 熱海のスチーム・トラム(3) サイドロッドをつけました »

高効率ギアボックス(2) ギア位置出し治具をつくる

高効率ギアボックスですが、パイプで軸を延長したのでは、いろいろ工夫しても芯ぶれがとれず振動が出てしまうので、この高効率ギアボックスを生かし切れないようです。パイプでウォーム軸を延長というのは旧来からおこなわれてきた手法ですが、今回は精度がヒトケタ違うようなので考え直した方が良いようです。

というわけで6200への搭載はもう少し考えることにして、dda40xさんのブログにある治具を作ってみることにしました。私は万力でコンさんの治具を使うか、旋盤に自家製ジグを装着して芯押し台で圧入して組み立てるので、ギア位置を出す治具のみを作ることにしました。これまでギアの位置出しは、車軸にローレットを切っていましたので挿入後ノギスで計りながら圧入微調整していました。しかしこのギアはローレットを切って挿入するのは禁忌のようで、ロックタイトでの固定が指定のようですのでこの手は使えません。ちょうど適当な径の真鍮丸棒を切らしていたので、何か適当な材料はないかみていると モノタロウで売っているM10の真鍮ナットが目に止まりました。

位置出しジグの厚みは、(バックゲージ14.5ーギア厚3.0)/2=5.75mmとなります。

またブログでは治具中央にφ6.0のベアリングを逃げる孔が必要とありますが、軸箱可動式の蒸機の場合は軸箱を逃げるもう少し大きな孔が必要です。HO/16番で一般的なφ3.0車軸用の5mm角つば付きオイルレスメタル軸箱では、長径が約8.5mmあります。このナットでは中心のネジ部分の内径が8.5mm前後なのも好都合でした。

なおこのナット 厚みは公称6.0 ですが実際入手してみると5.83mmでした。最初は旋盤で厚みを削ろうとおもっていたのですが、削りシロが0.08mmぐらいでしたので、大きな平ヤスリの上にのせてざっと削って、仕上げは定盤の上にサンドペーパーを敷いて、厚さが5.75で公差がマイナス0.02以内に収まるように研磨しました。もちろんギア嵌めた軸が抜けるように、U字形に切り込みをいれました。これなら旋盤を持っていない方でもこの治具が製作可能だと思います。

20220526-12-09-43

 

|

« PWM制御と電圧制御切替式パワーパックをつくる | Main | 熱海のスチーム・トラム(3) サイドロッドをつけました »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« PWM制御と電圧制御切替式パワーパックをつくる | Main | 熱海のスチーム・トラム(3) サイドロッドをつけました »