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ピーコックの豪州型モーガルをつくる(7)イコライザー

イコライザーを組み込みました。第1動輪は中央一点、第2,3動輪は左右各一点の三点支持です。動輪上重量を増やすために先台車はイコライザーから切り離しています。

まだこの写真では第一動輪上の横梁はつけていません。この後最下部の写真の様に横梁をつけて、中心をφ1.4ネジで支えます。

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ギアボックスは、高効率ギアに交換した6200からの派生品 トビーのダイカスト製をつけました。モーターは 強力なSS10Jのジャンクを搭載します。このロコは従来型のギアシステムで、イコライザーにもバネは入れていません。

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高効率ギアに交換した6200も8φトーマコアレスモータからSS10Jに交換して、走行試験中です。もう少しエビデンスを蓄積してからブログで報告します。モーターのパワーがあるためか、8φトーマコアレスモータのような走行抵抗変化による速度変化はなくなりました。



 

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つぼみのBタンク改造(5) 蒸気管をつける

つぼみのBタンクは、当時の縦型モーターを収めるためキャブの幅や長さが、かなり大きくなっています。逆にそのアンバランスさが好ましく、発売されてから50年以上経つのに人気がある秘密なのかもしれません。

とはいってもやはりボイラーが細く、煙室まわりが貧弱な印象なのは否めず、前後の重量感の視覚的バランスが悪いと思います。煙室横に単式コンプやエアータンクを置くとバランスはよくなるだろうとは思いますが、私の鉄道は真空式か蒸機ブレーキが基本なので、その選択肢はありません。あるいはそのバランス是正のために大柄なダイヤモンドスタック煙突をつけたバージョンが作られたのかもしれません。

そこで、独墺系の機関車にみられるスチームドームから太い蒸気管がシリンダーにつながっているような形態にしてみました。ナローだとクラウスなどでよくある形態ですが、鉄道省の機関車だとスチームドームから蒸気管がでているのはエスリンゲンの3900とマッファイの4500ぐらいだと思います。重量感をつけるためディフォルメして少し太めにしてみました。スチームドームにつく蒸機弁の形態はよくわからないし自作するのも面倒なので、これも彼地の機関車によくあるカバーされた形態としました。

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蒸気弁カバーは3mm角棒から削り出し、蒸気管は非快削材のφ2.0真鍮棒をよくナマして曲げました。これでちょっと前から見た時のバランスがよくなったと自分では思っていますがいかがでしょう?

実物では 蒸気弁がスチームドーム前にある場合 蒸気弁から、スチームドーム、サンドドームを貫通してキャブまで作用ロッドが伸びていますが、それは省略しました。

サイドタンク前方のボイラー側面に給水管と逆止弁をつけようかともおもいましたが、視覚的に煩くなりそうなので、サイドタンク内側にあるという想定にして省略します。

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フリーランス・モーガル(26) スライドバー

どうも詰めが甘い性分で、スライドバーが金色の真鍮角棒のままであったのも忘れていました。メッキ工房を使って銀色のニッケルメッキしておきました。ついでにガーラットのスライドバーも真鍮色だったのでメッキ処理しておきました。

これで塗装作業に入れます。

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フリーランス・モーガル(25) 煙突スカートを作り直す

塗装前の清掃作業をしている時に煙突スカートのパーツを紛失しました。結局あとででてきましたが。

少し煙突の高さが低くて、前照灯と当たるので、思い切って作り直しました。素材からスクラッチする気力はないので、エコーのロストパーツ1754改造です。

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煙突のランナー(湯口)を旋盤のコレットチャックにくわえます。ただロストワックスは鋳造品でランナーの先端は出ていないのでそのままではセンターが触れてしまいます。車輪の振れをとる方法で竹べら法を言うのがありますが、あれとおなじで、ゆっくり回転しながら木材などの柔らかい材料を当てていくと次第にセンターが出ます。もちろん挽物ではないので完全には出ません。煙突だと芯押し台にセンターをつけ開口部に突っ込むという手も使えます。なおこうしたロストパーツのランナーには「鬆(す)」が入っていて折れやすいので、旋盤加工をおこなうときはランナーに「鬆」の入っておらず直線のでているモノをえらぶようにします。

