牽引力測定車で測定しました
先日製作した牽引力測定車を使って千曲鉄道の山線で牽引力走行抵抗測定をおこないました。
この写真はH御大の9750にクラーケンさんの160を補機としてつないでいます。その次に牽引力測定車をつないでいます。速度と牽引力走行抵抗のデータは手元のタブレットにwifiで飛ばして目視で観測しています。
いろいろ機関車を取り替えて測定したところ、結果補機やユウレイなしで、中型蒸機が牽くことができるのは、0.3-0.4N程度の牽引力が必要な走行抵抗のある列車であり、補機やユウレイをつけることにより0.6-0.7N程度の牽引力が必要な走行抵抗のある列車も牽引可能であることがわかりました。
コンさんが持ちこまれたリオグランデ改造のコンソリは、牽引力が0.7Nあるらしいので、なんとか0.6N程度の牽引力山線での引張力が必要な列車を単機で引っ張りあげましたし、客車に仕込んだユウレイは0.77Nの最大牽引力があるそうですので、頭に蒸機を連結しないユウレイ単機で0.6N程度の牽引力以上の引張り力が必要な列車を牽いて快走していました。
なお1Nは約102gの物体にはたらく重力の大きさです。1Nがだいたい100gfです。
私の牽引力測定車は、サンプリング速度が5Hz程度と低く、そんなに高精度のものではありませんが、まあだいたいの傾向がわかりました。
☆4/20追記
この牽引力測定車で測った値を機関車の「牽引力」と定義するのはおかしいのではないかとある方からご指摘をいただきました。
確かにこの値は機関車固有の(最大)牽引力ではなく、走行時の列車牽引時の走行抵抗というのが適当だと思えます。従って線路の勾配や曲線などで変化していく値だと思います。
また別の方からこのデータを使って、詳細な解析ができないかと質問を受けましたが、このデータは走行時の実物換算速度と牽引している列車の走行抵抗をラフに取得して、手元のタブレットにリモート表示して遊ぶものであって、そういう解析を目的としたものではないしそういう解析に必要な精度もない、そのため採取したデータの保存もしていないとおこたえしました。
子供が電車の先頭で運転席の速度計などのデータを覗き見して、楽しんでいるのと同じとお考えいただきたいです。
Comments
いやあ、楽しかったです。あのユーレイなかなか強力でした。サウンドが飛んだのは残念でしたが、少なくとも御大のレイアウトではユーレイは絶大な効果があることがわかりました。お世話様でした。
Posted by: コン | April 17, 2023 01:50 AM
ユーレイは16番の勾配線対策では現実的な解決法であることははっきりしたと思います。
とはいってもユーレイが強力すぎるとテンダーが押されて脱線気味になったり、いろいろ課題は残ったと思います。
クラーケンさんがもってこられたクラッチ機構つきの160などはうまく強調していましたので、機械的なクラッチ機構や車輪からモーターを回すことができる逆回転可能な伝動装置などのユーレイへの適応も検討すべき課題かと思いました。
Posted by: ゆうえん・こうじ | April 17, 2023 09:13 AM