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満鉄は何故米国の技術で運営されたのか?

ちょっと模型とは関係ない歴史の話です。

 ロシアとウクライナが戦争していることもあって、日露戦争からロシア革命あたりの時代に興味が出てきて、その時代についての本を読んだり、映画などをよく見ています。
 自分たちの世代は高校の日本史の授業は日露戦争の前あたりで時間切れ終了になっていたので、そのあたりの知識は希薄です。日露戦争も日本海海戦でバルチック艦隊を壊滅させて、遼東半島を占領して、日本が勝ったという程度の知識しかありません。それも司馬遼太郎の「坂の上の雲」あたりからの知識です。
 実際は日本は初期戦闘では勝っていますが、財政状態はボロボロで、もう戦費がなくて戦争継続が不可能な状態だったようです。あのまま戦争が続いていれば、第二次大戦のように最後は国力のある大国ロシアに巻きかえされて、日本は戦争に負けて北海道はロシア領になったかもしれないし、朝鮮半島の利権は失なっていたかもしれないというのが事実のようです。ただロシアも国内で専制王政に対する不満が高まり、民主化・社会主義運動が盛んになり革命がおきそうになって、極東での戦争継続が困難になったので、米国のルーズベルト大統領が仲介してポーツマスで和平となり終戦となったらしいです。
 そのとき、米国の鉄道王ハリマンが、日本の戦争負債を面倒をみるので、日本がロシアから手に入れた鉄道利権、東清鉄道南満州支線、後の満鉄をよこせという提案があったそうです。さすがにその申し出は断ったようですが、戦後処理や満州経営のための資金融資で米国の協力を得るために、その鉄道の車両は米国から調達するという協定をルーズベルトと結んだのが、満鉄が米国式の車両が主力になった契機のようです。とは言ってても日露戦争で日本に政治・財政で協力した英国も黙っておらず大使館が動いたが、満鉄には僅かな両数の蒸機を押し込むことができただけのようです。
 何故満鉄が米国技術で運営されたか疑問に思っていましたが、こういう政治的な歴史背景があるようです。寒冷地の鉄道運営に米国がノウハウをもっていたという技術的な理由ではなさそうです。

 また日露戦争開戦準備のため莫大な外貨が必要になり、高給をとっていた明治のお雇い外国人に給与を払う余裕が国家予算になくなってしまったようです。また帰国した留学生で指導者となる人材が育ったこともあり、日露開戦前に明治のお雇い外国人は解雇されたようです。東大でラフカディオハーン(小泉八雲)が解雇されて、留学から帰った夏目漱石がその後任になった話が有名です。鉄道でも官鉄神戸工場にいたリチャード・フランシス・トレビシックが日露戦争前に帰国したのも、おそらく日露戦争が関係しているのではないかと思います。もう高給が払えないということで辞められたのでしょうか。

 

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