フリーランス・モーガル(25) 煙突スカートを作り直す
塗装前の清掃作業をしている時に煙突スカートのパーツを紛失しました。結局あとででてきましたが。
少し煙突の高さが低くて、前照灯と当たるので、思い切って作り直しました。素材からスクラッチする気力はないので、エコーのロストパーツ1754改造です。
煙突のランナー(湯口)を旋盤のコレットチャックにくわえます。ただロストワックスは鋳造品でランナーの先端は出ていないのでそのままではセンターが触れてしまいます。車輪の振れをとる方法で竹べら法を言うのがありますが、あれとおなじで、ゆっくり回転しながら木材などの柔らかい材料を当てていくと次第にセンターが出ます。もちろん挽物ではないので完全には出ません。煙突だと芯押し台にセンターをつけ開口部に突っ込むという手も使えます。なおこうしたロストパーツのランナーには「鬆(す)」が入っていて折れやすいので、旋盤加工をおこなうときはランナーに「鬆」の入っておらず直線のでているモノをえらぶようにします。
煙突のそこまで届く一番太いドリルで軽くもんで、センターを出します。今回はφ2.6のドリルがちょうどよかったです。センターに皿モミができたら、次は貫通させる孔径のドリルに交換します。今回はφ1.5のドリルを使いました。
煙突をネジ止めする場合は、ネジの下穴径のドリルで貫通しタップを立てます。なお真鍮を旋盤加工するときは原則切削油は不要ですが、真鍮ロストを加工する時は粘って折れやすいので、切削油を使用すべきだと思います。
今回はスカートのみ使うので、煙突上部を突っ切って落とします。もちろん落した上部も回収してストックしておきます。
杉山模型のパーツの煙突本体と組み合わせました。
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