エッチング板ができてきました
以前まだ原画を手書きしていたころにエッチング板を外注したことはあるのですが、原画をパソコン入稿してエッチング板を外注するのは初めてでした。なぜエッチング板のパソコンデータによる外注をしなかったかというと、エッチング板の原画データをパソコン入稿する場合はたいてい、アドビのイラストレーターで原画を作成するように指示されるのですが、私自身イラストレーターをうまく使いこなすことができず、ソフト自体もかなり値が張るので、それが大きな障壁になっていたのです。
ところが、鉄道模型のエッチング板の製造を多く手がけられている 大阪の「ことぶき」さんのHPで、イラストレーター形式のファイル以外にPDFでも入稿できると書かれているのを見つけたので問い合わせてみました。同社によるとPDFでもビットマップ形式はダメだが、ドロー形式でイラストレーターで読み込めるPDFデータなら大丈夫ということでした。
そこで使い慣れているDrafting CAD Proという、CAD機能付きのドローソフトで原稿を作って発注してみました。このソフトはマックドローなどと操作性が非常に似ているので、マックのドローソフトで図面を書いてきた私には非常に使いやすいものでした。また今回この手順で発注するのは初めてだったので、データ修正などでことぶきのスタッフさんのお手を少し煩わせてしまいましたが、なんとか無事発注できて、本日納品されました。
データファイル(表面)を画像化(PDF->JPEG)したものです
まだデータ変換で若干課題は残っていますがとにかくうまくエッチング板ができました。
これで今後はエッチング板を作って、またいろいろ模型が作れそうです。
※12/18 追記
今回ベクトル図形のPDFでエッチング板原稿作成して感じたのは、角で線をつなぐときに注意が必要だということでした。パソコンの画面やプリンターへの印刷出力で上手くいってるように見えても、実際Illustratorに変換すると角が欠けたりしている部分もでているようで、エッチングの結果にきっちり反映されています。もう少し原稿作成に工夫が必要なようです。太線は幅を持った直線データではなく、長方形として描いた方が良いのかもしれません。
Drafting CAD Proというドローソフトの方が、illustratorよりCAD的な機能がついている(メーカーはドローソフトの操作性を持ったCADソフトというのをウリにしているようなので当然かも)ので、エッチング原稿作成には適しているかと思いました。これでIllustrator形式のファイルが出力できればいいのですが、さすがにその機能はないようです。またこのソフトで作ったベクトルPDFをIllustratorで読み込むと全体の寸法が変わるようなので、メーカーさんでillustratorに読み込んでから縮小して修正してもらいました。この縮小加工の過程で図形のズレは出ないようです。
Illustratorは今は毎月¥2,728のサブスクになっているようです。私はたまにしか使わないので、そこまで払えません。Acrobatは仕事でも毎日使っているので、毎月¥1,980払っています。ジェネリックの安い買い切り型のPDFソフトもありますが、純正(先発品)の方が機能が格段に上だと思います。
Comments
エッチングで作っておられるのですね。
ツイッターの方でみたときは「?」でしたが、理解できました。
私みたいに「手抜きです!」と言わなくても良いですね。
Posted by: 備南鉄道 | December 15, 2022 07:54 PM
備南さんが、このエッチング板と同じ二軸客車をペーパーで作っておられるのを知ったのは、塗装された後だったので、お声がけしませんでした。
KKCの図面のサイズで作っているので、もう少し早く気づいていれば使っていただけたかもしれませんでしたね。
数に余分はあるので ご入用なら御連絡いただければお送りしますよ!
Posted by: ゆうえん・こうじ | December 15, 2022 11:48 PM