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オープンキャブのバグナルをつくる(5)

色はタミヤのブリティッシュグリーンを塗りました。

番号はだるまやの切り抜き文字を貼って、ナンバープレートは銀座軽便倶楽部のエッチング製に黒色をいれてから貼りました

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トーマモデルワークスの「中遠バグナル」のキットをセミオープンキャブに改造したいと思ったのは、このキットに入っているバックプレートパーツの出来に惚れたからでした。キットのままだとキャブの開口部も小さく、ちらっと見えるだけなので、これがはっきり見えるようなモデルにしたかったのです。

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汽笛は前妻板に取付、汽笛は細密パイプを切って芯の真鍮線と割ピンを組み合わせたものに被せました。

煙室とボイラー境界の金色ボイラーバンドは、1mm幅のネールアート用のテープを貼りました。

煙室ハンドルは元の一体成形を削り取り、ハンドレールノブと真鍮線から作ったパーツを取付けました。

動輪間の集電パーツは銅色が目立つので、上からカモイの黒マスキングテープを貼りました(メーカーさんのアドバイスです)黒マスキングテープ、百均のは表面だけ黒で断面は黒ではないが、カモイ純正は中まで黒色で、切断しても断面が黒なので純正品がよいそうです。

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今回は塗装前までは順調に進んでいましたが、最後に大失敗をしました。ベランダで塗っていて、コンクリの床に落としてしまったのです。右サイドタンクと煙室が割れて、瞬着で接着しましたが、よく見ると割れ目が残ってしまいました。最終塗装の前だったので、もう一度きっちり下地処理をし直す気にはなれず、瘢痕が残りました。また煙室下部の蒸気管のパーツが割れて紛失してしまいました。上の写真をよくみるとおわかりになると思います。(ブログにはコンさんに倣って失敗したことも、隠さず赤裸々に書く方針にしています)

また塗装の下地は、真鍮と3Dレジンのハイブリッドなので、金属部分を中心にミッチャクロンを塗ってから、レジン部分中心にサーフェーサーを吹きましたが、相性がわるかったのか鮫肌になってしまいました。表面を研磨して再塗装したので、少し厚塗りになってしまいました。また3D製特有の積層痕も完全に消せませんでした。

落下して割れたのは、同じ樹脂といってもスチロールやポリアセタールとは違って3Dレジンは固くて脆いために生じた現象だと思います。とはいってもメーカーさんで上回りの机の高さから床への落下試験はされているようですが、特に問題はなかったそうです。落下したときの打ち所が悪かったのか、キャブを切り離した加工をしたときにヒビが入っていて通常では問題ない程度の衝撃で割れたのかもしれないということになりました。またメーカーさんではこれまでに同社製3Dプリントのレジン製ボディーシェルを切り継ぎ加工した作例は知らないといわれました。はっきりいって私も今回工作してみて3Dレジンはあまり切ったり削ったりの大規模な加工には向かない素材のような気がしました。

また薄くすると割れやすくなるので、今回のオープンキャブのような薄い板厚を見せる部分は、3Dレジンで作るのは難しいと思います。現時点では3Dレジンとエッチング板のハイブリッド構成が現実的だと思います。ペアーハンズさんはそういう構成のキット出しておられるようです。

最後にケチがついて気分がかなり凹みましたが、何とか模型も自分の気持ちもごまかして、完成に持ち込みました。

カプラーは、ガーラットにつけた二刀流カプラーを取り付ける予定です。

クラブの総会まで三週間となりましたので、お題のつぼみのBタンク改造の工作に戻ります。

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