阪神間開業時のマッチ箱客車をつくる(2)
年末と元旦は電子・電気工作で終わってしまいましたので、今日は模型工作を始めました。
来年2024年は、阪神間鉄道開業150年です。そこで、放置していた小型二軸客車を仕上げることにしました。
もう20年以上前に古典客貨車の大家のSSさんがエッチング板をつくられたのをわけていただいたものがベースです。それから数年して一旦組み立てたのですが、珊瑚の古典客車用軸受をつかったこともあって、客車の牽引抵抗が強く、その当時作った160形で4両を勾配では牽けなかったので、塗装する気もおきずお蔵入りになっていました。
その後5,6年ぐらいたって、転がりの非常によいKATOの二軸貨車用軸受けを組み込み、走行性は格段に向上しましたが、また塗装せず放置していました。
2019年JAMでわんわんさんのグループで「京阪神を走った車両」を共同展示したときに120形お供として展示させていただきました。
塗ろうかなと思っていたところに今度はJohn England氏の写真が発掘され、それを見ていると、またいろいろ新しい情報を得ることができました。京阪神(西部局管轄)の二軸客車は京浜間のものとは違って、低い位置にステップがついていることなどが判明しました。それでまた追加工作したくなりましたが、手つかず放置していました。
台枠側面のディテールも最初は省略しようとしていたのですが、John England氏の写真をみてしまうと、やはりディテールをつけたくなりました。ちょっと手加工では大変だったのでエッチング板を外注しました。まだパソコンの画像データでエッチング板の原版作ったことが一度もなかったので、よい練習になりました。
前置きがながくなりましたが、仕掛かり品の二軸客車に、エッチング製の台枠側板を取り付けました。一部のボルトなどは、凹のエッチング部分に真鍮線を植え込んであります。
カプラーはIORI工房の連結可能なリンクカプラーをつけました。この製品のよいのは、カプラーポケットが、ケディーの#5の取付位置などに準拠しているので、ネジを弛めれば、すぐケディー#5などにに交換できることです。この小型二軸客車群は、他の客車と混結することはまずないので、固定編成のように考えて、機関車側のみケーディーにすればよいかとは思っています。ただ裸眼でピンセットを使って連結するのは老眼の身には厳しいですね。
1/3にやっと模型工作初め?しましたが、なんとか三が日に手を動かすことができました。
Comments
植え込みのボルト表現って、模型ならではですね。味が有って好きです。
Posted by: 古典好物 | January 04, 2023 09:35 AM
今回も最初は、エッチングの凹表現で手抜きしようかと思いましたが、やはりもの足らずφ0.4真鍮線を植え込みました。
1/80-87縮尺だとリベットは、φ0.3以下の真鍮線埋込になるので自分の視力と根気ではもうキツいですが、ボルト類ならφ0.4-0.6ぐらいなのでまだまだいけると思いました。
ただ今回はエッチング板でマーキングしてあるので 、スムースにすすみましたが、これをいちからケガくとなるとちょっと手が出ないです。
Posted by: ゆうえん・こうじ | January 04, 2023 10:33 AM
植え込みの表現って、あくまでも実感でしょうね。エッチングの表現もいいと思いますが。
模型には模型の表現は必要なんでしょうね。多分、実物よりもはっきりし過ぎだとは思いますが。
どうも打ち出しの表現が、丸味帯び過ぎて好きじゃないので?
個人的な好みの問題でしょうけど。
Posted by: 古典好物 | January 05, 2023 09:18 AM
植え込み表現といっても、ボルトとリベットでは求める質感が違うと思います。前者は太めで角を出した方がよいし、後者は角を落して丸めた方が実感的です。
エッチング製のリベットは、研磨して角を落した方が、小さくなるしそれらしくなると思います。
Posted by: ゆうえんこうじ | January 05, 2023 01:28 PM