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煙突のそこまで届く一番太いドリルで軽くもんで、センターを出します。今回はφ2.6のドリルがちょうどよかったです。センターに皿モミができたら、次は貫通させる孔径のドリルに交換します。今回はφ1.5のドリルを使いました。

煙突をネジ止めする場合は、ネジの下穴径のドリルで貫通しタップを立てます。なお真鍮を旋盤加工するときは原則切削油は不要ですが、真鍮ロストを加工する時は粘って折れやすいので、切削油を使用すべきだと思います。

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今回はスカートのみ使うので、煙突上部を突っ切って落とします。もちろん落した上部も回収してストックしておきます。

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杉山模型のパーツの煙突本体と組み合わせました。

 

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つぼみのBタンク改造(4) キャブ テンダー 改造

キャブ背面のコールバンカーを切り落として、後妻板も新製して交換しました。

前後のエンドビームも下部のステップ状の部分を切り落として、少しカーブの切り込みをいれるとかなり感じが変わるようです。

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テンダーは上板を上げ底の位置に付け直しました。これで下図の秋月で仕入れたタブレット用?スピーカーとESUのDCCサウンドデコーダーが入ると思います。テンダー全体をスピーカーボックのようにすればかなりよい音が出そうです。

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主台枠の動輪押さえ板の裏をよく見ると、つぼみ堂マークが刻印されていました。

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つぼみのBタンク改造(3)ロッド更新 黒メッキ車輪

この機関車にはスケールモデル用の繊細なパーツは似合わないので、t0.6洋白板から模型っぽいすこし太めのサイドロッドとメインロッドを切り出して装着しました。つぼみのロコは数両罪庫しているので、ロッド類をレーザー抜きで加工外注しようかと思って、まわりのつぼみロコオーナーに声かけしてみましたが、一緒に話に乗ってくれる方がいなかったので、自作してしまいました。

以前はサイドロッドにピン孔をあけるときは、スライドテーブルの送りを使って正確な孔間隔であけていましたが、オプティカルポンチを使ってポンチを打つようになってからは、そういう手間を掛けなくても正確な間隔で孔開けできるようになりました。最近は国内の模型店でも扱っているようなのでお勧めの工具です。

クロスヘッドは、エコーのロストパーツ1774です。ピーコックモーガルと同じく、IMONのロッドピンで止めました。なおメインロッドは、クロスヘッドのピンと第二動輪ピン中心間距離は、オリジナルは22mmですが、少し長すぎるようなので21mmにしました。

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テンダーのオリジナル車輪はφ9.5でしたが、ロコの車輪をφ11.5からφ10.5に変更したので、床板の高さを揃えるために手持ちのボビーメートオカのφ8.2車輪に交換します。

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この車輪は黒メッキですが、私は黒いタイヤは嫌いないので、タイヤ踏面をピッカフェルトでしばらく擦るとメッキがとれて、下地のニッケルメッキが現れました。私の経験では通電面からみるとに銀色のニッケルメッキ車輪の方が、黒メッキ車輪よりが優れていると思います。レイアウト派のモデラーさんは黒メッキか黒染の車輪お好きな方が多いようですが、いかがなものでしょうか?また少なくても車輪踏面は銀色の方が実感的だとおもうのですが・・・

昨年まで、お恥ずかしながら知らなかったのですが、真鍮素材に黒ニッケルメッキをかけるときは、いきなり黒メッキするのではなく、一旦通常の銀色ニッケルメッキをかけて、その上に黒メッキをかけるそうです。装飾品などではその黒メッキの上を研磨してつや出しするそうです。

井門さんに聞いたところでは、銀色のニッケルメッキの上に黒メッキをかけた車輪は、黒メッキが薄くなると通電に問題がでてくることがあるので、imon製品の黒メッキ車輪は、洋白の上に直接黒メッキしてあるそうです。

 

 

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マルチファンクションテスター

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dda40xさんのブログにこのマルチファンクションテスターが紹介されていたので、アマゾンから購入してみました。
手持ちの2SC1815を接続してみたら写真のような結果が表示されました。コンデンサーの容量も表示できるようです。
三千円でお釣りがきました。安くて便利なものができたものです。

 

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つぼみのBタンク改造(2)下回りの改造

  今回のBタンク改造は、つぼみのBタンクに つぼみ堂のBテンダーのテンダーをつないで、ドイツやオーストリアのナロー蒸機のテイストに仕上げることにしました。

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つぼみのタンクは、動輪押さえ板を長ネジでチャングル状のフテーム上面にネジ止めする構造ですが、これはコンさんの作例に倣って、15x8真鍮角材から11X16X7に加工したパーツをフレーム内に落とし込むようにしました。ウェィトと強度が増加します

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動輪は日昇工業のφ10.5に交換します。この動輪は車軸がφ2.5で外径がφ3.0のカラー状の挽物軸箱が入っていますので、そのままφ3.0車軸の動輪のはまっていたフレームに装着できるのは便利です。

またてもとに20mm軸距のロッド式ディーゼル用ロッドがあったので、装着してたところうまくまわります。ただ形態がスケールモデル過ぎてこのロコには似合わないようです。オリジナルより細身だが自由形っぽいロッドを洋白板で自作したいと思います。

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テンダーを裏返すとこうなります

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床板と台枠が、銅リベットで固定されていたのではずしました。またガラ打ちの軸箱+板バネも大きすぎるし、形態もイマイチなので取り外しました。

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台枠は幅が広すぎるので唐竹割りして、幅を狭くします。

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軸箱は 、軸ばね吊り棒の形が気に入りませんが、エコーモデルのホワイトメタルパーツEL用軸箱767を使おうかと思います。

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あるいはDL用軸箱768のバネと合成するかですね。下が合成画像 こちらの方が板バネも僅かに小さいです。

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ピーコックの豪州型モーガルをつくる(6)メインロッドとクロスヘッド

メインロッドは、t0.6洋白板より切り出しました。
シリンダー後蓋はエコーのロストパーツ2764です。
スライドバーは、φ0.8洋白線を万力で押しつぶして帯板状にしたものをはんだ付けしました。板材から加工したものより、腰があって曲がりにくいので私はこの製法を好みます。同じ洋白でも板と線ではかなり性質か違います。

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クロスヘッドもエコーのロストパーツ2769です。

メインロッドのクロスヘッドへの取付はIMONのロッドピンを使っています。一本¥120強と高価なパーツですが、頭が六角ボルトの形になっており感じがよいです。imonのホームページに寸法図も掲載されることを希望します。

 

 

 

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ピーコックの豪州型モーガルをつくる(5)シリンダーと先台車をつくる

シリンダーは5500キットのパーツを改造しました。オリジナルのシリンダー中心間隔は22mmですが、半分に切断して裏板を当てて、シリンダー中心間隔を25mmに拡幅してあります。若かった頃の自分ならこのパーツは棄てて、板から切り出していたと思いますが、最近は丸くなったのか?歳をとって大儀になったのか、なんとかパーツが使えればそのパーツを改造して使うようになりました。

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先台車は車軸部分をΩ形に曲げて、車軸にはめたカラー状の軸箱をはめこむ構造です。昔の蒸機製品によく見られた構造で、玩具っぽいとバカにしていましたが、動輪押さえ板がいらないことや組み立て後の注油が簡単なメリットに気がつきました。車輪はアルモデルのφ7.0で最初から軸箱が組み込まれています。

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 このベースにダミーの外側台枠を取り付けます

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フリーランス・モーガル(24) 逆転棒追加

フリーランスモーガル塗装しようと思って 最終点検していたら逆転棒を付け忘れていたのに気がつきました。

1mm幅のt0.5帯板を加工してつけました。レバーは床板に固定しましたが、逆転棒は固定せず塗装後に装着することにしました。

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機関車色はやはり赤にしようと思います。名鉄スカーレットは明るすぎるので、京浜急行の赤あたりにしようかと思っています。Nさんが7850に塗っておられてよい感じでした。以前1100に塗ったイタリアンレッド(フェラーリの赤)は少し派手過ぎるかと思っています。

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ピーコックの豪州型モーガルをつくる(4)キャブをつくる

キャブは下半分が前に飛び出した、日本型だと5230形のような形態をしています。この部分は水タンクや炭庫があるわけではなく、スカスカです。なお5230形はスプラッシャーカバー兼用です。当時の英国型の流行のデザインのようです。

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珊瑚の5500形キットのキャブを改造しました。キャブ側板は真ん中で上下に切り離してずらします。前妻板は四角窓を丸窓に改造しました

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側板は前後一体となった手すりパーツを間に挟んで、t0.2の裏打ち板を当てて、それに半田で貼りました。キャブ側板の開口部カーブは新たに切り出しました。縁取りはt0.2の帯板を断面に貼りました。

前妻板は、φ7.0で開けた丸窓孔に、1mm厚にスライスした、φ7.0肉厚0.5のパイプをはめこんではんだ付けしました。ただそれでは窓枠が少し太くなるので、中をテーパーリーマーでさらってφ6.2ぐらいに仕上げました。

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キャブの外幅が29mmなので、ランボード幅は31mmとし、シリンダー中心間隔は25mmでつくります。

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つぼみのBタンク改造(1)煙突の交換

次のKKCのお題は、B型蒸機ときまったので、一次締切?中締め?が11月の総会と期間も短いので、以前から計画していたつぼみBタンクの改造に着手することにしました。

とりあえず煙突を取り替えて感じをみます。

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左上 つぼみ堂オリジナル   右上 エコー中型機用パイプ煙突

右下 宮沢Bテンダー派生品  左下 エコー中型機用化粧タイプ煙突

 

今回は独墺風?に仕上げるつもりなのでやはり左下の化粧タイプ煙突でしょうか?

 

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映画 大列車作戦のロコ

大列車作戦(原題 The Train)という、1964年製作の米伊仏合作の映画があります。ストーリーは、第二次世界大戦末期にナチスドイツが占領下のパリの美術品をドイツにに列車で移送するのを阻止するという話です。

このなかで、列車を阻止しようと脱線させた蒸機に、絵画輸送列車の切り離された蒸機が突っ込むというシーンがあります。

この映画の一部はYouTubeで見ることができます。この衝突シーンが出てくるのは2分45秒あたりです。その前30秒あたりで走行中のピン・リンク連結器の解放(もちろん実写)も出てきます。

突っ込む方の蒸機は、フランス国鉄のÉtat 3701 to 3755 というテンホイラー(4-6-0)で、同系機がフランスミュールーズの鉄道博物館に保存されているようです。

突っ込まれる方は、フランス国鉄で030型 C530-860というクラスに分類されているC型テンダー(0-6-0)のようです。この機関車を作りたいとH御大がいわれるので、ちょっと調べました。

映画とはいえ機関車をこうやって潰してしまうのは勿体ない気がしますが、1964年ごろはフランスでも蒸機がまだたくさん残っていて無煙化の途上だったのでそういう感覚はなかったんでしょうか

ちなみに主演のバート・ランカスターは、鉄道を題材とした映画では、カサンドラクロスにもマッケンジー大佐として出ていますが、自分にとってはヴィスコンティの家族の肖像の教授のイメージが一番強いです。

 

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